2008 スーパー耐久シリーズ 第6戦
投稿日 : 2008年11月13日
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11月2日、およそ2ヶ月のインターバルを経てスーパー耐久シリーズの第6戦が、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。
前戦・岡山は9月初旬の開催で、猛暑の一戦。あれから2ヶ月、カレンダーも11月に入った晩秋の東北は、冬の足音も徐々に聞こえ始めてくる頃。
幸いにレースウィークを通じて好天に恵まれた第6戦、朝晩の冷え込みが秋の深まりを感じさせましたが、33台によるバトルは寒さを吹き飛ばす白熱した内容となりました。
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ST-1クラスは常勝街道を爆走している2台のBMWが今回も強さを遺憾なく発揮。
28号車と50号車の「PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE」は予選でフロントローを独占、決勝でもスタート早々に2台で独走態勢を構築。
終盤にはチームメイト同士のバトルが熱を帯び、なんと接触からシリーズリーダーの28号車がコースオフを喫して50号車が先にフィニッシュ。
しかしこの接触は50号車の危険行為と裁定されてペナルティ加算、そのため28号車が繰り上がりで優勝となり最終戦を待たずして今季のシリーズチャンピオンを確定させました。
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ST-1クラスでチャンピオンを確定させた28号車の谷口信輝選手。
シーンは決勝中最後となるピットイン直前、この後ドライバー交代した谷口選手は50号車の柳田真孝選手とチームメイト同士とは思えない白熱した接近戦を繰り広げます。
同じチームということで、馴れ合いでただランデブー走行をされても観戦しているファンは白けてしまいます。
もちろんチームメイト同士ですからバトルをするにしても極限の一歩手前で抑えるでしょうが、しっかりと最後まで見応えある"レース"を実践してくれる選手たちには拍手を贈りたいですね。
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ST-2クラスは荒れ気味のレース展開に。シリーズランキング上位陣は次々にトラブルに襲われました。
決勝前、朝のフリー走行でRSオガワの2台がなんとチームメイト同士でトラブル。前を走っていた30号車がエンジンブロー、後ろにいた20号車がオイルに乗ってコースオフして車両を破損というアンラッキー。幸いに30号車はグリッドにつけましたが、20号車は修復間に合わずピットスタートとなってしまいました。
その後、決勝が始まるとランキング上位陣が相次いでトラブルに襲われてリタイアを喫してしまいます。
そんなサバイバルレースで着実に生き残って最後はトップに立ったのが「眠眠打破ランサー」でした。
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参戦5年目にして悲願の初優勝を果たした「眠眠打破ランサー」。左から服部尚貴/松本達哉/白坂卓也の三選手です。
純粋なプライベーターチームとしてシリーズ中の半数程度にスポット参戦を続けてきたチームですが、今季はトップドライバーとしてその名を轟かせた服部尚貴選手が加入。
チームは服部選手のノウハウを吸収して、大きく成長を遂げています。
今回のレースでは服部選手がスタートと最後を担当、中盤を松本選手がドライブ。チームワークもひとつになって、見事に優勝をその手中に修めました。
表彰台ではスポンサーである常盤薬品の「眠眠打破」を持ってのポーズ。何度か記していますが、是非来年は十勝24時間レースに参戦してもらいたいものです。
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ST-3クラスは毎戦、終盤まで息詰まる接近戦が展開されてきています。
もっとも参戦車種のバラエティが豊かなクラスですが、特に車種同士の大がかりな性能調整がされている訳でも無いので、チーム間の実力が拮抗していることの現れであると言えるでしょう。
予選でクラスポールを獲得したのは「TRACY SPORTS eeiA NSX」。決勝でも「エクセディH.I.S.イングスZ」と終盤に大バトルを演じて、見事にチェッカー数周前に逆転を果たして優勝をもぎ取りました。
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今回は表彰台の真ん中に届かなかった「エクセディH.I.S.イングスZ」ですが、しっかり2位でフィニッシュしました。
この結果、ST-1クラスと並んで最終戦を待たずしてシリーズチャンピオンが確定。
終わって結果だけを見ると圧倒的な勝利数で独走のように見えますが、一戦一戦を振り返ると序盤から独走で逃げきったというレースではなく、終盤の接戦を制して優勝というパターンがほとんど。
前嶋秀司選手と佐々木雅弘選手のコンビネーション、そしてチーム全体の総合力が一歩上回っていたからこその栄冠という印象です。
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ST-4クラスは、やはり「AGY ings インテグラ」が抜群の強さと速さを見せました。
A/B両ドライバーがそれぞれの予選でトップタイムを叩き出して文句無しのクラスポールポジションを獲得。
決勝も序盤から独走態勢を早々に構築、シビックタイプR勢などに全く付け入る隙を与えません。
135周/500kmのレースを全く危なげ無く走りきって今季4勝目、遂にランキング争いでもトップの座につきました。
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