中華製クリップの対策

バンパーを止めているクリップに中華製の安いクリップを使っているのですが、昨日バンパーを外す時に、ほぼ全てのクリップが割れてしまいました。
この8mmクリップはamazonで１００個1000円弱で購入したものです。
最終的にセンターをドリルで削って軸を押し込み外しましたが面倒なので、クリップがちゃんと外れるように対策しました。

クリップが割れてしまう原因はロック部の立ち上がりが完全なエッジになっているため、樹脂の強度より引っかかる力が強過ぎるためのようです。
また、ナイロン樹脂の為に絶乾状態になり樹脂が脆くなっているとも考えられます。
いずれにしても、結果としては引っかかりが強すぎて割れてしまうということです。

対策として、クリップを鍋（水）で煮て柔らかくしてから、ロック部を引っ張りながら羽部分を開き、外周部とロック軸に分離します。

外周部と軸のフランジ間に長ペンなどを入れて引っ張り、羽部分をピックの先端などで広げ引っかかりを外します。
この時にクリップが硬いと羽が折れてしまうので、お湯で煮て柔らかくしておきます。
特にナイロンには平衡水分率という特性があり、樹脂内の水分量が少ないと靭性がなくなり割れやすくなります。
煮ることで水分量を補うことができ、煮る時間は3～5分位で良いと思います。

引っかかるエッジ部をナイフで削り4面すべてをテーパーにします。
写真では見えにくいですがテーパーをつけた状態です。
この軸を外周部に戻せば対策完了です。
組み込んだ後でマイナスドライバーなどでロックが外れることを確認して作業終了です。
量販店などで売られている値段の高いクリップは普通にロックが外れますから、全ての中華製がこのような品質だとは思いませんが、安いクリップには注意が必要です。