純正ステアリングカスタム リアルカーボン加工 レザー巻き替え編
| 目的 |
チューニング・カスタム |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
  中級 |
| 作業時間 |
12時間以内 |
1
初めてのステアリング巻き替えなので、ここからは全くの手探りになります。
何とか形になるようにやっていきます。
純正のレザーを剥がすと生地の合わせ目に沿ってラインが入っています。
新しいレザーにカットラインを引いたり、レザーを縫い合わせる際の基準になるので、銀ペンでラインを引いておきます。
2
剥がしたレザーを30分ほどぬるま湯に浸して巻き癖を取ります。
干して乾かすと乾燥して縮んでしまうので、キッチンペーパーなどでしっかりと水気を吸い取るくらいが良いと思います。
3
巻き替えに使うレザーはブラックのディンプルレザーです。
国内通販で探しましたが、理想的な物が見つからず、ステアリング巻替えを行っているショップ数社に切り売りしてもらえないかと聞いてみましたが、ことごとく断られました。
唯一、関西の有名内装カスタムショップさんのみ、特別に切り売りしていただけるとの回答をいただいたのですが、予算オーバーだったためお断りしました。
で、困った時のアリエクです。
商品レビューも良くて、探していた厚さのディンプルレザーを見つけることが出来ました。
アリエクにしては、そこそこ良いお値段で、最小購入サイズも、140cmx90cmと大きいこともあって、なかなか購入に踏み切れませんでしたが、届いてみるとしっかりとした物でひとまず安心しました。
4
純正レザーから取った型で巻き替えるレザーをカットしてステアリングに当ててみます。
サイズが合わない・・・。
巻かれていたレザーからの型取りなので、何の問題もなく巻き替え出来るだろうという考えが甘過ぎました。
純正のステアリングは、編み込みタイプのステアリングカバーの様に輪っか状の物をステアリングに被せてから、ボンドで固定し編み込まれているため、レザーは引っ張られた状態になっています。
さらには、スイッチ周辺などは、しわが出来ないようにテンションを掛けながら貼り込まれています。
このような貼り方のレザーから型を取ると当然、サイズが小さくなってしまいます。
純正と同じようにテンションを掛けて伸ばそうにも、固定されていない状態でテンションを掛けながら元の位置に巻くなんてことは、どう考えても不可能です。
レザーの固定方法や寸法出しの方法を考え直さなくてはいけません。
5
最初から形状に合わせてカットしたレザーを巻く方法ではなく、巻いた状態でカットするラインを引く方法に変更します。
ステアリング全体にレザーを被せる必要があるので、長さが1m以上必要になりますが、購入した生地がそれ以上だったので、結果的にこのサイズを買って正解でした。
6
ストレッチした状態で被せるので、長さはステアリングの全周よりも短め、幅は3時、9時のスポーク部分を考慮したサイズで帯状にカットし、端を接着して輪っかを作ります。
サイド部分しか巻き替えないので、それ以外のレザーは無駄になりますが、簡単で確実にレザーをステアリングに固定出来る方法です。
ちなみに、生地のつなぎ目は、手持ちのボンド(Gクリヤー)のみの接着で縫い合わせはしていません。
縫わなくても、しっかりと圧着すれば、このテンションくらいでは剥がれることはありませんでした。
7
カットラインですが、最初にステアリングに引いた白いラインに沿って、少しずつ手でレザーを押さえながら沿わせ、白いラインの位置でレザーの裏面にマーキングします。
少しずつ位置を変えながら、繰り返すことによりカットするラインが引けていけます。
8
すべてのライン引きが終わったら、この状態のままカットラインに沿ってレザーをカットして、縫い合わせ部分のレザー同士を巻き合わせて隙間を確認します。
縫い合わせる糸で引っ張られるので、手で巻いてみて僅かに隙間があるくらいでちょうどいいです。
この時点で隙間がなくピッタリだと、縫い合わせた時には引っ張られたレザー同士がダブついてしまいます。
9
カットラインに沿ってカット完了です。
3時と9時の部分は、この段階では細かくカットせずに周りの形状だけカットしておきます。
10
ステッチに使用した糸は、ビニモMBTというレザー用のミシン糸です。
カスタムらしく定番カラー以外でステッチを入れようと見本帳まで購入しましたが、センターマークや他のステッチとの統一感を考えると、無難な赤になりました。
この糸は、色の種類も豊富で発色も良く少量巻き(と言っても100mもありますが)の設定もあって入手しやすい糸なので、ご自身で内装のカスタムを考えている方にはおススメです。
ちなみに、糸の太さは純正に近い8番、カラーは14番です。
11
レザーへのステッチ入れですが、レザー用のミシンを持っていないのでプロの力を借りしました。
と言っても、専門のカスタムショップではなく、どこのショッピングモールにもある「お直し屋さん」です。
一般的な「洋服のお直し屋さん」だとレザー用のミシンを持っていない可能性が高いので、カバンや靴のお直しをやっているお店にお願いしました。
何に使うか想像もできない形のレザーと糸を持参して、ステッチだけを入れてくれ。という、おっさんの謎オーダーにも快く対応していただきました。
「こんなオーダー初めてですよね?」と聞いてみたところ、「はい。初めてです。」とのことでした。
ですよね・・・。
12
ステッチ入れが完了しました。
ステッチを入れる位置は、レザーの端から5mm、ステッチ長も5mmでお願いしました。
13
被せたレザーとステアリングを固定するため、ゴムのりを使います。
輪っかを作った時に使ったGクリヤーも、今回使ったゴムのりも、ゴム系接着剤ですが、今回の様に細かい位置調整が必要な作業では、接着力が比較的低いものが扱いやすいです。
塗る部分は、スポークの両側、スイッチ周辺、形状が複雑だったり、しわを取るためにテンションを掛けて貼る部分程度で、全体に塗る必要は無いです。
縫い合わせの時に引っ張られたレザーが動けるように、ステッチの裏の生地には塗らない方が、仕上がりがきれいになると思います。
14
レザーの固定が出来たら、ステッチを入れた糸と同じものを使って縫い合わせます。
端から縫い合わせていくと最終的にレザーがずれてしまう可能性があるので、カットラインを引いた時にレザーに合いマークしておいて、そのマーキング同士を合わせた位置から縫い始めます。
逆側も縫うので、その分の糸を残しておきます。
この段階では、糸はきつく締め込まず一通り全体に糸を通します。
センターマークが入った「被せて縫い合わせるステアリングカバー」を縫う場合も、センターマークを合わせて、そこから半分を縫い終わってから、残り半分を残しておいた糸で縫うようにすれば、マークがずれずにきれいに縫い合わせられます。
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一通り全体に糸を通したら、片手で糸を固定して、もう片方で隙間が無いように一目ずつ順番に糸を締めていきます。
この時、ピックツールを使うと糸が拾いやすいですし、力もかけやすいです。
一目飛ばしで縫い合わせるヨーロピアンステッチですが、Rがきつい3時、9時の部分などは、純正と同じように目を飛ばさずに一目ずつ縫い合わせるとレザーがきれいに曲線に馴染みます。
縫い合わせた部分のレザーに凹凸があれば、一旦糸を緩めてレザーを処理して再度締め込みます。
両端の糸は、このあと溝に押し込む分を残してレザーをカットするので、この時点で固定せず、フリーな状態にしておきます。
16
縫いはじめと縫い終わりの処理を除いて、左右レザーの縫い合わせが終了しました。
被せているレザーを触るとカーボン部分との境目が分かるので、溝に押し込む余白を考慮してカットするラインを引いておきます。
17
3時、9時のRがきつい部分は、ステアリングスイッチ部分のレザーにY字にハサミで切れ込みを入れて巻き込んで縫い合わせます。
切れ目の入れ方が悪いと巻き込んだ時にスイッチ周辺のレザーが持って行かれて足りなくなるので、カットする向きと長さは注意です。
18
12時と6時の位置でカットし、レザーがフリーになったら、溝に押し込む部分を先程引いたラインに沿ってカットします。
レザーの両端とステアリングの溝にゴムのりを塗って乾いたら、少しずつ溝に押し込んで処理します。
途中まで縫い合わせた糸を端まで仕上げて固定します。
書き忘れましたが、溝近くのカーボン部分にボンド付着防止としてマスキングテープで養生してから輪っかレザーを被せていました。
19
全てのカスタム作業が終了です。
作業中の写真があればもう少し分かりやすいのですが、単身赴任の身で一人で作業、撮影なので、その点お許しください。
納得いかない部分も多々ありますが、なんとか形になって良かったです。
時間をみて今のステアリングからスイッチを移植して取り付けしたいと思います。
長編の整備手帳になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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