2008 全日本ダートトライアル選手権 第1戦
投稿日 : 2008年03月29日
1
快晴に恵まれた3月23日、栃木県の丸和オートランド那須で全日本ダートトライアル選手権の開幕戦「KEN MILLENNIUM CUP TRIAL in MARUWA」が盛大に開催されました。
関東におけるダートラの聖地とも言える丸和を舞台にした開幕戦は、シーズンインとなるこの日を待ち望んでいた選手たちが全国から集結、158台が決勝に臨みました。
N1クラスを制したのは「DLシューNUTECインテグラ」を駆る昨年の王者・河石 潤選手。1本目、2本目ともにクラスベストタイムで貫祿を見せつけました。
2
丸和オートランド那須はコースの周囲を土手状の観戦エリアが囲むレイアウト。ほぼ全域を見渡すことが出来るので、ダートラ観戦初心者にも打って付けのロケーションです。
N2クラスはN1クラス同様に前年の王者が開幕戦を制しました。
「DLゼロスオクヤマPガレブーン」は原 宴司選手、2番手の選手に約0.9秒差をつけて、幸先よいシーズンインとなりました。
3
全9クラスで競われる全日本ダートトライアル選手権。
N車両と同じナンバー付きながら吸排気系など改造範囲が拡げられているSA車両は、2輪駆動のSA1と4輪駆動のSA2に更に分けられています。
SA1クラスはインテグラ、シビック、ミラージュ、コルトといった2輪駆動勢が覇を競い合う舞台。
開幕戦は昨年シリーズ3番手の「DL☆トゥルースF☆インテグラ」の川島秀樹選手が制し、チャンピオン獲得に向けての好スタートを切りました。
4
丸和での開幕戦を強力にサポートしているのが、大会冠スポンサーであるケンミレニアム株式会社。
同社は株式投資情報サービスなどを展開している会社で、一見するとモータースポーツとは全く無縁のように思えます。
しかし今回、コース上に鮮やかなグリーンのマシンが2台お目見えしました。
そのうちの1台、「KENミレニアムM3ランサー9」を駆るのは、なんと同社社長である森田謙一選手。
この開幕戦は入場料金が無料となっており、乗り合わせて来場すれば駐車料金だけで乗車定員までが入場出来るファンには嬉しい大会ですが、こうしたファンサービスもモータースポーツに多大な理解をされているスポンサー企業があってこそというものです。
5
ダートトライアルの世界でも多くの参戦台数を擁する三菱ランサーエボリューション勢。
残念ながら開幕戦に最新のエボリューションⅩは姿を見せませんでしたが、前年王者のこの選手の動向が気になるところです。
「CMSCクスコアドバンランサー」の荒井信介選手はダートラ界屈指のランエボ使い。歴代ランエボを乗り継いで参戦され、多くの栄冠を手中におさめてきました。
以前お話しをお聞きした際には「エボって毎年新しいモデルが出るから乗り換えざるを得ないんですよね」と笑いながら語っておられましたが、果たしてエボⅩのデビューはいつになるのが楽しみなところです。
6
SC車両はナンバー無しの競技専用車両。
クラスは3つに分けられており、2輪駆動車のSC1、4輪駆動で排気量1600cc以下のエンジンを搭載するSC2、4輪駆動で排気量1600cc以上のエンジンを搭載するSC3となっています。
SC2クラスからご紹介するのは「FORTECエクセディBSミラ」の青木辰之選手。
街中で見かける機会も多いミラ・アヴィはちょっと高級感を漂わせるおしゃれなシティコミューターというキャラクターですが、ダートラコースでは精悍な顔つきに見えてくるから不思議なものです。
7
開幕戦は好天に恵まれたこともあって、会場には多くのギャラリーが詰めかけました。
コースサイドの観戦エリアにはカメラやビデオを片手にトップドライバー達が繰り広げる豪快な走りを楽しむ人の姿が見られましたが、ファミリーでの観戦者も多く見られ大変な賑わいとなりました。
SC3クラスは改造範囲が広い4輪駆動のハイパワーマシンということで、その迫力も一層見応えあるものになります。
そして強さを見せたのがディフェンディングチャンピオンの谷田川敏幸選手。
「トラストBSKYBインプレッサ」の迫力ある走りをカメラにおさめたというファンの方も多かったことでしょう。
8
安全規定を満たしていれば事実上「なんでもアリ」といった感じのDクラス。
市販車のシルエットを残したものから、一見すると何だか分からない独特のボディを持つマシンまでが参戦しています。
そんな中、これは一目でベース車が分かるタイプ。「DLアルテック江川自工コルト」で参戦するのは江川 博選手、遠く九州からのエントリーです。
こちらも先程のミラ・アヴィ同様に、街中で見るコルトとは全く雰囲気が異なり、獰猛な顔つきを見せています。
関連リンク
[PR] Yahoo!ショッピング
おすすめ順
売れている順