
そもそもこのクルマに走りの楽しさを求めてはいけないと、これを選ぶ時点で自分に言い聞かせていた。今までさんざん楽しんできたんだからと。でもまあせめて「フツー」なら・・・などと考えていた。が、実際は想像以上に「フツー」ではなかった。
試乗で山道を走ることはまずないし、わからないだろう。
何せステアリングインフォメーションが皆無。
また荷重移動でもタイヤの感覚が全く伝わってこない。
カーブでハンドルを切りすぎる、戻すを繰り返す。全くヘタクソになった。
数年後どうしても我慢できずCUSUCOロワアームバーVer.2を付けた。荷重移動による挙動が断然よくなったので、尻センサーを使って走る楽しみはできた。逆にステアリングに頼りすぎていたこともよくわかった。が、人間欲が出る。ステアリングインフォメーションさえなんとかなればと。
ステアリングインフォメーションとは要は物理的なつながりだろうから、振動などのマイナス面もあるのかもしれない。ステアリングバイワイヤがいずれフツーになれば、ステアリングインフォメーションは完全にゼロだ。まさにゲームの感覚だろう(逆にバーチャルに作ったりするのかもしれない)。
タイヤも少しはあるだろう。ステアリングラック補強ステーというのもあるようだ(当然こいつ用のはないが)。問題は、カネをかけることが難しいこと。所有するフツーの軽や、仕事で使うごくフツーのクルマよりもつまらないと感じるのはかなりつらいが。
どんなクルマでもどう走らせるかというのは腕かもしれないが、「楽しさ」とは何かは、自分の中では明確になった。もちろん人それぞれだが、一度でも「楽しさ」を知ってしまった人は、クルマ選びは諦めない方がいい。「自分」を諦めることになる。判っているつもりでも、先々つらいことになるだろう。
とは言え、この先のクルマは完全に電子化だ。というか既に「楽しさ」なんて話は終わっているかもしれない(高級スポーツと、あとはマツダ?)。
昔のスポーツタイプから、今のファミリーカーに乗り換える40代のおっさんのため、という思いで書いてみた。問題は、おっさんの気持ち、の方である。
今度の新型は果たしてどうだろう(容易に予想できるが)。あ、「道具」としては、スパイクは個性があって結構好きだが。
Posted at 2016/12/14 06:54:38 | |
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