MiniCar|RAI'S 日産クルー 1995 警視庁所轄署警ら車両(水1) (宮沢模型限定品)
投稿日 : 2012年02月21日
1
2012年1月にRAI'Sの宮沢模型限定品として発売されたのが、2種類の日産クルー。こちらは東京水上警察署に配備されていた車両をモチーフとした「東京水上1」仕様です。
導入年次は箱書きによると1995年。クルーのパトロールカーとしては初期の導入分にあたり、この頃を皮切りに全国配備が年々進んだことから、'90年代後半から'00年代初頭にかけては街中で見かける機会の多いパトロールカーとなりました。
2
初期の導入ということで、当時はまだ昇降式赤色警光灯の装備がありませんでした。ゆえに正面から見たときのルックスも“頭でっかち”にはなっておらず、とてもスッキリとした印象です。
フロントバンパーの下に、やや古典的なイエローレンズの角形フォグランプを備えるのは、警視庁の配備車両ではスタンダードなもの。
クラウンの警ら車両と比べると圧倒的にシンプル&クリーンな顔つきが、“古き良きパトカー”という印象も与えるものでした。
3
サイドビューでは今では当たり前となった「POLICE」の英文表記が入っていません。ゆえに単純な白黒ツートン+「警視庁」の所属表記のみ。
足元はもちろんホイールキャップレスの鉄ホイール仕様、とにかくシンプルさが際立つ外観となっています。
思えばその昔、クラウンやセドリックも警察車両は“スタンダード”などの呼称がついた最廉価仕様と同様の外観でした。異形ヘッドライトではなく汎用の丸形を用い、クォーターウィンドゥや装飾パネルを配した質素な外観が特徴でしたが、クルーはそれらに通じる雰囲気を持っていました。
4
リアまわりもシンプルそのもの。昇降式の赤色警光灯を装備していないため、停車時にトランクリッドを開放すると後方からの被視認性については難があったと想像されます。
最近では警ら車両の大半が昇降式を備え、停車中は警光灯を高い位置にセットして周辺からの被視認性を高めて事故防止を図っています。
一方で覆面車両を含む交通取締車両や少数の警ら車両など昇降装置を有さないものについては、トランクリッド内に後方に向けて点滅する補助警光灯が備えられています。
5
見栄えの問題もあるのか、いわゆる“警察モノ”のドキュメンタリー番組などでも、あまり登場する機会は無かったように思えるクルーのパトロールカー。
しかし元々がタクシーという業務車両を主眼において開発されているだけに、動力性能こそ高くはなかったものの、実用性という面では優れた一台だったように感じられます。
クルー無きあとの警ら車両は、5ナンバー上限サイズという手頃で使い勝手の良いモデルが余り見当たらず、実は現場からはこのサイズの警ら車両を望む声も少なくないのでは、と予想するところです。
タグ
関連リンク
[PR]Yahoo!ショッピング