MiniCar|CAR-NEL トヨタハイエース DX 5Door 大阪市消防局消防指揮車両
投稿日 : 2011年12月28日
1
日本全国、津々浦々で活躍するクルマと言えばトヨタのハイエース。民間企業はもちろんですが、公用車としても様々な使われ方をしています。
そんな使われ方のひとつが消防車両。1BOXカーで消防関係というと救急車が真っ先に思い浮かぶところですが、朱色のボディをまとう指揮車両としても全国の消防部局で多くの導入事例が見られます。
実在する消防車両を積極的にモデル化展開しているCAR-NELからリリースされたのは、大阪市消防局が配備している指揮車両。ベースとなっているのは5ドアのロングバン・標準ボディ・標準ルーフの「DX」です。
2
箱書きによると導入年次は2005年。現行型のH200系ハイエースが登場したのは2004年の夏、2007年にはマイナーチェンジを受けてフロントグリルなどの意匠が変更されています。つまりこの車両は前期型ということになりますが、そこはミニチュアでもしっかり再現されています。
フロント中央に本来ならば備わるトヨタのCIマークは、消防章へと置き換えられています。消防章が世に出たのは1881(明治14)年のこと。その後、1951(昭和26)年10月に現在のものが定められました。
デザインは雪の結晶を基本に、水管、管そう、筒先から放水される水柱を配したもの。雪の結晶は団結力などを表す意味も込められています。
3
指揮車両は各消防署に配備され、消火活動に際して全体を統括する指揮隊が使用しています。過去には小規模な消防本部では指揮隊の運用をしないことも珍しくなかったのですが、安全管理の面からも必要であると判断されて2005(平成17)年6月に消防力の基準の一部改正が行われた際に、新たに指揮隊の配置基準などが示されました。
大阪市消防局ではもちろん以前から指揮隊が運用されていますが、現在は標準ルーフのハイエースが各署に配備されています。
車内には無線機をはじめとした指揮器材が搭載されており、消火活動時には前線基地として機能します。
4
ポンプ車やはしご車と同様に朱色をまとう消防指揮車両。スモークガラスを採用しているのは、この車両を使って現場で関係者への聴取なども行われるためです。
臨場すると指揮隊は状況の把握と情報収集にあたります。燃えている建物の構造や逃げ後れた人の有無などを確認した上で、隊長が救助と消火の活動方針を決めて指示を出していきます。
その指示は無線を使って出されるのみならず、伝令係を通じて最前線で活動する隊員に伝えられてもいきます。
5
近年では管轄内での活動に留まらず、広域緊急援助隊として災害発生地への派遣も珍しくなくなった消防活動。2011年は東日本大震災が発生しましたが、大阪市消防局も震災発生当日の20時44分には車両19台、隊員65名を第1次派遣隊として被災地に向かわせています。
こうした遠方への長期出場においては、指揮隊の役割も一層重要になります。それに伴い指揮車両にも長距離走行時の安全性や、広く使い勝手の良いユーティリティ性などが求められるようになってきました。
その点では実績のあるハイエースというのは、最善のチョイスであると言えるでしょう。
タグ
関連コンテンツ( 消防指揮車 の関連コンテンツ )
関連リンク
[PR]Yahoo!ショッピング