目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
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1)作戦会議
カリーナGTのヘッドライトは、TiやSiなんかと異なり形状は同じなのですが、中のリフレクターの一部にブラックアウト塗装が施されております。
この整備記録は、TiやSiの安い中古ライトを分解しGTライトに作り直す作業となります。
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2)中古購入の注意点
なるべくキレイなTiやSiのライトを購入する。←値段が高いからといって質が良い訳ではないので注意が必要です。超重要!!!
ポイント
①信頼のおける中古部品販売業者にて購入する。(現状のダメージを細かく説明している。)
②くすみアリ、くもりアリは避けて下さい。白化しているものは磨いてもクリアーにならない事が多いです。←これは商品画像でほぼ見抜けます。
③リフレクターの焼け具合も良く見ておいた方が良いです。←これは結構難しい。
このライトは、大当たりでした。
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3)殻割、分解
段ボールにドライヤーを差し込み15分程、放置し熱でブチルゴムを柔らかくする。
剥がしやすそうな場所を探しその付近にある爪部分に細いマイナスドライバーを差し込み爪のロックを無効化する。
一発では剥がれないので、少し開いては、また暖めてを何度か繰り返すと剥がれます。
カリーナのライトは比較的小さいので殻割りの難易度はかなり低めです。
※私の場合、時間効率を優先しレンズとヘッドライトユニットの隙間にスクレーパーを差し込みねじって広げていきました。(若干、キズは付きます。)
光軸調整ネジが2ヶ所あるのでお互いをある程度まわし(外し方向に)その状態でリフレクターとライト本体部のボールジョイント部を抜いておく(力ずくで!)。
あとは光軸調整用のネジ(2本)をひたすら外し方向(反時計回り)に回していけばリフレクターが外れます。
分解完
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4)ブチルゴム剥がし
レンズ側とユニット側に、こびり付いているブチルゴムをキレイに除去する。
灯油にお互いをドブ付けし一日放置、次の日に硬めの筆で灯油を付けながらブチル部をなぞると簡単に剥がれます。(溶ける。)
キレイに剥がれたら、おのおのを食器洗い洗剤等で洗います。
※ブチルの溶けた灯油は確実に除去する事。
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5)リフレクターブラックアウト塗装、レンズの内面磨き
取り外したリフレクターのブラックアウトしたい部分を養生する。
塗るところを露出させ、塗らないところを養生テープで覆う。
ミッチャクロンを塗り、数分後つや消しブラックを塗装する。
塗装が完成したら養生テープを剥がす。
じっくり乾燥させたあとレンズの内面をコンパウンド等でキレイにしておく。
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6)組み込み、殻戻し
①光軸調整用ネジ2本を締め付け方向(時計回り)に回してリフレクターとヘッドライト本体をまず接続する。その後ボールジョイント部を押して嵌める。
②ブチルゴムをヘッドライト本体の溝(レンズの嵌まるところ)に嵌めて更に加圧して溝の底側に押し込む作業を全周行う。この処理を怠ると雨漏りします。
※ポイントとして、この作業はブチルゴムが固い冬が非常にやりやすいです。
※カリーナの場合、ブチルゴムを入れる溝の幅は6.5mmぐらいなので、ブチルゴムは径がφ7~8mmのものを6.5mmに潰してから入れるとちょうど良いです。
※ブチルゴムは途中で切らないで一筆で一周させる事が理想です。コーキングが目的ですので。
③ブチルゴムを全周溝に嵌めたら、段ボールに入れドライヤーを差し込み15分程放置し熱でブチルゴムを柔らかくする。
④十分、暖まったらレンズをはめる。一撃でいける筈です。
※殻閉じの際、レンズ内に埃やゴミ等がないように、エアーブローして除去しておきましょう。
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7)レンズのブラック塗装,ウレタンクリア塗装
レンズの側面?をブラックアウト塗装します。写真撮り忘れました。
前面を養生しミッチャクロンを吹いた後につや消しブラックを吹きます。
仕上げにレンズにウレタンクリアーを吹いてピカピカにします。
①私の場合、耐水ペーパーの600番→800番→1000番の順で磨き、それ以上はやりません。
※ウレタンクリアーがしっかり密着する様に少々粗目の方が良いという判断からです。
②1000番で磨き後、中性洗剤で洗いしっかり乾燥させる。
③ウレタンクリアーを吹く。数回に分けて、1回塗ったら10分程度置くを繰り返す。
3回目あたりからキレイな透明になります。この状態ではまだ膜厚が薄いので4回目は厚めに塗り、5回目は垂れる寸前まで塗る。
※量の目安として、ヘッドライト左右とフォグ左右でエアーウレタンを一缶使いきっております。
※ウレタンクリアー塗装が成功していれば磨きはいりません。
※今回もエアーウレタンを使用しました。(ジョイフル:約¥2000)
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8)完成
キレイにできました。あとは光軸を調整して完了ですが完全硬化させる為、一週間放置しました。
※車に装着し光軸調整の為、カットラインをみてみたら、なんと適当に位置決めしておいた位置で両方ともビンゴでした。
俺調子イイ!!!
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