2008 D1グランプリ 第5戦
投稿日 : 2008年08月07日
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8月3日(日)、今年も九州の地でD1グランプリが開催されました。
会場はお馴染みのオートポリス。すっかりD1も国際規格のサーキットコースが主会場となった感じです。
カレンダーも8月に入ったことから猛暑が予想されましたが、当日は快晴とまではいかず風も吹いていたので、気温は高かったものの比較的過ごしやすい一日となりました。
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まずご紹介するのは野沢巧選手のマシン。
野沢選手は長野県出身の30歳。
2001年の初参戦以来、S14型の日産シルビアでD1参戦を続けてきています。
S13型で人気が爆発した日産シルビアですが、大人気モデルの後を受け継いだS14型は一般的に不人気モデルの烙印を押されてしまっています。
3ナンバー化したことと、おとなしいルックスに異論を唱える声が続出、後期型では特にフロントフェイスを大がかりにモディファイせざるを得なくなってしまいました。
そしてこの野沢選手のマシンはS14の前期型。こうして見ると、これみよがしな精悍さや厳つさが無くて好感の持てる顔つきとも思えませんか?
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AE86型のトヨタ・カローラレビン/スプリンタートレノは1983年のデビュー。
最終モデルでも1987年式ですから、既に20年以上前の車ということになります。
さすがに最近では数が減ってきたものの、まだまだドリフト界では現役の活躍を見せるAE86。
写真はGOODYEARサポートドライバーの一人、小師賢作選手が駆るマシンです。
小師選手は1974年生まれの34歳。
つまりAE86の現役時代は中学生だったということですから、もしかすると「クルマ好きの中学生」が今は憧れいていたクルマを駆ってドリフトをしている、ということなのかもしれません。
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決勝日のパドック内、YOKOHAMAブース前に展示してあったのはウェッズスポーツカラーのレクサスIS350。
実はこのマシンのステアリングを握っていたのはSUPER GTなどでも活躍する織戸学選手。
今回、3年ぶりのD1グランプリ復活を果たした織戸選手でしたが、金曜日の練習走行からエンジンが不調を訴え続け、残念ながらトラブルシューティング成らず走行出来ない状況になってしまっていました。
レース日程などとの関係から次のD1参戦は来年以降になってしまうとのことですが、IS350で冴えたドリフトを見せてくれる日が来ることを期待しましょう!
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第3戦の鈴鹿で決勝に進出を果たすも、まさかのマシントラブルで不戦敗、無念の準優勝となったのが黒井敦史選手。
リベンジに燃えていたはずの第4戦・岡山では調子に乗り切れずにベスト16に残ることが出来ませんでした。
そして今回の第5戦・オートポリス。
1回戦でチームメイトの川畑真人選手とともに100点を叩き出して2位でベスト16に勝ち残り。
追走トーナメントでは野村謙選手と対戦して敗退を喫しましたが、9位という結果を残してシリーズランキング争いでは8番手につけています。
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東京・お台場でのエキシビジョンマッチこそ優勝を飾ったものの、ここまでシリーズ戦では未勝利の熊久保信重選手。
2007年の第5戦・エビスから投入しているランサーエボリューションですが、残念ながら優勝はお預けの状態が続いています。
そして今回のオートポリス。ベスト16に順当に進出、1回戦ではドリフト侍選手を貫祿で撥ね除けて勝利、ベスト8に駒を進めました。
そこでの対戦相手は昨年の王者・川畑真人選手、注目の対戦カードとなったのですが・・・。
ウォーミングアップ走行を終えてスタート位置に戻る熊久保選手のマシン、エンジンから異常なバラつき音が。
メカニックが修復にあたるも時間は無情に過ぎ、川畑選手がスタート位置についてから5分間が経過、規則により不戦敗となってしまいました。
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野村謙選手と田中一弘選手はベスト8で対戦しましたが、両者ともに一歩も引かない見事な追走が繰り広げられました。
もちろん勝負は1回では決着がつかず、サドンデスに持ち越し。
ストレートで加速、1コーナーの遥か150m手前から振り出して角度をつけて150km/h以上の高速でコーナーに進入、右コーナーを抜けると一気に振り返して左コーナー、そのまま審査席前を通過して、という流れになりますが、2台はロングドリフト&間隔僅か数センチと思える接近戦を展開。
最後は僅差で野村選手の勝利となりましたが、この対戦は今回の大会では1、2を争う名勝負となりました。
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ベスト8ではゼッケン1番をつける斉藤太吾選手が高橋邦明選手と対戦、マークII決戦が実現しました。
この勝負で高橋選手を下した斉藤選手は、ベスト4で昨年のチャンピン・川畑真人選手も退けて決勝に進出。
そして決勝では"4ドアドリフター"の大御所・野村謙選手と対戦。ベテランを相手に堂々たる戦いぶりで、角度・速度・迫力ともに勝り、見事に今季初優勝を獲得。
ランキングリーダーの座も2位の野村選手に7点差をつけて確固たるものにしたのでした。
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