旧新内駅に保存されている20系客車 (08/09/08)
投稿日 : 2008年09月23日
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狩勝峠に行ったついでに是非訪れたかったのが,根室本線の旧新内駅です。
ここには,ブルートレインの元祖であり,「走るホテル」と称された20系客車が3両保存されています。
客車の先頭には 9600 形蒸気機関車 (59672) が連結されています。
なお,旧新内駅の場所については「おすすめスポット」の方に地図付きで登録してありますので,そちらもご参照下さい。
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ここに訪れたかった最大の理由は,この ナロネ22 形を拝むためでした。
「あさかぜ」などに連結されていた20系の個室寝台車の最後の生き残りです。
開放型(プルマン式)A寝台車である ナロネ 21 形は 59両製造されましたが,この ナロネ22 形はたった 8両しか製造されませんでした。
左側の小窓がある部分は開放型A寝台,右側の小窓がない部分は1人用A寝台個室(ルーメット)です。
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側面の車両番号表記です。
「ナロネ22 153」です。(昭和33年 日立製)
オリジナルの番号は「ナロネ22 53」だったのですが,途中で車掌室付きに改造され番号が +100されたそうです。
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外から窓越しに撮影した,ルーメットの室内です。
これは座席状態です。
現存する寝台個室でルーメットに近いものを無理矢理挙げると…,
「トワイライトエクスプレス」や「サンライズ瀬戸/出雲」に連結されている「シングルツイン」かな?
(上段寝台を取っ払って,洗面台を付けると)
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個室内には洗面台があります。
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奥の個室は寝台状態にセットされていました。
窓下の四角いのは収納式のテーブルで,左横にある丸いボタンは当時各車両に乗務していた列車ボーイを呼ぶためのスイッチだそうです。
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ナロネ22 形の隣には ナロネ 21 551 が連結されています。
(こちらも昭和33年 日立製)
この車両も車掌付きに改造されて番号が +500されており,オリジナルの番号は「ナロネ21 51」です。
つまり,日立製ナロネ21のトップナンバーです。
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ナロネ21 551 の室内です。
座席状態にセットされていました。
プルマン式A寝台はオロネ24形が「日本海」で未だに現役ですが,現在は朝になっても寝台を解体することはないので,座席状態のA寝台を見られるのもある意味貴重です。
ちなみに,隣の ナハネ20 132 の車内は寝台が撤去されており,事務所として使われているようです。(ナハネ20の車内には入れます)
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