MiniCar|RAI'S日産スカイライン350GT-8 埼玉県警察高速道路交通警察隊車両
投稿日 : 2008年04月23日
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RAI'Sの「V35スカイラインシリーズ三部作」、その最後を飾るのは埼玉県警察の高速道路交通警察隊車両が選ばれました。
V35型は交通/捜査ともに覆面パトロールカーとしての採用例は多いのですが、何故か白黒の制服仕様は交通/警邏ともに少数派に留まっています。
そんな中、"警察界随一のスカイライン・フリーク"として知られる埼玉県警察では高速道路交通警察隊にV35型を導入。
さらに、なんともユニークなグレード選択が注目を集めることになったのです。
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R34型までの"古典的3ボックス"スタイルを一新、V型エンジン搭載によるキャビンフォワード化が図られたV35型スカイライン。
オーガニックな曲面を多用し、スカイラインの象徴でもあった"サーフィンライン"の消滅など、旧くからのスカイライン・ファンからは戸惑いの声が多く聞かれてデビュー当時は相当な物議を醸した存在でした。
私個人としてはV35型は大変良くできたスポーティなラージサルーンであるという認識です。それは動力性能のみならず、パッケージングやスタイリングも含めての話。
ただ、スカイラインという名前を継承してしまったことが、唯一残念であったと思ったことも事実です。
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特徴的な縦型ヘッドライトの内側には、交通パトロールカーの必須アイテムである前面警光灯が備わっています。
警邏仕様でも一定以上のサイズになると漏れなく備わっていますが、交通仕様の場合は速度違反者摘発時に測定中の警告として点滅させるという独特の使い方が存在しています。
また、高速道路交通警察隊の車両に多く装備されているボンネット上の虫よけ板(バグガード)も、実車同様にきちんと再現されています。
さすがにこれを一般車で装着している例は見たことがありませんが、現場の隊員は効果を絶賛していましたので、安全装備としては実用性が高いのかもしれません。
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最初に「ユニークなグレード選択」と記しましたが、それはリアビューのグレードエンブレムでもしっかり再現されています。
排気量3500ccのエンジンに、エクストロイド式の8速マニュアルモード付きCVTを組み合わせた「350GT-8」。
V35型デビューから8ヶ月遅れて追加されたこのグレードはV35型初の3500ccエンジン搭載モデルであり、バリエーションの最高峰に位置するモデルとなりました。
そして埼玉県警察に導入されたのはテールの意匠変更を受けたフェイズIIモデル。ミニチュアでもトランクリッドの処理がきちんとされてII型になっています。
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既に導入年次から言っても引退してもおかしくないタイミングとなっている埼玉県警察のV35型スカイライン。
個人的にはエクストロイドCVTの耐久性がどのような実力を有していたのかが気になるところですが、自動車メーカーとしても走行距離が多く定期的なメンテナンスもしっかりされる警察車両は、こうしたメカニズムの実証耐久性能試験的な要素として注目しているのではないでしょうか。
そして昨今囁かれているR35型日産GT-Rのパトロールカー導入。耳に届いている情報が間違いなければ、ボチボチその姿を拝むことが出来そうな気がしています。
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