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さて、MIEちゃん(仮称)親子がやってきて二日が経ちました。

相変わらず育児中のMIEちゃんは気が立っているので、
物凄い剣幕でジャックを威嚇します。
ジャックは興味津々ながらも、
凄みのある闖入者にビビリ捲りです。

昨日は水も食事も摂らず、トイレも行かず…
このままだと病気になってしまうのではと心配しました。

この二日間は私は出来るだけジャックの傍にいて気持ちを落ち着かせるようにしております。

寝室はMIEちゃん親子の部屋ですので、昨夜も私達はソファーで布団を被って就寝しました。

今朝はジャックもやっとトイレへ行き、ほんの少し餌も食べてくれました。

MIEちゃんは母親ですので元気でモリモリ食べています。

意外だったのはトイレは新しい方で用を足した事でした。
うちのトイレはチップタイプですので少しは尿の臭いがした方がいいのかと思い、
ジャックが使っていた方を置いておきました。

ジャックには新しいのを用意したのですが、
闖入者にビビって漏らし捲ったのでまだ使ってなかったのです。

育児中でにおいに敏感なのか、雄と雌ではフェロモンが違うのか？
何れにせよこれまでとは違ってトイレは別々にして置いた方がいいようです。

お互い新しい環境だし、MIEちゃんは子育て中ですのでまだまだ目が離せません。
本気になって怪我でもされたら困りますし、
ジャックも高齢ですのでストレスで病気になっても困ります。

昨日作成したゲージもまだ未使用です。

しかし皆が新しい環境に慣れるまでは目が離せないので、
私が店を空ける時はMIEちゃん達には入ってもらわないといけませんね。

お陰でこの二日間は外出も儘ならず、真鶴もお休みでした。

早く皆が馴染んでくれるといいのですが…　＾＾

買おうと思いましたが、高いし…

買いに行ってる間にまた喧嘩が始るといけないので、

作ってみた…

仕事しなくていいのか、俺？

月末なのに．．．＝＝）

真鶴でこなしたもう一つのミッション…

それは猫の親子のレスキューでした。

私が船を置いているマリーナ(造船所)には
野良猫が何匹もいます。

しかしその環境は劣悪です。


塗料やFRP樹脂にガラス繊維、危険な金属片や漏れたオイル…
冬場にはフォークリフトや作業車のエンジンルームでベルトに巻かれる事故。
何匹かは車輌に直接轢かれたりワイヤーに巻かれて死んだりも…

しかもマリーナの目の前に海鮮料理の店があるのですが、
そこの従業員の方が猫に残り物の魚を与えます。
それ自体はとてもいい事だと思いますし、あげている方も猫好きの良い方と思います。

ただ、目の前の道路が問題です。

ちょうどブラインドの高速クランクになっていてここでしょっちゅう猫が轢かれてしまいます。
土地柄、週末には他府県の観光車輌も多いので事故が絶えません。
ここ十年くらいでもう何十匹(百匹近く)もの猫がここで命を落としました。

マリーナの人も猫好きの方がいて毎日餌をやってくれてはいるのですが、
給餌環境はお世辞にも清潔とはいえません。

雌猫が何匹かいますので年2～3回出産しますが生まれた子猫のほとんどが、
有毒な薬品を舐めたり、交通事故その他の事故で命を落とします。

母猫は産んでは子を亡くすの繰り返しです。

見ていて可哀想なので避妊手術をしてやってくれないか…と助言したりもしたのですが、
飼っている訳ではないですし、病院に連れて行く手間と費用の問題からか誰も実行してくれません。
マリーナのスタッフも猫好きばかりとは限りませんので、
餌やりの時以外は近付いても来ないようでした。

そんな中、今年の初めか去年の暮れに数匹の子猫が生まれました。
そしてやはり何匹かは死んでしまったようです。
しかし二匹が生き残っていつも一緒にダンボールの中で寒中身を寄せておりました。

一匹はサバトラですが身体も大きくとても元気な雄。
もう一匹はいつも鼻水と目ヤニでくしゃみばかりしている病気っぽい三毛の雌猫でした。

病気の三毛はいつもダンボールの中で寒さに震えていましたが、
元気なサバトラがいつも一緒でした。

私が近付くとサバトラは逃げますが、三毛はじっとうずくまったままです。

マリーナのスタッフに『病気みたいだから医者に連れて行ってもらえないか』と頼みますが、
『野良だし、自然淘汰に任せるのが一番！』との返事が返ってくるのみです。

仕方が無いので私は行くたびにそっと餌をあげておりました。

そうするうちに３・１１の震災で一ヵ月半程真鶴へ行くことが出来なくなりました。

やっと4月の中旬に行った時には船の事よりも本当はこの子達の事の方が心配でした。

最初に行った時は姿が見えなかったのですが、
次に行った時に、病気がちだったあの三毛猫が私を見つけて近寄ってきます。
そして身体を私の足に摺り寄せてきました。

その日は餌を持っていなかったのですが、次の日には餌を与えると食べてくれました。
そして私の後に付いて来ます。
作業の間もずっと遠くから見守っているようです。

数日後、マリーナのスタッフにもう一匹のサバトラの事を聞いたら、
やはり車に轢かれて命を落としてしまったとの事でした。

もう十年近くいた三毛猫の雌(母親)も轢かれてしまったようです。


『たくさん生まれても車に轢かれて間引かれるからちょうどいいんだよ』


あるスタッフのその言葉を耳にした時、私の中にはある決意がありました。

『連れて帰ろう！』

しかし三毛は雌猫でした。

『あの三毛さ～、もう毎日雄にやられ捲りでさ～！』

いつだかスタッフがそんな話をしていました。

そうなんです、まだ生まれて半年なのに三毛はもう妊娠しているようでした。

私が連れて帰ろうと思った時、三毛のお腹はパンパンでした...

そして数日後には生まれてしまったようです。

どこかに子供がいるはずですが、三毛だけを連れて帰ったら子供達が死んでしまいます。
連れて帰るなら一緒に連れて行かねばなりません。

そんな訳で数週間我慢致しました。

しかし毎朝行く度に車に轢かれて死んでいないか気掛かりで仕方ありませんでした。
子猫も何匹いるのか、どこにいるのかを見付けねばなりません。

そしてやっとその時が来ました。

今朝、無事に連れてくる事が出来ました。

マリーナのスタッフの話では子猫は二匹いたそうですが一匹は死んでしまったそうです。
ですから母親と子猫一匹です。

そんな訳で今日の帰り道はいつもは飛ばす道も、ゆっくりと二時間近く掛けました。

朝一で動物病院へ行き血液検査もしてもらいました。

結果は幸運な事に、エイズ・白血病とも陰性でした。

これで一安心です。　A^^;


が！

母親は急な環境の変化と子育て中だからか気が立っているようです。

私にはともかく、ジャックに対して物凄い勢いで戦いを挑みます！

温厚で大人しいジャックはもう逃げ捲りでオシッコちびり捲りです。

私が抱いて仲良くするんだよと言って聞かせようとしても、
母猫は興奮状態で声を上げて子猫まで蹴飛ばして大パニック！

ジャックは私の膝の上で失禁…


う～む、暫くは目が離せそうにありません...Orz

でしたが、今朝も二時起きで真鶴へGO！

二時間半程サンディング作業致しました。

もう筋肉痛で腕がパンパンです。

そして本日はもう一つ大事なミッションが…

何かって？

そのうちお知らせいたします...A^^；

レストアはやっとキールの切断が終わり、
今はハル（艇体）の形を整える作業に入りました。

連日、原発作業員のような出で立ちで船底を削ります。

しかし上向きでサンダーを使って削る為、
正直疲れます...Orz

今朝も二時起きで四時着…
三時間ほどぶっ通しでサンダー掛けです！


もちろん台風の影響で雨天ですが
私の船は双胴ですので真ん中の下側は雨でも濡れません。

しかし三時間ぶっ通しでも目に見えて作業が進んだようには…（ーー；）

これから暫くは地道な忍耐強さが要求されますね。

店を開けねばならぬので七時には真鶴を出ます。

今朝はお腹が空きましたので、いつもの吉野家で朝ご飯頂きました。

台風のうねりから入るいい波を狙って七里にはサーファーが一杯でしたよ！