
(1日目からの続き)
昨夜、ちょっとした騒動がありましてね。
端的に申しますと、カメムシが部屋のどこからか進入してきて、羽音がブンブンして寝られないという(甲虫の羽音は静かな部屋の中ではデカい!)
フロントの人に教えてもらって、ガムテで捕獲するとあの臭いを出さないらしいんでガムテを借りて捕獲しましたが…捕獲しても捕獲しても、次々に進入。
キリがないんで、夜中に部屋を替えてもらいました(笑)
前日、2時間の仮眠(車中泊)しかしていなかったので、10時間くらいグッスリ寝たかったんですけど、カメムシ騒動で3~4時間ほどロスしてしまい、寝たのは1:00すぎだったかなぁ。
ただでさえ日が短いこの時期、7:00くらいに出発したいところでしたが、前夜の騒動で朝は完全に寝坊 orz
8:30頃起床の9:00出発。
睡眠不足とカメムシ騒動で、疲れがあまり抜けてないなぁ(笑)
20代の頃は1日くらい寝なくても全然平気でしたが(徹夜が多い職種なので)、オッサンになるとダメですね。
ローソンの駐車場でサンドイッチを食いながら、本日のルーティングを決定。
だいたいこんな感じです。
※地図の画像をクリックまたはタップすると、Google Mapでルートが確認できます。
ローソン(現在地)発
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【1】(国道454号経由)十和田湖・瞰湖台へ
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【2】(国道102号経由)十和田湖・御鼻部山展望台へ
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【3】(国道102号経由)道の駅・虹の湖公園を経由
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【4】(国道394号経由)八甲田・城ケ倉大橋へ
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【5】(国道394号経由)八甲田・地獄沼へ
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【6】(国道394号~県道40号経由)田代湿原へ
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【7】(県道242号~みちのく有料道路経由)国道4号経由で下北半島へ
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どこかで車中泊(?)
「林道ツーリング」とかいうタイトルつけておきながら、ダートは1本も走らないのかよ! とツッコミを入れられそうですが(^^;;)マップルを見ても近辺にダートがなんで仕方ないですよね(でも、結果的に予定にはなかったダートを1本走ることになったのでラッキーでしたが)
ま、ダートは翌日の下北でたらふく走る予定なので、3日目にご期待ください。
奥入瀬方面は今回はスルー。あのへんはバスと歩行者が多くて、気持ちよく走れるのは平日早朝とかですね。紅葉シーズンの連休はたぶんすごい混雑かと。
残念ながら天候には恵まれず曇り空で、午後からは雨の予報。
【1】(国道454号経由)十和田湖・瞰湖台へ
湖畔に着くまでは良かったのですが、最後、ちょっと道を間違ってしまいました。
昔は国道をボーッと走ってれば瞰湖台へ行けたもんですが、今は立派なバイパスができており、ボーッとしてるといつの間にかそのバイパスへ乗ってしまうんですね(笑)
引き返して、旧国道のワインディングを経由して、瞰湖台へ向かいます。
旧国道は、けっこうな急坂のワインディング。この時期は落ち葉でズルズル滑りますね。
瞰湖台は、iPhoneのカメラでは全然スケール感が出ないですが(^^;;)かなり急峻なカルデラ壁です。
しかし、木々が視界を遮ってスケール感がイマイチ出ないあたり、裏摩周展望台(摩周湖の3つの展望台のうち、一番マイナーな展望台)っぽいかなぁ。
紅葉の時期に来たのは初めてですが、この辺は標高が少し低いせいか、まだ色づき始めですね。
ちょっと前は、瞰湖台の近くに五色台っていう展望台があったはずなんですけど…今はもうなくなっちゃったのかぁ、なんぼ探してもそれらしき所がない。
まあ、私のここいらへんの旅の記憶は、もう10年以上前のものばかりで、やや浦島太郎状態なんですけども(笑)
【2】(国道102号経由)十和田湖・御鼻部山展望台へ
国道102号を北上して、十和田湖の御鼻部山展望台へ向かいます。
序盤は湖を眺めながら平坦で幅広な道ですが、途中から1.5車線路の登りのワインディングになります。カルデラの尾根づたいに登っていく感じ。
標高が上がってきて、木々がだいぶ色づいてきました。
紅葉のトンネルの中を、気持ちよ~く登っていきます。
御鼻部山展望台着。
曇っているので、あまり遠くまで見えないなぁ。
ピーカンの晴れなら、遠く八幡平まで望むことができたような気が(記憶が間違ってなければ)
【3】(国道102号経由)道の駅・虹の湖公園へ
この段階でちょうど正午。だいたい読み通りです。道の駅で昼飯かな。
国道102号を西へ向かいます。
その途中。
展望でも何でもないところで、1ヵ所、いい感じの、名無しの絶景ポイントがありました。
「お~、スゲー!」
景色のスケール感に、思わず一人で声を上げてしまいました。
一面の樹海の紅葉。
どことなく、北海道の三国峠に似ています。
待避所にクルマを停めて、しばしたたずみました。
こういう、予期せぬ景色との出会いがあると、ちょっと得した気分になりますね(^_^)
西進しながら尾根づたいに下るルートだと、この景色に出会えます。
逆ルートだと、発見しづらいかもですね。
道の駅で昼飯。
食べ終わって、駐車場へ戻ろうとしたら、雨が本降りになっていました。予報通りですね。雨の予報は外れてほしいもんですけども(^^;;)
この日は車中泊のつもりでいたのですが、昨夜のカメムシ騒動でなんだか寝損ねた感があり、運転してても眠かったので、今日こそグッスリ寝たい!などとヘタレ根性が炸裂してしまい、楽天トラベルで宿を検索。
三連休のど真ん中でも、みちのくの奥の奥、むつ市内の宿はいくつも空き部屋が。まあ、その辺も織り込み済みですけども。大型連休でも、端っこで、近辺に大きな都市がないところ(九州の佐多岬とか枕崎とか)は思ったほど混まないです…当たり前ですけどね。
畳部屋はなかったので普通の洋室を予約。カメムシさえ出なくてグッスリ寝られりゃどこでもいいよ〜という感じです(笑)
【4】(国道394号経由)八甲田・城ケ倉大橋へ
さて、残念ながら雨が降ってきてしまいましたが、出発。
さすがに八甲田のメインルートだけあって、クルマも増えてきました。
しかし、雨のため、景色があまり見えません(泣)
城ケ倉大橋着。
さすがにここいらの風景は、雨が降っていてもなかなかのもの。
さっきの名無しの絶景ポイントより、こっちの風景の方が、北海道の三国峠に近いかも。
いい具合に色づいて、ちょうど紅葉の見頃でした。
【5】(国道394号経由)八甲田・地獄沼へ
このあたりから、徐々に硫黄臭くなってきてます。
定番の地獄沼へ。
…あれ? なんだか湯気が少ない気がする。
そうか、過去何度か訪れたときは、早朝だったから湯気と霧が入り交じってたのかもしれないですね。
雨は降り続いています。写真撮るたびにびしょ濡れ(^^;;)
【6】(国道394号~県道40号経由)田代湿原へ
国道103号を東へ向かいます。
ちょっと睡蓮沼へ立ち寄ってみました。
晴れてれば八甲田連峰がよく見えるポイントですが、今日はダメですね~(^^;;)
このあたりは、すごく景色が良く楽しい道なのですが、惜しむらくは、クルマを停められるところがほとんどないことですね。
「ここキレイだな~」と思ってもスルーしないといけない。
初めて来たときはそれがすごく残念だったので、翌日の早朝5時に出直したりしました。早朝はさすがにクルマ少ないんで好きなところに停められますから。
あらためて、田代湿原へ向かいます。
雨が時々止むようになってきました。天気は少しずつ回復。予報通りです。晴れの予報はどんどん当たってほしい。
途中でちょっと道を間違えたんですが、パッと景色が開けて、なかなかいい景色。
おまけにクルマを停めるポイントもあったんで、しばしたたずみます。
こういうスケールの大きい原野は、関東にはなかなかないよなぁ。
遮るものがないのでものすごく風が強いです。
ススキがすごくキレイ(^^)
直線路が増えてきました。写真は県道40号です。
直線路が地平線まで見えると、北海道や薩摩半島みたいな感じになりますが、この辺は、ほどよくワインディングが混ざっています。みやまきりしまロード(宮崎・鹿児島県境近くの、えびの高原の麓の道路)とちょっと似てるかもですね。
県道脇から、原野にハイキングに行く人? も写ってます(小さくてわからないかもですが)
遊歩道とかあるのかなぁ。
八甲田連峰は、雲に隠れたまんまです。
だだっ広い野っ原と直線路と。峠とワインディングと温泉と。
この辺は、ツーリングしていて楽しい要素が、ほどよい距離感でギュッと詰まっていますね。
10年ぶりくらいに来ましたが、本当に素晴らしいところだと、改めて実感しました。
田代平湿原の駐車場へ来ました。
湿原の入り口に、例の雪中行軍遭難の碑が。
湿原入り口の案内図を見ると湿原は1時間ちょっとで巡れるそうですが…残念ながら、ここでまた雨脚がかなり強くなってきました。
湿原散策はちょっと無理そう…うーん残念(^^;;)
今日はちょっと、天候面では恵まれなかったですね。まあしゃーないです。
さて、時刻は、早いものでもう15:30。
今日の宿は、むつ市内。
そろそろそっちに向かわないと。
しかし、ここまで、黒石温泉、酸ヶ湯温泉、猿倉温泉、全スルーという(笑)
私が陥りがちなパターンとして、走るのがとにかく楽しくて好きなので、気がついたら、ご飯も食べず風呂も入らず…ということがありますが…せっかくここまで来て、全温泉スルーはさすがにもったいない(酸ヶ湯は以前入ってるのでいいとしても)
田代平湿原の駐車場の対面が、ちょうど八甲田温泉。
サクッとひとっ風呂浴びようっと。
この辺の温泉はただでさえ混みあううえ、連休中でもあり、この日は雨が降って景色が見えないこともあって、観光客が温泉へなだれ込んだ感じで、かなり混んでました(実は、酸ヶ湯をスルーしたのは、駐車場がやたらに混んでたから、というのはあります)
八甲田温泉は、泉質の違う湯が4つほどありますが、3つはぬる湯。
こいつぁ気持ちいいや。思わず長湯したくなっちゃいます(*´∀`*)
が…ちょっと急いでる私は、1つだけあるやたら熱い湯へサッと浸かって、30分くらいで引き上げました。
ぬる湯でマッタリも好きですが、熱い湯でサッと上がるのも好き(体には悪いみたいですが ^^;;)
【7】(県道242号~みちのく有料道路経由)国道4号経由で下北半島へ
相変わらず雨は止まず。
むつに向かうには、普通は国道394号を東へ向かってで七戸へ出るか、県道40号を北上して青森へ出るか…という感じになると思います(ナビとかに入力するとそういうルートしか出ないと思います)が、ひねくれ者の私は、県道242号を通ります。マップルで特段表記がないマイナー道ですが、地図を見たところ、ワインディングっぽい感じが面白そうだなぁと。
マップルのオススメルートは、沖縄と離島以外はすでに全部走ってるので、最近はオススメされてない道をあえて走ることが増えてきました。自分だけのオススメルートを作っているところですね。
朝、地図を見たときはボーッとしてて気づかなかったですが、よく見ると「悪路 冬季閉鎖」と記載があります。
ジムニーに乗るようになってから、地図でこういう記載を見ると、ちょっとワクワクするようになってきました(笑)
序盤はキレイな舗装路でした。
この辺の道らしく、すごく見通しが良くて、走ってて気持ちいいです。
まーっすぐな道を少し走ると…
…おおっ、思いがけずダートが!
昨日、マップルを穴があくほど見ても「林道」は見つけられなかったですが…マップル上で、特に何の表記もなく「悪路」と記載されているものは、実はダートであることも多いのかもしれませんね。「悪路」という記載、私は勝手に西日本にありがちな「悪路の舗装林道」を想像していました。
悪路といっても、ちゃんと整備されている道です。穴ぼこもないですしね。ジムニーなら何も問題ありません。
路面は、序盤は水はけが良いマッド。
景色がパッと開けるところがあったり…
時には鬱蒼とした林の中を通ったり…
変化があって楽しいです。
道幅も、基本1.5車線あって、ゆったり。
天候が悪い夕方にもかかわらず、明るい林道ですね。
晴れているときに来たら景色がいいかもですね。
おっ、向こうからジムニー。
すれ違いざま、なんとなくお互いに会釈(笑)
標高が上がってきて、だんだん色づいてきました。
キレイだなぁ(^o^)
このへんは本当に真っ赤。
山が燃えているかのよう。
峠を越えてちょっと行ったところに、ダンプの回転所っぽく、景色が開けているところがあります。
おー、まあまあの景色ですね。
ふと思ったんですが、この道は、今通っているのと逆ルートだと、もしかしたら(天気が良ければ)八甲田連峰の主峰群が垣間見えるのかもしれませんね。
峠を越えたら、ちょっとジャリが増えてきました。
すごく手入れされた砂利道ですね。走りやすいです。
望外のダートでしたが、なかなかいい道に出会えて良かったなぁ。
木々の色は刻々と変化。
ちょっと下っただけで、あっという間に色が変化し緑色が増えてきました。
標高が少し違うだけで、全然違いますね。
この時期は、こういう変化が楽しいです。
だいぶ麓に近づいてきたということですね。
前走車(Aqua)に追いつきました。
ジムニーに乗ってからというもの、ダートでちょっと追いつくと、皆さん一目散に道を譲ってくれちゃいますが…今回も同様。
十分に車間とってますし、煽ってるわけじゃないんですが(^^;;)余計な気を遣わせてしまって、なんか悪いなぁ。
みちのく有料道路に合流して、ダートは終了。
ここから合流だと、料金所を経由しないんで、合法的にただ乗り状態です。
そんなこんなで国道4号へ出ました。
国道4号で野辺地へ出て、そこから国道279号に乗れば、むつへ到着するはずで、ナビなんかいらないや、と思っていたのですが、念のため入力してみると…
おおっ、今は「下北半島縦貫道路」なるものが部分開通しているんですね。
たしかに、野辺地の、国道4号と国道279号の分岐は、時間帯によってはボトルネック(構造的な)渋滞になりがちだった記憶があります。
ここを迂回できるのはありがたいんで結構なことですが…縦貫道路の計画は、最終的にむつ市内まで道路を作ると。
これって必要?(^^;;)
国道279号、いつ来ても高速道路みたいな速度ですけど(笑)
所々、踏切があるのがネックといえばネックだけど、踏切部分だけをどうにか処理すれば、縦貫道路なんて立派なもの、いらないような気もしますが…
…勝手な推測ですが、この辺は、大間原発の計画まで含めれば原発銀座であり、六ヶ所村の貯蔵施設もすぐそこなんで、有事の際の災害用ルートの意味合いもある道路なんでしょう。原発関連施設がブラックアウトしたとき、電源車がなるべく早く到着できるように、みたいな。
おっと、話が脱線してしまいました。
勝手な推測は置いといて、この道路のおかげで、快適に走れました。
野辺地の北あたりで国道279号へ出ました。さっきも書いたとおり、北海道の道路と同じ感じですね、ここは。
横浜町の、国道沿いの小学校が2校ほど、今後3年以内に閉校になるようで、「○○年間ありがとう! さようなら○○小学校!」なんて張り紙があったりして、全然関係ない通りすがりの者ですが、「そうかぁ、寂しくなるなぁ」なんて勝手に感情移入したり(笑)
でも、野辺地からむつの間のこのへん、ホント何もないもんなぁ。若い人はみんな出て行ってしまうのは仕方ないかと。だんだん限界集落化していくんでしょうか。
そんなことを妄想しているうちに、むつ市内の宿へ。
いつの間にか日没で真っ暗。
そういえば、むつ市内で泊まるのは初めて(この辺に来るときはいつも奥薬研か大間で野営)
せっかくだからと、荷を解いた後、街に出て、赤提灯かなんかで一杯…と思って、市内を散策してみます。
こじんまりとした街なんで、早歩きで1時間もあれば、中心部はだいたい一周できるんですが…
…全体的に、シャッター商店街化してる感じ。
かつては賑やかであったであろう飲み屋街も、ゴーストタウンみたいです。
昭和は遠くになりにけり…嗚呼(とか言ってみたり)
夜だからかもしれないけど、人もまばらで活気も感じられず、うらぶれて、とっても寂しい感じ。
冷たく吹きすさぶ風が、もの悲しさをさらに増幅します。
旅人として訪れる分には、哀愁漂う雰囲気もいいけれど、自分がここで生まれ育ったら、やっぱり街を出て行ってしまうだろうなぁ。
地方都市はこんな感じの所が多いですが、ここは群を抜いてる気がします。
古びた中華屋で懐かしい味のラーメンを食して、宿へ戻りました。
テレビをつけたら「男はつらいよ」を放映中(BSジャパンだったかな)
旅先で見る寅さんはいいんですよね。自分も旅している今だけは寅さんと同じ風来坊。明日は明日の風が吹くを地でいってるんで、すごく身近に感じられるという。
寅さん終了後、ツーリングマップルを肴に晩酌(笑)こんなもん肴にすんなよって声が聞こえてきそうですが、地図見てるのが好きなんです。
見てるだけでワクワクする林道が何本かあります v(^o^)v
明日は楽しみだなぁ…期待に胸を膨らませながらお休みモード。Zzz…
長文・駄文、失礼しました <(_ _)>
●本日の走行結果
総走行距離:254km
うちダート:15km弱
あれ? 体感的にはもっと走ったつもりだったけど、意外に距離が伸びてないですね(^^;;)
若い頃は、ツーリングで1日300km弱しか走ってないと、物足りなく感じたものですが。
(3日目へ続く)