・・・まぁ、何とも2017年から2018年に渡って、『悪い方』でスバルに関する話題が多かったですね。
多忙にかまけて情弱も甚だしいのでお粗末ですが、大きく分けてこんな感じでしたか。
ⅰ.無資格者による完成検査問題
車両製作工場の完成検査で、所定の教育を受けずに登用された完成検査員が合否判定を実施。
道路運送車両の保安基準に関する検査が適切に行われていなかったと。
これについてスバルは全車両指定整備工場において点検および自動車検査員による確認を行い、道路運送車両の保安基準に関する不具合が認められた場合は是正するとしました。
結局、いろいろ国内企業の不祥事が明るみに出る中でスバルにもあったと言うことでしょうね。
コンプライアンス重視の時勢に合わせてスバル自体現場任せのやり方を変えていく必要はもちろんあったとは思いますが、お役所がこれまで民間企業のモラルに任せて放ったらかし(資格者の選定基準は企業によりマチマチな所とか)にしてきた為、判断基準が曖昧になっていた所も問題なのではとも思います。
その点と日々宣伝・広告料頂いてるマスコミ連中が執拗にスバルを叩かないため(他でもやってるだろうし・・・って感じかな)、収束も早い感はあります。
一種の通過儀礼じゃないですかね、引き締めって言いますか・・・。
ⅱ.排ガス・燃費値・ブレーキ数値の改ざん
JC08モードで定められた運転方法により燃費・排出ガス測定試験を行う際、速度からの逸脱時間が許容されている範囲を超えた運転(トレースエラー)となったにもかかわらず、有効な測定として処理した事案が存在する。
燃費・排出ガス測定時に試験室内の湿度が範囲外(30~75%までの範囲)の測定環境(湿度エラー)であったにもかかわらず、有効な測定として処理した事案が存在する、の2点と。
燃費云々にかしてはエコカー減税も関係してくるので面倒なのかもしれません。
これについては対象車両のリコールが出ているみたいですね。
結論的にはⅰと同じってことです。
改ざん自体現場の先輩から後輩に受け継がれてきていたみたいですので、慣例だったのだと思います。
一番の問題はⅰの後にコレが出てきたことでしょう。
でも、基本問題が明るみに出ることで別の問題が発覚する方がケースとして多いと思います。
世に『ハイリンッヒの法則』ってのがあります。
アメリカの損害保険会社で技術調査副部長をしていた安全技術者ハーバート・ウィリアム・ハインリッヒが5000件以上に及ぶ事故事例を根拠にして導き出した統計的な経験則です。
「1つの重大事故の背景には29の軽微な事故があり、さらにその背景には300のインシデントが存在する」というものです。
要は一つの事故が突然起こるのではなく、その前提として多くの軽い事故が起きているってことですね。
スバルもこの一つの事象について多くの背景があるって話。
ⅲ.バルブスプリングに関するリコール
2012年~2013年に生産されたFB20型、FA20型エンジンを搭載した車両計10万台のエンジンのバルブスプリングに不具合があるとして国交省にリコールを届け出しました。
通常のリコールのように販売店では作業は行なわず全国にリコール作業拠点のサービスファクトリーを8ヶ所設置し、対象車は販売店から輸送して作業を行なうことにしている。
原因としては設計時のバルブスプリングに対する荷重が想定以上に大きいことと材質に微笑の異物混入があり折損する可能性があるとのこと。
バルブスプリングは燃費にかかわるパーツですので、ここを固めにし過ぎると燃費悪化、柔らかめにすると不具合ってことで難しい所みたいです。
アメリカに輸出してる台数とかもありますから50万台くらいあるそうで、エライ話ですね。
以上になりますかね。
マスコミの記事では『スバリストへの裏切り』とか『販売へ打撃』とか散々に書かれてますが、当事者じゃないことも手伝って、個人的には「ふーん、そーなの」くらいの思いです。
だってクルマ乗ってたらフツーに起こること、仕事やってたら指摘されることですから・・・。
ダイハツムーブ乗っててバルブの不具合による破損で道の真ん中で止まっちまってもディーラーは堂々と修理代請求してきましたし(しかも修理後クラクションぶっ壊されて抗議しても返答すらこない)、三菱アイ乗ってた時もATのバルブボディの不具合で壊れて手放したら1ヵ月後にリコールで全交換の通知が来たなんてこともありました。
職場にいれば事務職でも個人情報の漏洩事故なんてザラですし、破損事故なんて全国規模ならバカスカ報告が来ます。
アメリカの販売店のコメントなんかで「スバルを買う人は『クルマに近い人』が多い」ってコメントを見たことがあります。
クルマをある程度知ってその上で買う車がスバル、かく言う私もいろいろ各メーカー軽自動車を乗り継いできてやっとこさ落ち着いた先が今のステラです。
そんな人たちの中でこう言った情報が入ったとしても、乗っている感覚がスバルを嗜好している以上、あまり考えないのではないかと思います。
燃費を偽っていた? じゃ、良かった所で何かそのクルマは失っているものがあるのじゃないか(それが『走り』とか『安全』だったとしたら、むしろ燃費の方を捨てるよね)。
検査数値や資格者を偽っていた? それってお役所が法規を徹底していたことなの? 罰しもせず放ったらかしにしてたことを掘り返して蒸し返してるだけじゃないの?
嘘だとわかってる所も薄々わかってて乗ってるユーザーも結構いると思いますし、そんな人が今更そんな話を聞いて手放すってシチュエーションでもないと思います。
だから事実、スバリストの気持ちは裏切ったにしても当のスバリストとしては「あ、やっぱりね。・・・で、これからどうするの・どうなるの?」くらいじゃないかなと。
ただ、私の身の回りでもものすごい勢いでスバルのクルマが増えました。
かつてはたまにレガシーを見かければ「あ、スバルだ」ぐらいの心境、それが今はXVやレヴォーグ、インプレッサを道中で見ない日はありません。
彼等の中にはスバルを『流行のブランド』として選んでる人もいるのではないかと思います。
下取り価値やステータスとしてクルマをみるとマスコミによる一連の記事は刺激的でしょうね(あと証券関連とか)。
スバル車は『外国車のような日本車』って評価が一部示す通り、他の人から一目置かれるような別のカテゴリ性を持つクルマ達だと思います。
本来、クルマを選ぶにあたってみる「燃費・実用性・資産価値・外観・他カタログ値」ばかりを重視するのではなく、直に乗った感覚が嗜好され、数値なんかはその後付いて来る、結果資産価値が維持される(中古価格が高い)って感じだと思います。
頑張って走る分壊れるしその分を整備してやる、誤りがあれば正してやるって当然のプロセスに理解ができ、清濁併せ呑むことが出来る人が買うクルマとして確立していると思います。
そんなクルマを持とうとする人は他に多くのユーザー、特に「燃費・実用性・資産価値・外観・他カタログ値」重視で選ぶ人が同じユーザーであることを暗に望まないと思うんですよね。
『(自らが思う)良いクルマ』のユーザーは『(同じ気持ちの)良いユーザー』だけであって欲しい、みたいな。
そんな意味で乗らなくなる人がいるのなら、「どーぞ、乗らなくて結構です。とっとと手放してください。貴方には乗る資格・能力・気概が元々無いのですから」って感じでほくそ笑む歪んだ自分を見たりもします(利益を考える企業としてはなかなか言ってはならないことですがね)。
コレは『優越感』があると言うより、さっきのアメリカの販売店さんの言葉『クルマに近い人』、距離感だと思います。
今回の件、善悪の二極で考えるならハッキリと『悪』ですが、それだけで考えるといろいろ足りないんじゃないかと思います。
ともあれ、スバル社の皆さんにおかれましてはこの難局を乗り切って、いろいろあるにしても『素晴らしい』クルマを作り続けてもらいたいです。
・・・ってな感じで、モヤモヤとした自分の気持ちの整理(あと毒吐き)のために書きました。
本年もあと少しですが、いろいろ大掃除してスッキリして新年を迎えたいものです。
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