日産クリッパーにRECARO SR3装着
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日産クリッパーや、OEM元の三菱タウンボックス・ミニキャブ(U6X系)は
残念ながらRECAROのシートレールが市販されていません。
(横留めのフルバケ用は1社から発売されてます)
そこで、RECARO SR3を装着する為に加工シートレールを製作する事になりました。
用意したのはDA62 スズキ エブリイ用のRECAROシートレール。
(似ているキャブバンのシートレールの方が加工が容易いかなと思いまして)
まずはスライド部・シートベルト取り付けステー部以外の不要な部分をサンダーにて大胆にカットします。
画像はカットした不要な部分。
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不要な部分をカットして、今回使用する部分。
スライド部
RECAROとの接合部
シートベルト取り付けステー が残っている感じです。
今後の説明で、この画像の状態をベースユニットと呼ばせて頂きます(^^;
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こちらがシートが乗っかっている純正の土台。
(以後 土台として表記します)
エンジンルームとの遮蔽にも使われている部分です。
エンジンルーム側についている断熱材を取り外し(工具不要)
14mmのナットを4個取り外せば純正シートが取り外せます。
その際にセンターコンソール部にシートベルト用の配線が有るのでカプラーも抜いておきます。
純正シートを取り外した後、シート下に挟まっているカーペットを取り外し(こちらも工具不要)
取り外した後にリアのヒンジ部(17mmボルト)2本を取り外せば
画像のように土台部分だけが取り外せます。
銀色に見えるのは、今回土台とシートレールを装着する際に必要な鉄板。
厚みは4mm~5mm有れば十分だと思われます。
(画像のものは4mm厚 40mm×420mmの鉄板です)
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鉄板を加工します
土台の4つの純正シート取り付け穴と同じ位置に
鉄板に穴を開けます。
(M10ボルトが通るような穴を開けます。多少大きめに開けておいたほうが微調整が効くと思います)
また、クリッパーの場合は純正シートから土台取り付け用のボルトが4本出ているのですが
それはシートから取り外し不可能で使用できないので
別途 1.25ピッチ のM10ボルト(30mmを使用しました)を4本買ってきます。
画像はそれらを組み合わせて。先ほど加工しておいたベースユニットを仮に乗せた状態です。
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ベースユニットの黄色印の丸の部分にドリルで穴を開けます。
穴の大きさはM8ボルトが使用できるようにします。
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シートレール可動部の中にM8ボルトを入れて、鉄板部と共締めする訳ですが
普通のボルトを使うとレールの内部なので工具が使えず作業が出来ません。
(断面図のようにベースユニットの可動レール部内部にボルトを入れるので、普通のボルトだと工具が入らない&可動の邪魔になってしまいます)
そこで使用するのが六角レンチで留めるタイプの丸ボルト。
六角頭の丸ボルトでしたら、締めこむことも可能ですし
可動部に干渉する事も有りません。
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また、用意するレールの種類によっては
可動部が純正の土台の窪みに嵌ってしまい可動不可能になってしまいます。
(今回用意したレールも高さが足りずに可動しませんでした。)
そこで、純正の窪みの分スペーサーが必要になると思います。
スペーサーについては、M8六角ボルトにナットやワッシャーを複数かませる事で解決可能です。
この最終の調整は用意するレールのメーカーなどによって異なると思いますので
スペーサーとM8六角ボルトについては、都度実際に必要なサイズの物を用意する事になりますので
六角ボルトについては複数サイズ、ボルトも複数個用意しておいたほうが良いかもしれません(^^;
下手な説明となりましたが、大体同じ手順でシートレール加工は可能だと思います。
今回の自分の使用したパーツ類は
1:DA62エブリイ用 メーカー不明RECARO用シートレール
2:M10 1.25ピッチ ボルト×4本
3:M8 六角頭 30mm ボルト ×4本
4:M8 ナット 20個入りパック
5:M8サイズ ワッシャー20枚入りパック
5:鉄板(4mm厚・40mm×420mm) 予備も含めて3枚
こんな感じです。
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無事に完成してSR3を装着しました。
なお、今のところ不具合は起きていませんが
あくまで加工例ですので
当方の記事を見て起きたいかなる事故や不具合も責任は負えませんのであしからず(^^;;;;
また、純正シートと比べて確実に座面は上がってしまいます。
(今回は2.5センチほど座面が上がっています)
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