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2017年11月25日 イイね!

かつてのクルマ好きから見た日本のメーカーのこれから

失われた20年と言われるなかでも、クルマの価格は上がっている。
バブル期を知る人にとっては、今のクルマのコストカットは明らかである。
コストカットが明らかな中で、いったい我々は何の対価を払っているのだろうか。
環境性能、安全性能、運転支援技術といった一昔前との明確な違いは確かにあるが、コストカットと価格上昇を合わせた分がそれに当たる、ということでは全くないだろう。
価格とはコスト+利益であり、どこまでコストをかけるかも、どこまで利益を乗せるかも、売る側の考え方である。
日本でクルマを買うのは団塊ジュニアまでで、それと比べればその先はもはや大変なことになるのはとっくに判っていることだ。若者にクルマを売る努力が足りないという論調もあるが、わざわざカネもない、数も少ない相手をターゲットにするというのは、普通の営利企業にとってはあり得ないだろう。
この事自体は日本の構造的な問題であってメーカーの責任ではない。一言で言えば時代のせいである。
となれば売る側は今のうちに利益を上げようとするのが当然である。まして今はまだ高いクルマがバンバン売れているのだ。少しでも高く買ってくれる客をターゲットにするのもまた当然だ。今のクルマの価格は、まさにそれを顕しているのである。
メーカーにしてみれば、日本市場は種を巻く時期はとっくに過ぎ、必死で刈り取らなければならない時期である。遊んでいるヒマは全くないのだ。
関係するマスコミも、「この内容でこの価格ならむしろ安い」などと言った記事ばかりで、業界全体が必死であることが伺える。
こうなるとまず売れるクルマを作るという傾向はますます強くなる。
数が売れないスポーツカーは、逆にその指向性を利用して付加価値を上げる。
ターゲット向けのクルマも、少しでも付加価値を上げて高級化する。
その裏でコストカットを徹底し、車種も減らす方向へと向かっている。
企業として成熟したメーカーが、当然の如く利益を最優先するようになった結果、選択肢は減り、フツーに楽しいクルマはなくなったということであり、それはごく自然な流れなのである。

日本でクルマが売れなくなれば、海外に目を向けるのはメーカーとして当然だ。そして日本メーカーが日本市場を相手にしなくなると、日本の消費者も日本メーカーを見なくなる。そうしたスレ違い、ボタンの掛け違いというのは、一つ間違えただけでもそのままにしておくとどんどん元に戻すことが大変になってくる。今はまだ日本人にとって日本メーカー以外の選択肢は当たり前とは言えないが、それこそこの先どうなるか判らない。日本の電気製品と同じ構図である。
しかし、である。電気製品で言われるところの「ガラパゴス化敗因説」からすれば、今の自動車メーカーの「グローバル化」「脱ガラパゴス化」という方向性は、間違ってはいないのかもしれない。極端に言えば、将来性のない日本市場などどうなっても構わないのだ。これも全て自然の法則であり、メーカーを責めても仕方ないのである。
ただこれもよくよく考えてみれば、自分のような一部のクルマ好きにとっては、むしろいい方向なのかもしれない。なぜなら今の日本で売れるクルマはあまり面白くないか、価格が高すぎるかのどちらかなのである。もしこの先日本市場向けのクルマがなくなり、世界基準で作ったクルマしかないとなれば、もしかしたら今より楽しいかもしれない。また逆に幅広い海外メーカーが日本でフツーの選択肢となるとすれば、クルマ好きにとってはたぶん悪いことではない。どのみちもうかつてのようなクルマを日本メーカーが作ることはないだろうし、世界中を見渡しても生まれてこないかもしれない。生まれるてくるとしたら、もしかしたらいわゆる新興国からかもしれない。全てのものは過去に戻ることはできないのだ。
そう考えると今はまさに最も閉塞した状況であり、最もクルマの価格が高く、最もクルマが面白くない時代なのかもしれない。
そして自分達の年代が市場から退場する頃には、新しい時代がやってくるのである。その時クルマは、面白くなり価格も安くなるか、不要になるかのどちらかだろう。
Posted at 2017/11/25 20:41:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2017年11月21日 イイね!

新型フリードModuloXの情報をネットで見た感想と妄想

情報が出ていたので少しだけ感想。
まず外見。基本的にステップワゴンのModuloXと統一している感じだが、正直物足りない。空力というのも大きなコンセプトらしく、これがデザイン上の特徴ということになるのかもしれないが。
その意味では内装も同様。NシリーズのModuloXの専用装備であるステアリング、シフトノブ、シートの3点セットはこの手のモデルにとって20年前からの定番なのだが、なぜかもう一つ伝わってくるものが薄い。ステップワゴンの方は走りに関係ない装備ばかりで更にピンとこない。これならむしろノーマルと同じかワンポイント程度の差別化で充分だったようにも思える。
ただまあ大事なのは中身である。
ステップワゴンの走りはノーマルでもそれなりに評価されているが、フリードはその点全く評価されていないので、逆にModuloXの存在意義は大きいだろう。
エンジンはおそらくハイブリッドではなくガソリンになると思われるが、となれば一応フィットRSとも同じなので、「スポーティ」ということにはなるのかもしれない。以前試乗した限りではまあまあ元気な感じではあったが、エンジン音がかなりイマイチだったのでなんとかしてもらいたいところ。
そして一番の問題は価格とのバランスである。
ステップワゴンの場合はその意味で完全に無意味だった。「ホントはノーマルでこうしたかったんだろう」「とてもよくできたノーマルという感じ」というような専門家の論評をネットで見たことがある。確かにそう感じたのだろうし、それが事実なのかもしれないが、この価格でそんなこと言われても、自分のようなユーザーにとっては「なんだそれ」という感じである。いったい誰のために作ったんだと思ってしまうが、当然メーカー的には誰かのために作ったのであり、それが自分にはよく理解できないというだけだなのだが。
ましてコンセプトである「四輪で舵を切る」ことの対価がここまで高価だとは全く思わないし、むしろ普通に求められて当然のことに過ぎないとすら思う(ミニバンは別なのかもしれないが)。結局、いわゆる「コンプリートカー」としての付加価値としてはこれくらいは必要、というところまで中身も価格も持って行ったということになるのだろう。
よくよく考えると確かにこれは「コンプリートカー」であり、メーカーの通常モデルではやらない、やれない、やる必要がないということになる。別に売りたい訳じゃない、カネのある人に買って欲しい、それだけなのだ。他のメーカーもやはり同じような形をとっているし、今の時代これが普通のやり方なのである。
フリードModuloXが市販されるのであれば、実際にフリードの購入を検討している人にとってまともな選択肢になり得るようなモノであることを願っているが、価格的には同じような考え方になることはまず間違いなさそうだ。
Posted at 2017/11/22 21:27:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2017年11月20日 イイね!

スパイクのタイヤ交換

スパイクのタイヤ交換スタッドレスタイヤに交換したが、そういえばスパイクに乗ってからはタイヤを交換しても全く感覚が変わらない。
ブレーキやコーナリングの話ではない。
前のクルマは走りだした瞬間、はっきり感覚が違った。スタッドレスはフワフワした、夏タイヤはダイレクトな感覚が、フツーにステアリングを通じて伝わってきた。
靴を替えるのと同じで、夏タイヤに替えるとやはりちょっとテンションが上がった。
もちろん替えた直後だけですぐに慣れてしまうが、所有する軽でも同じ感覚がある。
要するにこれも、ステアリングインフォメーションが・・・という話である(しつこい)。

ついでにいうと、スパイクはエンジンオイルを交換しても全く何も感じない。値段の高い安いではない。
クルマに乗っている時間も全然短くなったし、自分の感覚が鈍くなったのかもしれない(たぶんオートマ(CVT)だからだと思っているが)。
まあこういう感覚的なものは微妙なものではあるが、失ったものは強く感じるというのが人情だ。
30年前は、クルマ用品や消耗品が溢れていた。エンジンオイル、タイヤは当然、エアフィルター、スパークプラグ、バッテリー等々・・・。高価なものもあったが、結局どれだけ違いがあるのかよく判らなかったものも多い。だからといって全て無意味だということがいいたい訳ではない。所詮趣味の世界だからそれはそれで別にいいのだ(「みんカラ」自体まさにそういうものだ)。そのおかげで(?)、30年後判るようになったものも、少しはある。
クルマ好きにとって楽しさとは、こういうどうでもいいような部分が、実は結構大切なのかもしれない。
ただ、今はもうムダにカネはかけられない。だからこうしてただ昔の話ばかりしているのだ(ここまでいうとちょっと悲しすぎる)。
Posted at 2017/11/20 20:26:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2017年11月10日 イイね!

ステップワゴンのマイナーチェンジ後の試乗車を運転した感想

ステップワゴンのマイナーチェンジ後の試乗車を運転した感想よくよく過去を振り返れば、このパターンこそがいつもの、本来の姿なのかもしれない。だとすると、順番的にRPはその担当であり、これが正解なのだろう。そう考えれば、開発陣の姿勢は感じ取ることができる。諸先輩車同様、10年後クルマとしては評価されると思う。そして市場の言うことは、10年前と変わっていない。市場とはそういうものだ。そんな中、クルマとしての「中身」を一定以上犠牲にせず常に新しい何かを提供してきた「ステップワゴン」という商品を、クルマ好きの人間はちゃんと評価しているということを、せめてこういうクルマが完全になくなる前にきちんと言っておきたい。
Posted at 2017/11/10 06:09:59 | コメント(0) | クルマレビュー
2017年11月01日 イイね!

新型タイプRの情報をネットで見た感想と妄想

もし自分が500万円のクルマを評価するとしても、200万から300万円のクルマとしか比較できない。それはもはや金額とスペックの絶対値としての評価でしかないだろう。
320馬力のエンジン、245/30R20のタイヤ、だから500万円でも安いなどと言われても、「そうですか」としか言えない。
そもそもどこを走ればその性能を理解することができるのだろうか。そんな場所はほとんど無いし、そもそもどこであろうとこの腕ではムリだ。
つまり存在そのものが、もはや全く無関係なのである。

タイプRとはなんだったのか。
メーカーはやはりNA1だけにしておけば良かったのだ。
そうすればお互い知らずに済んだのである。

・・・185馬力のエンジンに驚愕した。
・・・195/55R15のタイヤを使い切れなかった。
・・・比較されるのはプジョー106ラリーで、優っているのはスペックだけだなどというのを読んでは、いろいろ想いをめぐらせた。

あ、ついつい昔を思い出してしまったが、話を今に戻そう。
専門家が言うのだから、間違いなくその価値のあるいいクルマなのだろう。
「昔の名前で出ている」のは、「昔の相手のことを想って」ということでは全くない。
昔とは全く別人だからといって、別にムリに名前を変える必要もない。
恥ずかしいことに、こちらの勝手な思い違いなのである。

いや、もう何も考える必要はない。もう過去は全く無関係なのだ。ただ今の人との幸せを願っている。
Posted at 2017/11/02 21:36:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

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