驚きの発見) 依頼作業、パドルシフトフルキット取付け(第4弾)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
またまた、タイプSパドルシフトキット取り付け依頼のお話です。
今回の依頼者は 名古屋から(!)いらっしゃったOさん(みんカラ非会員)です。
なるべく朝の内から作業したい、とお願いしたら、なんと朝3時過ぎに出発してきていただけました。ありがとうございます!
Garage KEIZO (別名:自宅横青空駐車場)に到着したのは8時過ぎ。
息子さんとともにいらっしゃいました。
ご覧のように低く構えたかっこいいブラックカラーのHY51ハイブリッドです。
お!ホイールの奥を見ると 対向ブレーキキャリパ!?
前後とも青色に輝いています
それにしてもこのスポーク形状で対向キャリパ…よく干渉しないなあ、と思ったら。
これはダミータイプのキャリパーカバーでした!
ノーマルキャリパにかぶせる形のものだそうで…なるほどねえ。
一見本物と騙されてしまうほどきれいにできています。
2
さて、そんなこと言ってられません。
作業作業…っと。
もう委託作業も4台目。
勝手も知って楽勝楽勝…と、エアバッグユニット、ステアリング、コラムカバーを外していって、そこでびっくり!
いつも見ているものと構造が違うぞ!
あまりにびっくりしたので発見直後の写真を撮り忘れてしまいました(笑)
写真上、ステアリングシャフトのちょっと下にある黒いレバーです。
これって、マニュアルタイプのチルトステアリングロックレバーではないか!
今まで作業したすべてのY51は電動テレスコ/チルトステアリングです。
マニュアルタイプは初めて見た!
あとで調べてみると、どうやらY51シリーズには”Aパッケージ”というグレードがあり、価格を安くするために一部の装備を削減しているのです。(250GT,250GT FOUR,ハイブリッドに設定あり)
何が問題かというと、このマニュアルチルトのため、ステアリングコラムユニットの形状が全く違っているのです。
普通ならボルトオンで簡単に取り付け出来るパドルシフト取り付けブラケット(特注品)を付けるスペースもないし、装着のためのねじ穴がない!
えええええええええ
これって装着無理なんじゃないの??
Oさんに事情を説明しました。
しかし、わざわざ名古屋からきていただいて”取り付けできません…”はさすがに申し訳ない。
ということでご当人の了解を得て、大改造作業に取り掛かったのです。
…本当に大変だった。
作業結果をわかりやすい角度から撮影した写真下で説明します
①赤線部分
もともとコラムシャフトユニットは赤線のような形のアルミ合金でした。
ここに件のブラケットを付ける用地を確保するために、電動サンダーで削りを入れました!
削りすぎをしないよう、毎回仮合わせをしながらじわじわ削っていきました。いやあ怖かった!!!
②黄色矢印部分
次の項でも説明しますが、専用ブラケットは1本のボルトでコラムユニットに固定します。
電動コラムタイプのコラムユニットの場合、すでにねじ穴がそこに開いているのです。
(というか、そのねじ穴をうまく利用したのがこの専用ブラケットなんですけどねw)
しかし!このマニュアルコラム用ユニットにはねじ穴どころか穴そのものがない!!
ええええ…
ということで、これも慎重に電動ドリルで下穴をあけ、さらにタップでねじを切ってなんとか対応したのです
これで2時間かかりました…ふう。
じぶんの車だと大胆に作業できますが、なにしろ委託作業です。肝が冷えました。
あ、この削り作業ののち、掃除機で切粉をきれいに除去してから次のステップに行きましたよ。
3
ここまでくれば、あとは通常作業とあまり変わりません。
(おっと、もう一つの作業があった、これは後述)
純正プレート、レバーユニットを装着、さらにパドルブラケットを付けた写真が上。
黄色矢印のパーツがそのブラケットです
写真下:
わかりやすくするために下から覗き上げた写真です。
このブラケットの奥行に対応するために、サンダーで削りを入れたわけです。
また、赤丸のボルトでブラケットを固定するためにねじ穴をあけました。
出来てみればあっさりなのですが、いやあ大変だったぁ…
4
で、もう一つのスペシャル作業がこれ。
写真は樹脂コラムカバー(4分割)のボトムパーツです。
右側がもともとついていた純正。
勘がいい人はもうわかったのでは。
そうです、電動コラムでは不要である、マニュアルチルトロックレバーのための穴がここに開いているのですよ。
タイプSはAパッケージ設定がなく、全車電動コラムタイムです。よってこの穴が開いたコラムカバーの設定がない。
ということで、レバー操作が出来るよう、交換するカバーに元部品同様の穴をあける必要があるわけです。
大体の形をトレースして、右下のエアソーで大胆にカットしました。
…といっても、これは外観に影響するので持ち主のOさんに操作方法を説明してカットしてもらいました。
見た目はこんな感じですが、装着すると下向きになるので、下からのぞかないと見えません。
”チルト位置は固定なので、ロックレバーはほぼ操作しない”とのことなので、これで十分です。
5
大物改造作業が終了、あとは復帰作業です。
写真上:
パドルシフトを装着(ハイブリッドモデルなので追加配線必要)
コラムカバー一式も取り付け。
ひとつ前のレバー穴さえ開ければ、普通に装着できます(1か所だけねじがつかないところがありますが、その他の位置のねじで十分固定できます。
写真下:
ただし、1か所だけ残る問題が
それがここ。
ワイパー関連レバーの下の丸穴です。
普通ならここには電動チルト/テレスコの操作レバースイッチが付くのですが、何しろそれがこれには無い。
Oさんと相談して、とりあえずこのままにすることにしました。
後日ダミーの純正スイッチを付けるか、何かで穴をふさぐといいでしょう。
6
で、ステアリング+エアバッグを付けて完成です!!
ふうう。何とかなりました(笑)
写真下は改めてスイッチ穴を見たところ。
助手席からだと目立ちますが、運転席から見るとパドルレバーの奥になり、全く見えません。
7
完成後、近所の山道でパドルシフトの操作説明+実際に操作してもらい、完全動作を確認!
もちろん問題ありません。
で、戻ってきて いつもの記念撮影。
いやあ、これは低いですねえ!
リアタイヤがフェンダーにかぶっています。
純正エアロバンパーを付けていることもあり、段差にはかなり気を付けているそうです(笑) そうだろうなあ…
おそらく、Aパッケージ車でパドルシフトを付けるのはこの車限りのような気が。
実際作業怖いもん 笑
さあ、自分でやろうぜ!
…今回は結構ハードル高いかも。
タイプSパドルシフトのご用命は
みんカラよりメッセージを送っていただくか、メール(garagekeizo@gmail.com)へ、まずは気兼ねなく相談ください!
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