MiniCar|トミカリミテッド・高速隊パトロールカー
投稿日 : 2008年05月28日
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2008年5月にリリースされた「トミカリミテッド・高速隊パトロールカー」は全4車種をラインナップ。
その筆頭としてご紹介するのはZ32型日産フェアレディZ。Z31型までは高速道路交通警察隊の花形として多数が採用されたフェアレディZですが、Z32型は全国導入に至らず県予算で独自に栃木と神奈川が導入したにすぎませんでした。
今回のモデルは栃木県警察仕様。
ボンネット上には透明の虫除け板(バグガード)も装着され、なかなか良い造り込みがされています。
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このZ32で大きな特徴といえるのが、ルーフの赤色警光灯の取り付け方法でした。
Z32型はTバールーフが標準となっているので、ルーフに穴を開けて土台を設ける方法では警光灯を装着できません。
そこでAピラーとBピラーの延長線上にあるルーフを横断する部分を基台として、車両の前後方向に2本の警光灯装着ベースを渡すという方法が採用されました。
さらにガラス製のTバールーフでは警光灯を点灯した際に車内での幻惑などが危惧されたことから、Tバールーフは黒く塗りつぶされました。
これらの特徴が、なんとミニチュアでもペイントを駆使してしっかり再現されています。
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続いてはFD3S型マツダRX-7です。FC3Sは警視庁のみで見られたのですが、FD3S型は数こそ少ないものの警察庁予算で導入された全国配備車となったので、各地で見る機会が出来るようになりました。
モデル化されたのは千葉県警察の仕様。
ルーフの赤色警光灯、その中央にはラッパ型の速度計測レーダーが装着されている点が最大の特徴です。
このパーツは通常のトミカの赤色警光灯パーツとは異なり、専用に作られたもの。赤色部分がクリアパーツではなくなっていますが、完成度を高める上で大きな効果を生んでいます。
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千葉県警察のRX-7は高速道路交通警察隊の花形車両としてイベントにも頻繁に顔を出していました。
その昔は東京モーターショーの会場にも展示されたことがありますので、この車に触れたことがあるという方も多いかもしれません。
FD3S型は全国配備でしたが、その台数は一桁に過ぎません。
こうした古典的な高性能スポーツモデルはパトロールカーとして違反抑止効果や広報的な効果は期待できますが、実際の通常任務においては検挙した違反者をパトロールカーに乗せる際に不便だったりとデメリットが少なくありません。
また高速道路交通警察隊の隊員は乗務中はヘルメットを着用するので、ルーフの低いRX-7では体格の良い隊員はまともな姿勢で運転出来なくなる可能性もあるのです。
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続いてご紹介するのは、もっとも"スタンダード"なカタチのパトロールカー。
今となっては先々代にあたるJZS170系のトヨタクラウンです。現在は通称"ゼロ・クラウン"ことJZS180系に代替えが進んでいますが、まだ一部では制服仕様と覆面仕様ともに活躍を続けているようです。
モデルは神奈川県警察のものがモチーフ、やや特徴的な文字体を用いている所属本部名表示もしっかり再現されています。
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高速道路交通警察隊に配備されている車両は排気量3000ccのエンジンに5速オートマチックを組み合わせた仕様で駆動方式はFR。
ボンネット上にバグガードを備えている点と、昇降式ではない赤色警光灯をルーフに載せていることが、街中で見かける警邏仕様との大きな違いです。
JZS170系クラウンは全国で大量に導入されました。個人的な印象としては高速道路交通警察隊の車両としては白黒ツートンの制服仕様よりも、覆面仕様の方が見かける機会が多かったように思います。
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最後にご紹介するのは「それを持ってきたか!」と思わせる車種選択。
JZZ30型トヨタソアラです。
このモデルは全国に覆面仕様が多数配備されたことで知られています。中にはパープル系などの目立つボディカラーのものもあり、一時期は「高速でソアラを見たら覆面と思え」と言われたこともありました。
しかし白黒ツートンの制服仕様は、今回モデル化された三重県警察が独自に導入した1台のみしか存在していないと思われます。
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ちなみに三重県警察のソアラはフェンダーミラーを装着していました。
そして特徴は赤色警光灯の中央部に交通違反行為を記録するためのカメラのストロボを装着していたこと。
主に暴走族対策かと思いますが、無謀走行する違反車に対して執拗な追跡を行うことは二次的な事故を巻き起こす危険性があります。
そこでカメラで違反行為を撮影して証拠物件とし、後日被疑者を逮捕して送検するという手法を採るのです。
このストロボの存在は、ペイントで四角く描かれてしっかりと再現されています。
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