
スパイクの不満点としてステアリングインフォメーションという言葉を連発してきたが、自分が間違っているのかもしれないと疑問を持ち始めた。
最近ミニバンをいろいろ試乗してみて気づいたのだが、ステアリングの重さや操舵感についてはどれもほぼ変わらなかった。もちろんフツーに街中を走っただけでは何も解らないのだが。
そもそもミニバンでそれを言うこと自体間違いなのは判っているが、悲しいことにそれがおっさんにとっての重要なポイントなのである。
アクセルでタイヤの荷重をコントロールするのが走り好きの楽しみであって、それが思ったとおりできないから不満となるのだが、スパイクの場合、ステアリングに対してワンテンポ以上遅れるというか、完全にアクセルオフにするくらいの荷重と時間をかけてやっと反応するという感じで、明らかに面白くない。これでもCUSUCOロワアームバーVer.2を付けて以降リヤタイヤの感覚はかなり良くなったのだが、となると余計にフロントの感覚が不満になってくる。が、よくよく考えるとそれは荷重変化に対する反応が遅いということであって、ステアリングインフォメーション云々、ということではないかもしれない。
誰でも無意識にステアリングの角度と実際の挙動を頭の中でイメージしているハズだが、そのとおりクルマ全体の挙動として現れれば、不満とはならないだろう。そのとおりにならないと、自分には(以前別なクルマで)それができていたと思い込んでいる走り好きにとっては不満が募り、その原因はこのクルマのステアリングインフォメーションがないせいだ、となる。それさえあれば感覚として掴めるハズなのにということだが、別にそれだけが唯一の方法ということではない。要は自分のセンスの無さなのだが、なかなか認めづらいものである。
結局だからなんなんだということだが、自動運転のために電動パワステ化は不可避なので、ステアリングインフォメーションはあと5年で(というか既に)死語だろう(そもそも自動運転にそんなもの必要ない)。ということは、これからはこのことを常に思い出して運転すれば、あまり不満を募らせずに済むかもしれない。時代やクルマのせいにしてもしょうがない。”DOHCの軽トラ”みたいな、伝説になるようなバカなことを、今の日本のメーカーにできるハズがないのだ。未だに30年前に読み漁った「間違いだらけのなんとか」的な本に書いてあったことを言ってるおっさんが悪いのである。
それでもなんとかして走りを楽しみたいという気持ちはこの7年間どうしても消すことができなかった。やはり不満はなくならないのだろう。となるとあとは何事も試してみるしかないのだが、どっちみちカネがかかるというのがおっさんにとっては最大の問題である。ホイールのインチアップは経験上費用対効果は低い。バネレートは乗り心地的にノーマルでもヒドいのでムリ。となるとあとは発泡ウレタンか、ロワアームバーVer.1か。まあとにかく自分でやってみる以外ない。パーツが売ってるだけでもありがたいことなのだし。
Posted at 2017/10/03 06:12:16 | |
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