低燃費日本最強のパジェロミニへの挑戦
低燃費。それは、より少ない燃料消費量で仕事をすること。
この数字が大きければ、より遠くへ行くことができる。
自分の愛車、パジェロミニ。
一般に燃費が悪いとされるこの軽オフローダーは、平均して10km/L前後。遠出して12km/L程度。
カタログ燃費を達成するなど、その辺のクルマ以上に夢物語なクルマである。
では自分のパジェロミニの場合はどうか。
基本的に、余程悪い条件が重ならない限りはカタログ燃費を割ることが無い。(カタログ燃費:14.4km/L)
2017年期夏シーズン全体の平均燃費は、16.80km/L(対カタログ値達成率:116.7%)に達する。
コンスタントに16km/L以上の燃費を出すことが可能である。
過去最高燃費は、2018/8/5に記録した19.00km/L(132.0%)、過去最長航続距離は2017/8/27に達成した656.8km(18.13km/L、125.9%)。
このクルマ、AT・ターボ・4WDのABA-H58AリミテッドエディションVR。
パジェロミニでは最も条件の悪いグレードである。
しかし、そんなこと関係ない。
三菱でも、パジェロミニでも、やりようによっては燃費が出る。それを実践している車なのだ。
もちろん燃費の絶対値は、軽としてはそこまで良いモノではない。
だが、43Lものタンク容量を生かし、ドライブの全行程で燃費を向上させることにより、軽らしからぬ航続距離を達成することができる。
概ね、夏タイヤのシーズンでは550~600kmが安全航続距離である。
この全行程で燃費を向上させる、というのが自分のテーマの一つ。
つまり、400kmや500kmを走行したうえで、燃費を向上させるということ。
条件を一定にしたテストドライブで、燃費グッズを試した際に、数十km程度でいい記録が出ることはままある。
しかし、長距離走行をメインとしている自分にとって、一区間における燃費はそこまで重要ではない。
自宅から目的地までの往復路。この全行程で燃費を向上させ、航続距離を延ばす。
結果と目的が逆なのである。燃費は付随的に向上していくものなのだ。
このクルマで学んだことであり、自分のテーマになっていることがもう一つ。
それは、ターボエンジンを使用した低燃費。
エンジンが稼働している限り、走行している限り、その排出されるエキゾーストからエネルギーを回収し、熱効率を向上させることができる。
つまり、パワーを求めることも、燃費を求めることも可能なのだ。
その考え方に基づき、ターボエンジンであることを前提とした各種チューニングも実施した。
更に、長距離走行に適したチューニングとして、快適性の向上も図っている。
具体的には、デッドニングによる静穏化、音響チューンによる温室の向上、レカロシート導入や革ステアの導入、直進性の向上などが挙げられる。
このため、6時間を超える無休憩ドライブも全く問題なく行える(ただし、体調による)。
パジェロミニと言えば、ジムニーと並ぶ軽オフローダーの定番。
その多くは、リフトアップや大径タイヤ装着など、オフロードを前提としたチューニングがなされることが多い。
そんな中で、真逆を往く『低燃費長距離ツーリング仕様』を施したこのクルマ。
そんな生き方も有りなのではないだろうか。