ここまで暮らしてきて感じたタイの車事情について書き残しておきたいと思う。
・改造車が多い(JDMの浸透)
初日から感じたが、日本より圧倒的に「弄っている」車が多い。そもそも純正の状態でスチールホイール+キャップのグレードが設定されていないのか、シティやヤリスなど廉価帯の車でも大抵はアルミホイールが装着されており、ホンダで言うと「RS」系グレード(エアロ+アルミ付)がかなり多く走っている。80年代の日本のように誇らしげにVTECだったりVVT-iだったりMIVECだったり、エンジン関係や排気量のエンブレムも貼られている。
さらに社外アルミ、社外マフラー、キャリパー換装、ステッカーチューン程度の弄り方をされている車が非常に多く、周りを見ればそんな車が常に視界に入るので車好きとしては移動中も飽きない。
しかも所謂「走り系」の弄り方が支配的で、東南アジア特有のハッチベースのセダンだろうがピックアップトラックだろうがアルミはTE37・CE28・RPF1・WORKマイスター風、車高を落としマフラー交換、キャリパーはブレンボやプロジェクトμ、車内は追加メーターずらり、やたらと「Sports mind」「無限」「TRD」ステッカーが追加されており、全体として大学自動車部員のような車が多い。
※アルミに関してはほぼ偽物とのことなので、その他の社外品も偽物なんだろうが…
タクシーも御多分に洩れずマフラーが変わっていたり「TRD」ステッカーが貼ってあったりする。「藤原とうふ店」が貼ってある車まで見かけた。

↑典型的なタイの弄り方をしているブリオ。車内はバケット+追加メーター
・EGシビックが多い
車に興味のない若い女性ですら今タイではヴィンテージカーが流行っていることを認識しているらしく、その代表格は「シビック3ドア」でありかなり人気とのこと。90年前後の日本車も日本国内よりちらほら走っているのを見かけるのだが、言葉通りやたらEGシビック率が高い。体感としてはEK世代より多く、大体がかなり手を入れられている。
↑滞在間もないのに街中で写真に収めただけでこれだけ。日本じゃあり得ない。
シビックはEG派な私としては嬉しい。
・クーペ系は少ない
車好きが多いと思われるのに所謂スポーツタイプの車はあまり見かけない。オープンカーが屋根を開けているのは一度も見ていない。大衆スポーツカーよりポルシェクラスになってしまう。

↑珍しいプレリュード。そもそもこの年代のスポーツ車はあまり入ってきていないのかも。それでシビックが人気なのか?
・フルスモOK?
フルティントの車だらけ。合法なのか?
そのせいでアイコンタクトが出来ず歩行者からしたらかなり怖い。
・車齢5年以上は日系メーカーが支配的
これまで滞在経験のある国では韓国車がかなり走っていた。タイでは全然見ない。ここまで見かけない国は初めて。日系が強い。いすゞ、三菱は日本より多い(笑)
乗用車はトヨタ、ホンダ、マツダ、ピックアップはいすゞ、トヨタ、三菱、マツダが多い気がする。
・中国メーカー多し
特にバンコクでは新めの車に絞ると驚くほど中国メーカーを見かける。日本じゃ見たことも聞いたこともないようなブランドが跋扈しており、悲しいかな高速道路沿いの巨大な看板も大概は中国メーカーのものである。電気自動車が多いがマフラーが付いている車も見かけるのでPHEVなんかもあるのだろう。ただしバンコク域外では長距離移動が多いせいか見かけなくなる。

↑DEEPALの看板

↑MG。ORAやBYDもかなり多い。
・高級車多し(バンコク)
まあ日本で言えば東京23区なのでこれは当たり前かも。
・バンコクナンバーに価値を感じるらしい
これも品川ナンバーを尊ぶ日本と同じなのか、グルンテープナンバーに価値を感じる人もいるらしい。手続きが面倒らしいが車庫飛ばしもできるみたい。
・ピックアップトラック多し(バンコク外)
上記の通りバンコクでは多種多様な乗り物が走っているがひとたび郊外へ出ればピックアップトラック天国である。路上の乗り物はピックアップかそのSUV版(いすゞミュー、フォーチュナー)、ハイエースなどのラダーフレーム車が支配的となる。日本でいうキャブオーバーの2トントラッククラスはおらず、小規模の物流はほぼ全て?ピックアップトラックが担っていると思われる。まるでカタツムリのような屋根の上まで張り出す箱を乗っけているピックアップも多く、何故キャブオーバータイプが浸透していないのか不思議。路面が悪いからかな?

↑ローマ法王が乗っていそうな被せ物。CARRY BOYとかCITY BOYとかいうブランドらしい。よく見かける。

↑荷台の上は荷物だけではない。人も満載である。雨の高速道路ですら屋根のない荷台に人が3人くらい乗っていたりして見ているこちらが不安になってしまう。
・サンキューハザード、渋滞最後尾のハザード文化あり
急な割り込みや車線変更、強引な追い抜きなど日本だったらSNSに晒されるような運転は日常茶飯事なのだが、そこは微笑みの国、クラクションも鳴らさず交通トラブルには発展しないようだ。渋滞最後尾のハザード文化もあり、ヘルメットを被らずに平気でバイクに乗る国なのにそこは安全に配慮するのか?意外と歩行者に道を譲ってくれたり、無理に割り込むわりにハザードを炊いたりマナーがいいのか悪いのかよくわからない。
・BABY IN CARステッカー
この文化も日本以外で見かけるのは初めて。
これから長期滞在するなかで気づいたことがあったらまた書き残していきたいと思う。
Posted at 2024/10/20 01:10:13 | |
トラックバック(0)