MiniCar|RAI'S スバルレガシィB4 2010 奈良県警察高速道路交通警察隊車両
投稿日 : 2012年06月10日
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近年、警察車両の世界でシェアを拡大しつつあるスバル車。その主力となっているのがレガシィB4ですが、2009年5月にデビューした現行型も、捜査用、警護用など覆面パトロールカーとして大量の導入が実現しています。
しかし、意外と制服仕様のパトロールカーはごく少数しか導入実績がありません。全国的にクラウン一辺倒の傾向が強い制服仕様の無線警ら車や交通取締四輪車ですが、そんな中でRAI'Sから奈良県警察の高速道路交通警察隊に配備された一台がモデル化されました。
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全幅が旧型比で+50mmと拡大されたBM型・レガシィ。ベースは排気量2,500ccの水平対向4気筒ターボエンジン搭載モデルなので、ボンネット上にはエアインテークが備わっています。もっとも、よりスポーツ志向のインプレッサに比べればその存在感は控えめですが、やはりこのインテークがあることで、ただ者では無いことが伺えます。
フロントグリルには中央に旭日章が備わり、左右にはLEDタイプの前面警光灯を装着。既に電球式オートカバーは生産を終了しているので、今後はLED式が主流となっていきますが、装着位置の自由度が比較的高いことも特徴と言えそうです。
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サイドビューで目立つのは、大径アルミホイール。もちろん新車純正装備品ですが、そのサイズはスポーツ志向の強い「S Package」をベースとしているために、18インチと大きめのもの。タイヤサイズは225/45R18、足回りはビルシュタインのダンパーが奢られ、サイドシルスポイラーやアルミパッド付きスポーツペダルなどおが備わっています。
なお、比較的高価なS Packageがベースとして選ばれた理由は、ずばりこのグレードでなければマニュアルトランスミッションの設定が無いため。今やターボエンジンでもオートマチックが主流のレガシィB4、唯一S Packageのみに6速マニュアルの設定があったため、入札条件をクリアするためのグレード選択というのが理由のようです。
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リアビューでの特徴となるのが、トランクリッド上のスポイラー。これは67,200円のオプション設定パーツなのですが、果たして入札条件に含まれていたのかどうかは分かりませんが、配備車両には装備されていました。
一方で、高速道路交通警察隊車両において、以前はお約束の装備となっていたボンネット上のバグガード(虫よけ)は存在せず、さらに助手席の相勤員用ナビミラーさえも備わっていません。バグガードはアルミボンネットの普及などで姿を消していくことが理解できますが、ナビミラーは安全管理上装備されていた方が良さそうですが……。
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全国的には少数派となっているレガシィB4の交通取締車両。このジャンルも200系クラウンの増殖が目立つ展開となってきましたが、スペックを考えると天候や路面コンディションを選ばない4輪駆動と、使い勝手の良い4ドアセダンボディ、そしてパンチのある加速を得られる2,500ccターボエンジンというのは、理想的な一台ではないかと思います。
ただ、あえて気になるとすれば耐久性の面。一般ユーザーとは桁違いの距離数を走る高速道路交通警察隊の車両、こまめなメンテナンスや日常点検を受けるとは言っても、数十万キロに及ぶ任務をしっかりこなすだけのポテンシャルを有しているのか、個人的には興味のあるところです。
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