
スプリント班を結成してちょうど2年が経過しました。
その間に、チームとしてスプリントレースに8戦、また、鈴鹿、岡山国際、セントラルサーキットの走行会に多数の参加を続けて来ました。
その経験から得られた教訓を、これから何回かに分けてお伝えしていこうと思います。
雑誌やショップが、セーキットを走らないとモッタイナイ、と楽しそうに言いますよね。
私も、S6でサーキット(特にフルサーキット)を走る事はホントに楽しくて、その楽しさを広めながら仲間を増やして来ました。
でも、その間にハッキリした現実があります。
これまで表向きに発信していませんが、この2年間で、スプリント班のメンバーがサーキット走行でのクラッシュで全損廃車にしたS6は、既に3台に達してます。
また、30万円以上の修理費を必要としたクラッシュを経験したS6は、のべで7台・・・😅
実際にレースに参戦したり、サーキットを走行するメンバーの数は20名くらいですので、単純にその中の半数が大きな代償に見舞われている、という事になります。(残念ながら私もその1人です)
サーキットは公道より安全だから、と雑誌やショップは勧めるでしょう。
確かにS6で、例え鈴鹿サーキットで180km以上出てても、命の危険はまずない、と思います。大怪我くらいはあるでしょうけど・・・
でも、人間は大丈夫でも、クルマにとっては上記のデータが現実なんです。
クラッシュの修復のイメージとして、スピンしてサイド方向からタイヤバリアに衝突した場合、人間が身体的に受ける衝撃は大した事がなくても、S6のアーム類は簡単に折れます。
フレームは頑丈なので、その程度ではビクともしませんが、このくらいの修復で大体30万円くらい掛かります。
衝突時にエアバッグが開けば、それに50万円ほど追加になります。
サーキットでの事故なので、保険は、ショップと結託して保険金詐欺でもしない限りは使えませんので、全て自腹になります。
これが現実です。
調子良く、サーキットで一緒に遊ぼう、と勧めるショップは、こんな本当の現実を正直に教えてくれません。ある意味、そのクラッシュの修復は、とっても美味しい商売になるんですから・・・😅😅
ミニサーキットでも、状況はそんなに大差ありません。
ミニサーキットなら全損になるような事はないだろう、と思っていませんか?
例えば、モーターランド鈴鹿の外周の緩い左コーナーは、これまで何台もコースアウトしてクルマがひっくり返ってます。一昨年の年末に、私が参加した走行会でもAZ-1が見事に転倒しました。
You Tubeを見れば、ミニサーキットで、大したスピードが出ているわけではないのに、簡単にクルマがひっくり返る動画なんか山ほどあります。
上記のクラッシュのデータの中には、この他のミニサーキットでのクラッシュ(その時は運悪くエアバッグが開いてしまい、大きな金額が発生しています)も含まれています。
サーキットで遊ぶ、という事は、こういうリスクと常に背中合わせだ、という事
散々お金も使って走り続けて来ているので実感していますが、S660にはサーキットがとっても似合うと思いますが、作り手は、決してこのクルマでサーキットで遊ぶ事を前提にはしていないという事・・・だから、そのリスクを完全に理解した上でないと、単純にサーキットで遊ぼう、とは言えない、と最近つくづく考えさせられています。
現実的なお金のリスクに関しては、もう少し続けます。
Posted at 2017/12/11 11:23:51 | |
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