MiniCar|RAI'S トヨタクラウン (GSR202) 警視庁警備部警衛課警衛車両
投稿日 : 2011年12月30日
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RAI'Sの警察車両シリーズ、その中でも高い人気を誇っているのがEC(エスコートカー)です。VIPの身辺を守るSPが使用する車両ですが、そこには警護車両と警衛車両というふたつの種類が存在しています。
前者は内閣総理大臣や衆参両院議長、閣僚や政党党首といった面々の周辺警護を行うための車両。対して後者はスバリ、守るべき対象は皇族に限られます。
同じボディガードでも皇族が対象の場合は「警衛」という表現になるため、車両についても警衛車両と呼ばれます。警視庁には警備部に警衛課という専門のセクションが存在しており、今回モデル化された車両はここに配属されています。
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ベース車両は2008年2月にデビューした200系・トヨタクラウン。同車は最近になって制服仕様や交通取締覆面仕様が数を増やしはじめていますが、それ以前には限られた本部の機動捜査車両や幹部車両として稀少な存在でした。
この警衛車両は2009年に配備されたもので、排気量3,000ccエンジンを搭載するロイヤルサルーン。
ルーフには赤色警光灯を備えますが、一般の警護・警衛車両は交通取締覆面車と同様の反転式であるのに対して、こちらは捜査車両と同じくマグネット式になっているのが特徴。
そのコードは左Aピラーに沿っているのですが、モデルではプリントでの再現に留まっています。最も特徴的な部位が簡略的な再現となっている点は、商品価値を大いに下げる残念な点といわざるを得ません。
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サイドビューでは助手席ドアミラー上の補助ミラーがひとつのポイント。近年、交通取締覆面車両では装備されない事例が圧倒的に多くなってきましたが、警衛車両の場合は周辺を常に監視する必要があるので、必須の装備となっています。
ちなみに実車では室内にも多くのミラーが備わっており、後席に陣取った警衛課員も周辺に鋭い目配せをしています。なお、モデルでも再現されているように実車にもスモークガラスが備わっています。ただし車列の警衛に当たっている場合は、後ろの窓は開放されていることも多いようです。
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リアビューは警護・警衛車両ならではの、林立したアンテナが特徴的。リアウィンドゥにテレビアンテナ風のTAアンテナを2基、さらにトランクリッドには自動車電話アンテナ風のTLアンテナを2基備えています。
TA/TLの両アンテナは無線用ですが、警護・警衛では頻繁な無線交信を複数のチャンネルで行うために、このようにアンテナだらけの車両となってしまうのが常なのです。
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リア周りでもうひとつ特徴的なのが、リアウィンドゥ内側に見える赤色灯。これは車列の最後尾についた際に、後続車両に対して注意を促すためのもの。つまり、この車両は“しんがり”を務めることが多いということで、代替前に同様の役割だった日産セドリックにも装備されていました。
ただ、モデルはこの点の造り込みもやや甘め。実車はLED式の赤色灯なので、よりコンパクトな筐体&点灯面積なのです。さらに言えば取付位置ももう少し中央寄り。
人気カテゴリーのモデル化ということで期待も高かったのですが、少々厳しい評価を下さざるを得ない仕上がりとなってしまっていました。
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