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NorthStarの愛車 [日産 フーガ]

2008 全日本ラリー選手権 第10戦

投稿日 : 2008年12月03日
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2008年の全日本ラリー選手権も大詰め。11月22日(土)~23日(日)にかけて愛知県の新城市で開催された「新城ラリー2008」が最終戦となりました。

2007年から全日本選手権入りした新城ラリー。地域再生プランのイベントとしても認定され、官民一体となった盛り上がりが特徴的なイベントです。

市内郊外の桜淵公園にヘッドクォーター(大会本部)やサービスパーク、イベント会場、さらに徒歩10分程度でギャラリーステージが設けられ、集約化が図られたレイアウトはファンにとって観戦しやすい環境だったことでしょう。

さらに事前からウェブサイトなどを通じて多くの情報発信が行なわれていたことも特筆もの。
こうした取り組みが相乗効果を生み、二日間で何と1万8千人のも人々が会場を訪れたと伝えられました。
2
気になる競技の行方、まずはJN-1クラスから。
このクラスはスターレットの明治慎太郎選手組が今季未勝利ながら安定して上位を獲得してきたことでランキングトップ。
これをシティの西山敏選手組が追うという展開でした。

しかし始まってみると初日のSS1で西山選手がコースアウトから早々にリタイアして戦線を離脱。
これで明治選手が圧倒的に有利になったと思われた矢先、SS2でなんと今度は明治選手がリタイア。

大波乱となった戦いでトップに立ったのは競技車両界では"痛車"の先駆者と言える廣瀬康宏組の「メロンブックスBRIGキャッツDLシティ」。

ところが初日はトップで終えた廣瀬選手組、二日目のSS11で3位に後退。マシントラブルに襲われ一時はどうなるかと思われましたが、意地で完走を果たし3位に食い込んで見事に逆転チャンピオン獲得に成功しました。
3
今季から発足したJN1.5クラスは13台の大量エントリー。
三菱コルト、マツダデミオにトヨタヴィッツ勢が加わりました。ワンメイクで開催されている「TRDヴィッツチャレンジ」というラリーシリーズの参加者が、全日本戦に挑戦して腕試しとなったのです。

このクラスはともにコルトを駆る榊雅広選手組と、この新城ラリーを最後に現役引退を表明している大庭誠介選手組が、初代JN1.5クラスチャンピオンの座をかけた一騎討ち。

ともに一歩も引かない"攻めのラリー"を見せてくれましたが、SS7で大庭選手が後退して勝負あり。
榊雅広選手組が堂々の初代王者という栄冠を手中におさめました。

また、発足初年度から盛り上がりを見せたJN1.5クラスですが、来シーズンは一層のエントリー増加に期待したいところです。
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JN2クラスは、ちょっと失礼な表現かもしれませんが"思わぬ伏兵"が大いに戦いを盛り上げてくれました。
そのクルーは「エナペタル 久興 BS レビン」の山口清司選手組。

朝露で濡れた路面、気温・路温ともに低いスリパリーなコンディションに各選手が手を焼いたSS1で、いきなり2番手を16秒も引き離す韋駄天ぶり。
元は有料道路だった高速ステージのSS2でもトップを奪い、着々と後続との差を拡げていきます。

初日を終えての総合順位はなんと6番手、JN4クラス勢に混じって二日目のスタート。
その速さは全く衰えることなく終始ラリーリーダーとしてJN2クラスのトップに君臨、堂々の今季3勝目で嬉しいシリーズチャンピオン獲得となりました。
5
JN3クラスはステージのレイアウトなどから、下馬評では「FD2型シビックタイプRに有利では?」と囁かれていました。

しかし競技が始まるとSS1でコースオフ、一歩間違えればその場でラリーを終えてしまうことになるところ。
今一歩調子のあがらない走り、要因はブレーキにあったようで最初のサービスで修復。

これで本来の調子を取り戻したシビックは快走、トップタイムを連発してポジションを上げ、初日をトップで終えることに成功。

二日目は5本のSS中、2本でベストタイムをマーク、逃げきりに成功して前戦・ハイランドマスターズに続いて連勝を飾り、シリーズランキングも2位という結果を残しました。
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JN4クラスはチャンピオンを確定させているインプレッサの勝田範彦選手に対して、ランサー勢が猛追をかけるという展開に。

特にランサー勢ではエボリューションXを駆る奴田原文雄選手が好走、初日は勝田選手と激しいステージベストタイムの奪い合いを繰りひろげていきます。

初日を終えて勝田選手がトップ、2番手の奴田原選手との差は約20秒。

二日目も両者は激しい鍔迫り合いを演じますが、そんな中で最終のひとつ前となるSS12で勝田選手がまさかのスタート時間ミス。
指示よりも1分早くスタートしてしまうという全日本トップランカーとしてはあり得ないようなミスにより600秒のペナルティが課されます。

一方の奴田原選手組はノーミス、ノートラブルで堅実に最後まで走りきり、第2戦・愛媛以来となる今季2勝目をマーク。
2009年シーズンにつながる良い形でシリーズを終えました。
7
最初にも記したように、今回の「新城ラリー2008」は大勢のギャラリーが会場を訪れました。
土曜、日曜とも好天に恵まれたこともありますが、やはり地域密着型のイベントとしてオーガナイザー、市役所などの地元官公庁や経済団体、オフィシャルなどが一体となって盛り上げを図った結果であると思います。

質・量ともに充分な情報発信の継続、観客の立場に立った会場レイアウトや案内板の設置、オフィシャルの動き。それも場馴れしたモータースポーツファンの目線に留まることなく、ラリーを初めて観戦しようという方々に如何に楽しんでもらえるかを真面目に考えて運営されていたように感じます。

撮影で訪れたギャラリーステージやイベント会場では、特に子供たちが目を輝かせてラリーマシンやクルーに声援を送っている姿が印象的でした。

このように、オーガナイザーはもとよりモータースポーツに関わる色々な立場の全ての人が、真摯にモータースポーツの認知度向上と普及を考える必要があることを、新城ラリーで改めて思い知らされたような気がします。
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JN1.5クラスの紹介文中にも記したように、この新城ラリーで一人の日本ラリー界を支えてきたベテラン選手が現役を引退しました。

大庭誠介選手。
日本国内に留まらず、海外ラリーにも多数参戦、40年のラリー人生で幾多の栄冠を手中におさめてきました。

常に日本ラリー界を牽引してきた大庭選手は、本業が歯科医ということから"大庭先生"とラリー関係者にも呼ばれ、親しまれてきました。

近年はベテランらしい走りはもちろん、時に若手をも凌駕するアグレッシブな"攻めの走り"を見せてくれた大庭選手。

残念ながら競技本番での大庭選手の走りは新城ラリーが見納めとなってしまいました。
しかしこれからもラリー界発展にために、違った形で関わり続けていただけるものと信じています。

新城ラリーの閉会式では、今は奴田原選手のコ・ドライバーをつとめる小田切順之選手と、往年の名コンビ復活となる」ツーショットを撮影する機会もあり、お二人の笑顔が印象的でした。

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