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2022年05月02日 イイね!

(E36レストア本和訳) 序章――E36とは

(E36レストア本和訳)  序章――E36とはE36レストア手引き書(原題:「BMW 3 Series E36 Restoration Tips & Techniques」・Greg Hudock著・2012年Brooklands Books刊)の非公式和訳です。

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「三度目の正直」

 歴代のBMW 3シリーズはどれを取っても見た目も造りもよく、操縦性に優れ、街乗りもサーキット走行も器用にこなせるクルマだ。私にはそれがたまらない魅力なのだが、中でもE36型はとりわけ抜きんでたものがある。サーキットをまるで庭のように駆けまわれるのはもちろん、どこに連れ出しても気遣いのいらない慎ましやかさも持ち合わせているのだ。

 E36型は3シリーズの3代目に当たり、大人気を博した2代目E30型ですらわずかながらみられた不満も改善をみた。広い室内、空力的なスタイル、さらに洗練されたリアサスペンションとパワフルなエンジンである。それらがみごとに功を奏し、このE36は4代目にバトンタッチするまでにBMW始まって以来の生産台数を記録したのである。

 今日でもE36は公道用・競技用を問わずBMWファンの間で根強い人気を保っている。後継モデルと比べても機構的にシンプルなので手をかけやすく、部品もいまだ豊富に流通していることが大きい。その部品にしても、インターネットが発達したおかげで以前よりもむしろ手頃な価格で見つけやすくなっているのだ。

 ふつうの3シリーズをコツコツ直しつつ乗るか、はたまたM3でさらなるパワーを追求するかは人それぞれだが、いずれにしても今同じような価格で手に入るクルマでこれ以上に見ても乗っても楽しめるものはないと言ってもよかろう。ブルックランズ・ブックス既刊のE30レストアマニュアルと同様に、本書をE36用ベントレー・ガイド(訳注:ベントレー社発行の修理マニュアル)の補完としていただければ、このクルマ特有の実用上の問題点はあらかた確認かつ対処できるはずだ。


「E36」とは

 1968年より、BMW車の各世代には「E」の文字(ドイツ語で開発/進化を意味する「Entwicklung」の頭文字)で始まる固有の内部コードが付けられてきた。初代3シリーズ(1975-83年)はE21、2代目(1983-91年)はE30、そして3代目がご存知E36となる。この「36」は、BMWがこの命名法を採ってから36番目の企画ということである。


BMW 3シリーズ世代一覧E36モデル別生産年
初代(1975-1983) : E21
2代目(1983-1991) : E30
3代目(1991-2000) : E36
4代目(1998-2005) : E46
5代目(2006-2012) : E90/E91/E92/E93
6代目(2012-) : F30/F31/F32/F33
セダン : 1990-1998
クーペ : 1992-1999
コンバーチブル : 1993-1999
コンパクト : 1993-2000
ツーリング : 1994-1999
M3クーペ : 1992-1999
M3コンバーチブル : 1993-1999
M3セダン : 1994-1998




Posted at 2022/05/03 18:02:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | E36レストア本和訳 | クルマ
2022年05月02日 イイね!

(E36レストア本和訳) 刊行に寄せて

(E36レストア本和訳)  刊行に寄せてE36レストア手引き書(原題:「BMW 3 Series E36 Restoration Tips & Techniques」・Greg Hudock著・2012年Brooklands Books刊)の非公式和訳です。

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刊行に寄せて

 私はBMWのクルマとレースをこよなく愛していますが、どちらにおいてもE36型3シリーズは特別な存在です。ACシュニッツァーのチューニングカーの中でもE36は好評を博しましたが、それはデザインが大胆に変わったことが功を奏しただけでなく、4ドア・コンバーチブル・クーペ・コンパクトさらにツーリングという多種多様なボディが用意されたことも大きかったと思います。

 E36は我々も数えきれないほどレースで走らせ、選手権争いも演じました。1995年のADAC(ドイツ自動車連盟)スーパーツーリングカーカップではヨアヒム・"スモーキン・ジョー"・ヴィンケルホックが、そして同年の全日本ツーリングカー選手権でもスティーブ・ソパーが栄冠を勝ちとってくれました。ジョニー・チェコットと獲得した1998年のドイツ・スーパーツーリングカー選手権も忘れられません。

 E36は市販車・競技車の両方の面で高い評価を得ましたが、それには上記をはじめとする我々の数々の栄誉も大きく手伝ったと自負しています。E36型3シリーズをレストアし維持していくことは、その両面におけるBMWの輝かしい歴史の一章を語りついでいくことに他なりません。

 皆さまが本書をお楽しみいただければ幸いです。

シュニッツァー・モータースポーツ代表
ヘルベルト・シュニッツァー




Posted at 2022/05/02 19:25:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | E36レストア本和訳 | クルマ
2022年05月02日 イイね!

(E36レストア本和訳) 謝辞

(E36レストア本和訳)  謝辞E36レストア手引き書(原題:「BMW 3 Series E36 Restoration Tips & Techniques」・Greg Hudock著・2012年Brooklands Books刊)の非公式和訳です。

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謝辞

 本書の執筆は、かけがえのない体験となった。昨年(訳注:2011年)はBMWの会社ならびにクルマに携わる数多くのすばらしい方々と知り合え、また状態のよいE36も何台か運転する機会に恵まれた。それらを通じて、この3シリーズが多大な成功を収めることになった真髄を実感できたと思っている。

 本書をまとめる力が私に備わっていると気づかせてくれたジョン・ダウデスウェルとバーバラ・クリーブランド、そして原稿を見事に取りまとめてくれたジェーン・パウエルの3氏をはじめとするブルックランド・ブックスの方々には心よりお礼を申し上げたい。彼らの絶え間ない助けを得て執筆を進められたのは、まことに喜ばしいことだった。

 広報資料ならびにパーツカタログの写真を快く使わせていただいた英BMW広報責任者のグラハム・ビッグス氏、そして巻頭言を寄せていただいたヘルベルト・シュニッツァー氏にも感謝を申し上げる。他にも、デービッド・メイシーには走行会での自身のM3の、マンフレッド・エックヴァイラーにはバウアTC4の、オレンジ・スポーツ・フォトグラフィーのディートリック・ガレスティエンにはヘルベルト・シュニッツァーの写真をそれぞれ提供いただいたし、アルピナ・ACシュニッツァー・ハルトゲの各社からもお寄せいただいた。ターナー・モータースポーツ社のジェイ・バイヤーとウィル・ターナー、そしてアクティブ・アウトヴェルケ社のマイク・ヒューからも写真の提供をいただいた。

 キャメロン・エバンス、ピート・スタウト、アーロン・ジェンキンス、ジャッキー・ジュレ、エリック・グスタフソンといった各雑誌編集長の方々にも、当初から大きな励ましならびに内容のある優れた本にするための力と自信をいただき、また得がたい機会もたくさんご提供いただいた。彼らをがっかりさせないよう、これからも全力を尽くす所存である。

 支えてくれた両親・兄弟・叔母にもお礼を述べたい。4、5歳の頃だったか、父方の祖父ジョゼフ・ハドックと父のガレージでエンジンを眺めていたのをよく憶えている。私のクルマへの関心に火をつけてくれた父と祖父への感謝の気持ちは、生涯忘れない。

 最後に、読者の皆さんには心より感謝を申し上げる。本書をお読みいただければ、BMWやスポーツカーに向けた私たちの情熱を感じとっていただけることだろう。誰であっても、スポーツカーを心から愛する人はすべて私の友人だ。E36型3シリーズにまつわる情報の核心を伝えるために、できるかぎりの手を尽くしてまとめ上げたのが本書だ。あなたのとっておきの一冊となること、そしてあなたがE36という偉大かつ大いに楽しめるクルマと末永く楽しい時間を過ごしていただくことを願ってやまない。


Posted at 2022/05/02 19:24:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | E36レストア本和訳 | 日記
2022年05月02日 イイね!

(E36レストア本和訳) 目次

(E36レストア本和訳)  目次E36レストア手引き書(原題:「BMW 3 Series E36 Restoration Tips & Techniques」・Greg Hudock著・2012年Brooklands Books刊)の非公式和訳の目次ページです。

下の各章見出し(リンク)からご覧ください。





BMW 3シリーズ(E36) レストア実践マニュアル
グレッグ・ハドック著


 316iコンパクトからM3まで、E36型BMW 3シリーズ(1990-1999)全モデルのレストア指南書。良い中古車選びからエンジン・足回り・内外装・電装品などのレストアとモディファイまで、役立つ助言を満載。ヘルベルト・シュニッツァーの巻頭言も。

著者略歴
 「Bimmer」「Excellence」「Forza」「Upscale Living」各誌ほか多数の出版物に寄稿。マリオ・アンドレッティ、ジョディ・シェクターやキミ・ライコネンといったF1チャンピオンへのインタビューからBMWアートカーの解説まで、その守備範囲は幅広い。
 米ペンシルバニア州出身。ルザーン・コミュニティ大学で準学士(モータースポーツ技術)を、同州キング大学で学士(経営管理学)を取得。1997年式BMW328is(5MT)を日常の足とする。





謝辞

刊行に寄せて

序章 ―― E36とは

第1章 : E36全モデル概説
第2章 : 間違いのない中古E36選び
第3章 : E36を長持ちさせよう
第4章 : ボディワーク
第5章 : サスペンション・ステアリング
第6章 : ブレーキ
第7章 : トランスミッション
第8章 : エンジン
第9章 : 冷却・空調系
第10章 : 燃料系
第11章 : 電装系
第12章 : 内装
第13章 : その他
第14章 : モディファイ
第15章 : 資料


Posted at 2022/05/02 19:24:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | E36レストア本和訳 | クルマ
2022年05月02日 イイね!

E36型3シリーズレストア本の和訳始めます

E36型3シリーズレストア本の和訳始めます2019年に購入したE36レストア手引き書(原題:「BMW 3 Series E36 Restoration Tips & Techniques」・Greg Hudock著・2012年Brooklands Books刊)は当時ブログでも少しご紹介しましたが(記事)、M3維持の上で大いに参考になるとともに資料的価値も大きく、また著者の並々ならぬ思い入れが感じられて読み物としても面白いものでした。

英語版ということで日本人にはちょっとハードルが高いのですが、この本の存在が少しでも広まってもいいのではと発行から10年も経つ今さらながら考えました。そうなると日本語に訳すのが一番、ということになります。
翻訳は本職ではありませんが、かつて短い間ながら某英自動車誌の日本版ウェブサイトに掲載する本国版記事の和訳を手がけたことで翻訳の面白さに気づいたこともあり、今回自らの勉強の一環として和訳に取り組むことにしました。

著作権関係には疎いのでもし問題があればご指摘いただきたいのですが、公開するのはあくまで本文の「引用」和訳としたいと考えています。
写真や図表もふんだんに収められていますが、それらについては原書でお楽しみいただきたいと思います。

また翻訳も無手勝流ですので一般的なルールから外れることもあると思いますが、なるべく原書の内容をわかりやすくお伝えするよう心がけます。
空いた時間を使って少しずつ進めますので完了まではそれなりの時間を要すると思いますが、あくまで「自主学習」ということでご容赦いただきたいと思います。

よろしくお願いいたします。
Posted at 2022/05/02 17:31:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | E36レストア本和訳 | クルマ

プロフィール

「先日はE36ミーティングで鷲羽山へ。お昼にうどんが食べたくて一瞬だけ四国に踏み込みました(笑)」
何シテル?   04/09 10:05
今の時代にNA・MT車をこよなく愛する天の邪鬼?です。まっとうな家庭人としての顔との両立に日々悩みつつも楽しんでおります。よろしくお願いします。
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