ジムニーシエラに試乗

先程のタイヤ交換の待ち時間の間、近くのスズキでジムニーシエラの試乗をしてみた。

カスタムすると非常にかっこよいこの車両、以前JB23に乗っていたのでラダーフレームとリジットアクスルの乗った感じは知ってるつもりだったが久しぶりに乗るとやはりこの車は他の乗用車とは違うなと感じる。

まず室内空間は軽のJB64と全く同じなので非常に狭い・・・
メガーヌから軽サイズは想像以上に窮屈に感じる。
しかしJB23からはとてもよくなった室内のデザインは満点とはいかずとも非常に満足いくものとなっている。

思ったほどふにゃふにゃな足ではないがやはりロール感は感じるし普通に走っていても横に揺れる感じはメガーヌとは間逆な位置にある車だから仕方ないのだろう。
ハンドリングはちょっと微妙で曲がったあとセンターに戻すには手で少し修正が必要で勝手に直線には持っていってくれなかったのでイメージ通りトレースされる感覚はない。

気になった点は車両本体は軽そのものでワイドフェンダーによる車幅増がされているため、車幅感はミラーから見えるフェンダーを意識する必要があるので少し慣れがいるだろうことと、バックの際これもちょくちょく言われてるように角張った車体の割にまっすぐが掴みづらくまっすぐしたつもりがずれているというのも味わった。

総じて実に面白い車だが一般的な快適に乗れる乗用車とは別物と考える必要がある。
なんていうか車というよりオモチャという感覚。
乗ってる感じもちょっとちがうので楽しいのだが快適かと言われるとブレーキオートホールドもオートパーキングもない昔ながらのアナログな車なので割り切る必要がある。

とてもおもしろいと感じるこの車、現在でも１年待ちとのこと。
そして気になる5ドアジムニーがこの頃今年の年末に出るという情報があったという動画がちらほら出ていたので聞いてみたがスズキから正式なアナウンスはしていないとのこと。
食い下がって聞いてみたが発売はないだろうという頑なな返答。
やんわりと対話ができるスタッフではなかったことから、最近はディーラーでも本社から情報開示されるのがギリギリというのもあるので知らないだけなのか本当にないのかハッキリするものではなかった。
日本の規制に準ずるにはインド仕様のままでは不可能ということらしいのでそのあたりを変更してまでということには価格含めて難しいのかもしれない。

そして試乗の結果、動画を見ていたときからの意識の違いは・・・
なんというか微妙、です。
カスタムしてかっこよく、ターボ化してシエラの本領発揮と考えると車両価格は220万あたりだとしても後に果てしなく金がかかるため仮に400万かかったとしたらこの車に果たして400万の価値があると思えるのか、と考えると「ない」になった。
本当に趣味の世界で楽しいクルマなので、そこにすべて気持ちが持っていかれているなら「アリ」なのだろうが、あくまで車本体は一昔前の軽自動車に毛が生えたくらいの感覚だからだ。
エンジンのフィーリング、乗り心地は以前のジムニーより格段に良いと思われる。
がしかし、そう感じてしまうのはメガーヌに乗ってしまったがゆえの贖罪なのかもしれない。

ジムニー欲しいと思ってるなら、絶対試乗してください。
それでも欲しいと思えたなら本物ですので勝手損はないと思います。
こういう自分でも数カ月後には心変わりしてるかもしれない、というくらい魅力的な車なのは間違いなし。