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NorthStarの愛車 [日産 フーガ]

2012年・静岡県警察 年頭視閲式 (2)

投稿日 : 2012年01月26日
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全国で徐々に数を増やしつつある200系のトヨタクラウン。既に警察庁予算による国費導入車も目撃例が増えてきており、高速道路交通警察隊では覆面パトロールカーが活躍している本部もあります。

静岡県警の高速道路交通警察隊に配備されている2台の200系クラウンが年頭視閲式には参加しましたが、実はこの2台は県費導入車。昨年秋に調達公告がなされたもので、一線で活躍を始めています。
ただ、県費導入車には後続車両に指示や誘導の案内を文字で伝える「パトサイン」と呼ばれる格納式のLED表示板が備わっていません。これは現場の隊員からも不評なようで、なぜそこをケチったのかが謎でもある部分です。
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ボディカラーは市販車にもあるグレーですが、ルーフにはブーメラン型の赤色警光灯と、何やら大がかりな機材を搭載している旧型の日産エルグランド。大きなグリルの中央には日産のCIマークに換わって旭日章が備えられています。

この車両が所属するのは情報通信部の機動警察通信隊。この部隊は警察庁の訓令により、各管区警察局、警視庁、北海道警察、ならびに各府県警察本部などに設置することと定められています。
警察は無線のみならず、いまや各種データや映像、音声など様々な通信を駆使して活動にあたっています。その通信手段を維持管理し、災害発生時や重大な事故・事件の発生時には現場にこの車両などを投入して、映像や音声、データの通信手段を確保します。

つまり、ルーフの後部に備わる大がかりな装置は通信用のアンテナであり、写真の状態はそれが折り畳まれている姿ということなのです。
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ちょっと古い日産キャラバンには、白黒ツートンの制服仕様カラーリングがなされています。
この車両はステレオ・カメラカーと呼ばれるもの。交通捜査でとても重要な役割を担っている車両であり、車両には事故現場の模様を詳細かつ鮮明に捉えられる撮影機材が積載されています。

そして使用時にはスライド式のルーフが開き、そこから高く伸ばされた支柱に取り付けられた2台のカメラで撮影が行われます。ステレオカメラということで、単なる写真よりも現場の状況が立体的に記録され、交通事故捜査においては欠かせない距離感などがより現実に近いかたちで再現されるのです。
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先にご紹介した兵庫県警察の年頭視閲式にも登場した、メルセデス・ベンツのウニモグ。静岡県警察では災害活動車という名前で呼ばれています。
基本的には警察庁が導入して全国配備した車両なので、兵庫などのものと仕様は同一。ダブルキャブで後部は幌付きの荷台スペースとなっており、災害時には救助用の資機材や援助物資を積載したり、場合によっては人員の搬送にも使われます。

静岡県は東海地震の可能性がある地域だけに、震災対策には万全の措置を講じています。もちろん、日頃から震災対応を想定した訓練も積み重ねられており、いざというときに市民の生命と財産を守る力強い存在になってくれることは間違いありません。
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いすゞエルフをベースにしたこの車両は投光車。アームの先にはメタルハロイドランプを6灯備えており、アームを伸ばして高所から事故や事件の現場を照らすなど、夜間の警察活動を支えています。

また、震災をはじめとした人命救助の場面においても、夜間の捜索活動には欠かせない車両。投光器の電源は車載している発電機を用いますので、外部電源を確保できないようなシチュエーションでも問題なく長時間の活動が可能となっています。
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こちらは兵庫県警察の年頭視閲式の項でもご紹介している遊撃放水車。兵庫の車両よりも導入年次が古い個体であり、車体のカラーリングもグレーに白いラインの入った、旧・機動隊カラーをまとっています。

ちなみに、静岡県警察のウェブサイトでは、同様の車種として大型放水車が写真入りで紹介されています。
警備車を兼ねた大型放水車は、その名の通り車体サイズが遊撃放水車よりも一回り以上大きいもの。放水の為に積載している水の量も多いのですが、大きめの車体ゆえに活動範囲が限られるケースもあるようで、今では遊撃放水車の方が主役になっている面もあるようです。
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展示訓練では警備部警備課の警衛警護室によるVIP警護の模様が再現されました。
白バイを先頭に組まれた車列では、旧型ティアナの警護車をVIPの乗車車両に見立てて、走行シーンを実演。カーブではVIPを直近でガードする警護車がアウト側のラインを取って不審車両の突入からVIP車両を守るという、警護車ならではの“大外刈り走行”を披露。

また、一般車両を警護員がいわゆる“ハコ乗り”の状態で抑止する場面や、VIPが降車してから不意の襲撃に対応するシーンなどが再現されました。
ちなみにここではVIPのことを“大統領”と称していましたが、“大統領”役の警察官は少々照れくさそうな表情を浮かべていました。
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警護展示訓練で主役をつとめたのが、ホンダレジェンドの警護車両。反転式警光灯、オートカバー式の前面警光灯、助手席の補助ミラー、そしてトランクリッドに林立するアンテナと、警護車両の基本的な造りで仕立てられた一台です。

最近は代替が進んでおり、レガシィB4やスカイライン、ティアナなどが台数的には多く見られるようになり、この時代のレジェンドやデボネアVなどは予備車や機動隊のアシ車として使われている例が増えています。
しかし静岡の場合はまだレジェンドが一線で活躍しているようで、近年の警護事例においても車列の中心に加わっています。

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