
ノックピンを3個取付ガスケットをひいた後ミッションケースをはめていきます。
最初にカウンターシャフト廻りから組み付けます。
まずはパーキングギヤ


圧入タイプになっているのでギヤをスプラインに合わせてから、古ナットを締め付けて押し込んでいきます。パーキングポールを先に組んでおくとロックがかかり楽に締めていけます。
アイドルギヤを取り付ける前にベアリングハブを仮付けしパーキングギヤを定位置まで押し込んでおきます。
仮付けしたハブを外した後、アイドルギヤやニードルベアリングを組み付けロックナットを締め付けます。(規定トルク17~23㎏f・m)
次にメインシャフト、セカンダリシャフトアイドルギヤを取り付けていくのですが、この時注意が必要です。この両ギヤを取り付ける前に、マニュアル通り専用工具を取り付けようとすると作業事故が起こると思います。
メインとセカンダリシャフトはロックが掛からないため何かで固定してトルクをかけないと締めていけないのですが、マニュアルの手順に従って専用工具を取り付けようとしてミッションを横に倒すと

↑の画像は便宜的にミッションケースを外して撮影していますが、
ロックナットを締めていない状態では両シャフトにはガタが残っているため、ミッションを横に倒すと簡単にベアリングが外れてしまいます。
この状態で何も気がつかないでロックナットを締め付けてミッション組立を完成させると、とんでもない事になるのは誰にでもわかると思います。

昔のミッションはメインシャフトベアリングカラーの端にスナップリングが付いていて外れないようになっていたんですがねえ。
いつも私は手締めしますので締めているときの違和感で異常に気が付きましたが、さすがにこれはヒヤッとしました。
少し横道にそれましたが、ベアリングを外れないようにロックナットを締めるために私は、ミッションを横に倒す前にアイドルギヤをプラハン等を使ってギヤをはめていきインパクトレンチで軽く締めてアイドルギヤを仮付けする。それからミッションを横に倒してメインシャフトホルダーを取り付けてトルクレンチで本締めするという手法でいきました。
最後に先端の丸いポンチを使ってしっかりとカシメておきます。
フィードパイプなどを取り付けて
Rサイドカバーをはめるとミッション完成です。
おまけ
H工業製専用工具

23㎏のトルクに耐えられず、一回も役立つことなく破断しました・・・
一回くらいテストしたんでしょうか・・・
まあ愚痴を言っていてもしょうがないので、上記専用工具にレンチがはまるよう加工してつかいました。
Posted at 2015/12/31 18:23:15 | |
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