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2021年10月31日 イイね!

新型コロナと社会についての感想と妄想(その7)

学歴もなく経済も社会も全く知らないおっさんの、単なる「感想」と「妄想」である。

10月に入りいきなり感染者数が激減しているということなので感想。
素人考えではワクチン接種が進んだことが要因に思えるが、ここまで急激な減少は説明がつかないということである。
確かワクチン接種が始まる前は、感染を終息させるには接種率80%でも足りないというハナシだったと記憶しているが、実際10月中旬時点で7割超えというレベルだ。
ワクチンそのものは軽症化が目的であり、医療負荷の軽減にはなっても感染拡大には効果はなくむしろ促進する恐れすらあるし、事実イギリスでは感染が拡大している。
にも関わらず日本で感染が激減しているのはやはり行動制限しか考えられないのだろうが、それでもやはり減少速度が遥かに急激である理由は謎なのだそうだ。
確かに欧米や他の東南アジア諸国に比べグダグダな対応しかしておらず、それは当初の「クルーズ船」から現在まで一貫して変わっていないし、時差出勤もリモートワークも、すっかり定着したごく一部の人間と初めから気にもしていない大多数の人間という形に落ち着いている。ましてオリンピックまで開催したのだから、ワクチン以外に改善要因など一つもないハズである。
しかし実際感染者は激減し、欧米と比べれば死亡者数もそこまで大きくならなかったことは紛れもない事実であり、それは「ファクターX」としか言いようがないというこになるのだが、2年近くが経過した今もやはりそれが「ファクターX」のままという、何とも言えない状況である。

日本で被害が少ない理由として当初から言われていたものとして、欧米諸国に比べ同調圧力が強く政府が実施する「対策」に従順だからというのがあったが、欧米はその分強制力を発動しているのだから一概には言えないだろう(欧米の実態など知るハズもないが)。
日本においてはリモートワークも時差出勤も政府や自治体が掲げる目標には程遠く、ましてその中身自体ただのやってるフリである。実績としてどれだけの数字が出ているかは知らないが実態はその半分程度だろうと思われ、それでも政府や企業の責任者は皆それで充分満足しているのであり、そもそも実態などどうでもいいのである。
ソーシャルディスタンスについても、やっていること自体は理論的に間違いないのだろうが実際の中身については統一感もなくこれも所詮やってる感であり、それも最初から現在に至るまでほぼ変わりはない。
そう考えると、行動制限にも甚だ疑問が残るというのが当然の見方だろうとは思うのだが、こと最近の欧米の感染拡大は規制の緩和によるものであることはまず明らかであり、そう考えると行動制限が大きな要素であること自体は否定もできない。
またもう一つ日本人が他国に比べ清潔好きであるということも言われていたが、このこと自体はおそらく間違いないもののもっと感染者が少ない国は他にいくらでもあり、正直東南アジア諸国やオーストラリアが日本以上に潔癖であるとは全く思わない。つまり、日本人のまじめさや清潔さといった性質に起因するなどというハナシは100%ウソであることは間違いないだろう。

だとすれば、これまでの予想が間違っていたと考えるのが理論的だろう。
ウイルスの感染力が弱かったか、ワクチンに感染防止効果が意外にあったか、若しくはウイルスが自然に減るということもあるかも知れないとも言われている。
欧米で感染が拡大しているということもあるし、台湾や韓国でも一時的に感染が拡大したこともあるが、インドでは感染が激減していると言うし、これも結局よく判らない。が、いずれにせよ日本の専門機関と政府の予想は全く当てにならないこと、そのうえでその対策などすべて非論理的で、そもそも根拠が間違っているということだけははっきりしたと言えるだろう。
科学的なシミュレーションと言えどそもそも問題はそのパラメータ自体であることは言うまでもないハズなのだが、「八割おじさん」なる人物が象徴するように、著名な科学者とされる人物の言うことですらその根拠など全く信用できないということが明らかとなっただけというのが、今回の危機における日本の「科学力」の実情なのである。
そんな中発表されたノーベル賞を「元」日本人が受賞したことで喜んでいる日本人は、まさにおめでたいとしか言いようがない。

今後行動制限は緩和されるので感染は拡大するだろうと思う。ただワクチンによって重症患者が減ったのであれば、医療の逼迫は起こらないハズだ。
この間に医療体制を柔軟にしたり強化したりということはほとんどなかったが、そのまま自分の懐を一切傷めずうまくやり過ごすことができたというのは、医療業界(医療従事者ではない)にとってはまさに「神風」だったと言えるだろう。
マスクについては供給が安定して以降あまり問題にはならなくなったが、布マスクはダメだとか、ウレタンマスクはダメだとか、そういうハナシは結局誰も明確にすることなく忘れ去られていくのである。つい最近未だにアベノマスクが大量に保管されているということもニュースになったが、何かあればまたこれを配るからいいのだという理屈には全く閉口するより外ない。言うまでもなく全ては支配者側の都合であり、そして大衆の感覚なのである。
ただやはりウイルスはすぐに変化するものである。だとすればまたいつか同じことの繰り返しになるだろう。経済は通常に戻りつつあるようだが、ただ「通常」に戻ることを大半の日本人は望んでいるのであり、日本人に「ニューノーマル」はほど遠いと言っていいだろう。
つい2ヶ月前まで、これだけ医療が充実しているハズの社会で入院もできずに死んでいく人間が大勢いたというのは事実だが、そんなことももはやなかったことになっているようだ。
何年経ってもやることは全く進歩しておらず、結局全ての結果を感覚で観ることしかできないのが日本人であり、おそらく「ファクターX」についても、1000年前から続く「神風」と同じレベルにしか認識できない民族なのだろう。

最初の頃にも書いたが、疫病はそもそも存在する社会の問題を殊更強く炙り出しているに過ぎない。
そして予想通り、根拠も理論もあいまい、なんとなくボヤかしておいて都合が悪いことは極力無視、全てが力関係で進んでいくという日本社会の法則を明確にしたのである。
対策をしているからOKなのであれば最初からそうあるべきであり、そもそもそういう指摘があったことなどは最初から完全に無視されていた。にも関わらずオリンピックではあっさりそれが覆り、パチンコやサーファー、登山まで槍玉に挙げていたマスコミも完全に掌を返した。
じゃあこれからはその考え方になるのかと言えば、オリンピックが終わればまた元のグダグダに戻っている状況である。F1日本グランプリはスルー、無視、時間切れ、理由の説明すらないという有様だ。これについてはトヨタの社長すらもコメントしているが、これも結局もはやホンダに「力」がないことの顕れであり、逆にもしこれがトヨタであれば開催された可能性は高いだろう。
また、マスクをしていないうえに密集状態で、更に酒類まで提供していた音楽フェスティバルがマスコミの槍玉に上がっていたのもつい2ヶ月前である。
個人的には確かにこの音楽イベント対しては悪いイメージしかないし、飲酒、マスク、密という誰にでも判る問題点があったことは事実だが、そのような問題が発生するのはそもそも基準があいまいな上に朝令暮改で、ましてそれが徹底されるわけでもなく都道府県が責任を負わされ、当局の判断も関係者の力関係で決まるという、社会構造そのものに原因があるのだ。
まして、そのイベントにおけるクラスターは40数名程度だったそうだが、ほぼ同時期に行われた高校生のアイスホッケー大会で100名以上のクラスターとなったことは、マスコミは完全にスルーしていた。このことをどう認識するのかなどということは、大多数の日本人は忘れる以前に考えたこともないだろう。事実を認識しないのだから、今後にそれらが生かされ、論理的な判断が行われるなどということは一切ない。
高校生のスポーツ大会は美しく、飲酒のうえの音楽イベントは汚らわしいという大衆の貧困な発想やステレオタイプな「イメージ」、そしてその「イメージ」を都合よく利用するものだけが利益を得るというのが、この社会の法則なのである。

それでも疫病は、必ずいつかは終息する。
それまでの間、大仏でも建てて、花火大会でもやって、ブルーインパルスでも飛ばしてさえしていれば、大衆はそれで満足するだろう。それが日本の支配者の仕事であり、疫病が終わった時それは自分の業績だと言い張るのである。

ただこの世の中、「業績」「功績」などというものは所詮そんなものだ。
名将と呼ばれた野村克也が監督を務めた3年間阪神は最下位だったが、その2年後に優勝した。選手としては極フツーだった栗山英樹は初めて監督を務めたシーズンで優勝したが、10年のうち最後の3年間は5位だった。球界の頭脳と呼ばれた古田敦也のたった2年の選手兼監督時代は、かなり苦しいものだったようだ。そして宇宙人と呼ばれた新庄剛志の監督就任は、下位からのスタートだけに確率だけなら評価される可能性が高いが、そんなことは球団にとっても本人にとってもどうでもいいだろう。
BARHondaが撤退に伴い全てをタダ同然で譲り渡したブラウンGPが開幕からいきなり勝ちまくったということもあったが、このときはむしろHondaが捨てたものを大事に拾ったロス・ブラウンに拍手喝采という感じだったと記憶している。そして今年、チャンピオンで有終の美を飾る可能性を残しながらも最後の日本グランプリが開催されることなくHondaがF1から消えることになるが、結果が出る頃に撤退するという前回と同じ状況を見るとは、なんとも皮肉なものである。

表面上見えることなど極々限られているのであり、誰が本当のことを言っているのかも当事者しか判らない。何らかの素晴らしい実績を残したとされる人間であっても、それがその人の人間性が素晴らしいからかどうかも全く判らない。所詮自分が勝手に思っていることがこの世の全てなのだ。
ただ、ネットが発達した現在少なくとも情報の量だけは格段に増えたし、誰にでも情報が得られるようになったし、自分の記憶や考え方が正しかったのかをある程度は検証できるようにもなった。
そう考えると、社会を変えることができるのは唯一、技術でしかないのである。
そうでなければ、日本の支配者は今頃また大仏を建てていることだろう(その当時は大仏こそが最先端技術だったということはあるかもしれないが)。

当の支配者達は、そんなこと重々承知のうえでその祭(政)に参加しているのである。
祭りと言えば、「踊る阿呆に観る阿呆」という言葉もあるように、権力者は権力者に、金持ちは金持ちになりたくてしょうがない人間、そしてその中でも幸運に選ばれたひと握りしかなれないのである。
どんなに正論を唱え権力を批判しようとも、実際にそちら側に行かなければ何にもならないし、その彼らにとってみても結局全てはゲームの結果であって、なるようにしかならないのだ。
Posted at 2021/11/01 06:21:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

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