車内のガソリン臭対策

少し前からですが、助手席に乗る際に家族から、なんかガソリン臭くない？・・・とのクレームが( ;∀;)
私自身はほぼ毎日乗るし、窓ガラスも割と開けてる事が多いため、車内よりも車外からの排気ガスが臭せぇなーと思う事はありましたが。
そう指摘されてから鼻に全神経を集中させて呼吸する。と、うーん、かすかに鼻にツンとくる様な刺激があるようなないような・・・。
この状態に慣れてしまっているようで、どうやら鼻は麻痺している模様(;^ω^)

しかし、本当にガソリン臭があるのなら、危険であるのは明白で、対策を講じなければなりません。
色々と調べるとガソリン臭の原因はざっくりと下記のパターンが多い様子。

①燃料タンク系からの漏れ
②インジェクター系の故障
③チャコールキャニスター系の故障

①は、2年前に燃料ポンプASSY交換しているので、周囲のパッキン劣化に関しては問題なし。ただ、先日轍で下回りをヒットしており、その際になんらかの形でダメージを受けている可能性は排除できない。まぁ外に漏れていたら、駐車場の床に垂れてくるだろうけど、今の所そのような症状はない。

②は、ガソリン臭がどちらかというと前の方からと思われるので、可能性はあり。
しかも最近空燃比が濃くなっており、噴射タイミング以外で漏れ出しているのではないか、と思われるフシもありますが、とりあえず後回し。

③は、どうやら一番可能性が高そうです。燃料タンク内のガソリン揮発成分の漏れ。
キャニスター、いわゆるチャコールキャニスターはこの揮発成分を一旦活性炭に吸着させ、エンジン始動の負圧時は吸気側に戻されて燃焼され、そうでない時は大気開放する仕組み。
チャコールキャニスターの一般的な交換時期は10年10万kmが目安のようで、愛車は2倍以上走行しており、この内部の活性炭のガソリン吸着性能の限界突破をして、ガソリン臭を含んだ成分が大気開放されているのでは？と目星をつけました。

とりあえずＤにてキャニスター本体を購入。

さて交換作業をするのですが、この位置にあるものを取り出すには、やはりタワーバーを取り外す必要があります。
先日サスペンション交換をショップでやっていたので、ストラット上部のナットはかなりガッチリ締まっていて、メガネレンチで外すのにはかなりの力が必要で、汗だくになってしまいました(;^ω^)

なんやかんやでタワーバーを取外し、チャコールキャニスターとご対面。
ここへのアクセスには、ほぼ体全体をエンジンルームに食われるくらいに前のめりに突っ込む必要があります。
長時間の作業は足腰に絶大な疲労が(笑)

外すホースは3本。
黄丸は燃料タンクからのIN側と、吸気へリターンされるOUT側。チェックバルブが着いているのが確認できます。
赤丸は大気開放されるホース。

引き画。
奥だと見えにくいので、エンジンカバーに新品を同じような角度で置いてみた。
このような角度で、本体はバルクヘッド側のステーに、クーラントリザーブタンクの様に、上から刺さっているだけです。

ホース3か所の取外し。
左のホースは、黄色の所に抜け止めのラッチがあり、青の方向に広げながら手前に引き抜く要領です。

摘出ルートはここにしました。
チャコールキャニスター本体にも色々な出っ張りがあり、周辺のホース類にかなり干渉するので、摘出するのには知恵の輪を解く要領。2.30分くらいかかってしまいました(;^ω^)

新旧を並べて。
古い方には、大気開放ホースを固定するステーがありました。
両方とも手に取って振ると、シャカシャカと音がします。

この背面のブラケット部で、車体側に上から差し込むようです。
側面にも同様のブラケットがあり、これは他車種用として使用するのでしょう。エボＸで使用するのは背面のブラケットのみです。

先ほどのステーを移植しました。
ついでに新品にはバリアスコートでコーティングしておきました。

こちらが車両バルクヘッド側にある取付部分。先ほどの本体背面ブラケットをここに上から差し込みます。

摘出時も苦労しましたが、戻す時もかなり難儀しました。
なんだかんだホース類と格闘し、元鞘に収まりました。

今回DIYでの交換作業でしたので、なるべく必要最低限の工程としました。Ｄで作業依頼すると2万円程するらしいので、恐らくもっと沢山の部分を取り外すのでしょうね。

交換後暫く走行したり、車内に籠ったりしましたが、今の所鼻につく臭いはしなくなったと思います。
まぁ実はこれ以外にも色々な問題があるのですが、それはまた今度ということで(;^ω^)


作業時ODO 223157km