ブレーキローター&パッド交換【3】フロントブレーキパッド交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
ブレーキローター&パッド交換【2】フロントブレーキローター交換に引き続き、ブレーキパッドの交換について解説していきます。
(ジャッキアップ〜キャリパーブロック脱着までは前回の記事を参照)
今回はローター交換も行ったのでキャリパーブラケットを完全に取り外しましたが、パッド交換のみであれば写真の内下側の赤丸で囲ったボルトだけを外して、ブラケットそのものは仮固定としたほうが作業しやすいと思います。
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キャリパーブロックとブラケットに固着したブレーキダストをワイヤーブラシで削り落としていきます。
ブラケットは単なるアルミの塊なので遠慮なくガシガシやって大丈夫ですが、ブロックの方はピストンのゴムシールを傷付けないよう特に内側は注意深く作業する必要があります。
この時かなりの量のダストが下に落ちますので、ブルーシート等で養生しておくと後片付けが楽です。
粗方削り落としたら残ったダストを乾いたウエスで払い落とし、更にパーツクリーナーをキャリパーに満遍なく吹いてウエスで拭き上げます。
但し一緒にゴムシールも脱脂されているので、ラバーグリスかプロテクタントスプレーで給脂する事を忘れずに。
キャリパーの清掃を終えたら、いよいよブレーキパッドの取り付けに移ります。
車種によってはバックプレート(シム)の脱着と清掃が必要な場合もありますが、250系XFは交換用パッドに組付け済なのでそのまま進みます。
画像の内オレンジの丸で囲った部分がパッドとキャリパーブラケットの接触面、ピンクの丸で囲った部分がパッドとピストンの接触面(キャリパー内側)、薄青色の丸で囲った部分がパッドとキャリパーブロックの接触面(キャリパー外側)です。
これらの丸で囲った部分に耐熱性の銅グリスを薄く塗り拡げていきます。
(DIXCELはパッドに銅グリスが同梱されてきました)
特にパッドとキャリパーブラケットの接触面はブレーキを踏むごとに摺動する部分なので、多少盛るくらいの量を塗っておきます。
キャリパーを組み付けた際に多少はみ出してもウエスで拭き取れるので大丈夫です。
但しローターやパッドの当たり面に付着した場合はブレーキが効かなくなる恐れがあるので、パーツクリーナーとウエスで念入りに拭き取りましょう。
フロントブレーキのピストンは単純に押し戻すだけなので簡単です。
ブレーキキャリパーツールの内、突起のない治具を利用すれば難なく押し戻せます。
最後まで戻せればキャリパーピストン〜パッド〜ローターの間隙はスカスカなので組み付けは楽勝でしょう。
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250系XFは左前輪と右後輪にパッドセンサーがあるので、その脱着交換が必要となります。
とは言え前輪については割と簡単で、キャリパーブロック天面の穴からセンサーケーブルを引き込み、パッド(ピストン側)の切り欠きに嵌め込むだけです。
但し突起のある方がローターに向くように取り付ける必要があります。
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パッドの交換が終わったらキャリパーブラケットとキャリパーブロックを元に戻します。
(あくまで参考値ですが、フロントキャリパーブラケットボルトの締め付けトルクは135N·mでした)
ブラケットを固定したらキャリパーブロックを復旧するのですが、両者を繋ぐのはスライドピンなので適正トルクは『六角レンチで締められるだけ』となります。
(但しキャリパーブロックの穴とスライドピンの双方に、ラバーグリスかシリコングリスでの給脂は必須です)
組み付け終えたら板バネを取り付け、スライドピン穴に蓋を掛けて、タイヤを組み付けて終了です。
(ホイールナットの推奨締め付けトルクは125N·mでした)
ブレーキローター&パッド交換【4】リアブレーキローター交換に続く。
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