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RT141N14の愛車 [BMW M3 クーペ]

整備手帳

作業日:2021年12月20日

ステアリングホイール交換(純正4本→3本スポーク)

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目的 チューニング・カスタム
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 1時間以内
1
個人的にはおよそ非の打ち所のないM3ですが、ステアリングホイールがパッドの大きな4本スポーク形なのはずっと引っかかるものがありました。

E36が生まれた1990年代初頭といえばエアバッグの標準化が始まったところですが、当時はサイズの規格が複数存在しました。
欧州基準のいわゆる「ユーロバッグ」は当初からシートベルトの補助とされて比較的小型だったのに対して日本仕様車は(単独で安全性を確保する)北米に準じた巨大なサイズでした。

さすがにセンターパッドがこのサイズでは、他の世代ではすべて3本形を付けているM3といえどもこうならざるを得なかったのでしょう。
「せめて」の思いがあったのかMエンブレムに倣った3色ステッチをあしらったりしていますが、やはりスポーティさに関して分が悪いことは否めません。
せっかくのBMWロゴがエンボスなのも寂しいところです。
2
元々3本スポーク形が好みで、E36関係では日本でも初期のZ3やアルピナなどが付けていたものが当時から気に入っており、漠然と「うちのも付けばいいな〜」くらいに考えていました。

その後E36の知識を増やしていくうちに、基本的に同じものがM3 GT(画像)に付いていることも判明。「これなら」ということで、計画に弾みがつきました。
ちなみに、この製品(32341092050)は、パーツリストによれば1994年9月以降のE36型3シリーズほぼ全般(欧州仕様中心)・Z3の初期型(1.8/1.9/2.8)とE34型5シリーズのなぜか525ixのみ(!?)に設定があったようです。なお、他のE34/E39型5シリーズやE31型8シリーズなどには同形状で別品番のものがありました。
3
同じことを考えた海外のユーザーがネットに公開されていた詳しい交換方法(関連情報URLをご参照ください)をもとに、まずは部品を調達しました。

その顛末についてはブログにも書きましたがまあ一筋縄ではいかず、海外に多く見つかった再生品は危険物たるエアバッグ空輸の壁に阻まれ断念。運良く国内で程度の悪くないZ3用純正品を入手できました。

ちなみにE46にもほぼ同じデザインのものがありますが、こちらはエアバッグが2ステージ式で当然配線も異なり、スリップリングもホイール側でなくコラム側に付くなど構造が大きく異なるため流用は不可能です。
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スリップリング固定ピンの位置が異なるためあいにくホイールだけの「ポン付け」はできず、ピンの付くステアリングスイッチブラケットも対応品(画像上)が必要です(ディーラーで新品を購入)。
またホーンの配線も異なり、車両側配線コネクターを共用するウインカーレバーを流用するなら切断・結線加工が必要です。私は「どうせやるなら」ということで中古の対応品(下)をeBayで購入しました。
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入手したステアリングホイールはなぜかスリップリング固定ねじが3本中2本欠落しておりこの対応に一時行き詰まりましたが、結局ネット情報をもとにM3x10のねじで代用しました。

(補足)
後日、他のついでに純正のねじを購入し交換しました。
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ようやく準備が整い交換です。

まずステアリングコラムカバーの下側と、今回はウインカーレバーも交換するのでメータークラスター下のパネルも外します。
次にエアバッグのコネクターを外し、ステアリングホイールを外します。
ステアリングスイッチブラケットは下のねじ1本を外して押し下げれば(両側上のツメが固い!)画像のように外れます。
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新しいスイッチブラケットにワイパーレバー・スリップリング固定ピン・エアバッグコネクターを移植して新しいウインカーレバーを取り付け、逆の手順でスイッチブラケットをコラムに取り付け、新しいステアリングホイールを取り付けてホーン・エアバッグ配線コネクターを接続します。

画像下はスイッチブラケットの比較です。
古い方(下)は片方のホーン配線の端子がコンタクトピン(中央下)になっていてスリップリングの環状端子と接触する仕組みですが(もう一方はステアリングシャフト経由)、新しい方は2本ともエアバッグ配線とともにスパイラルケーブルに収まりコネクターによる接続となっています。
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初見から25年越しの念願かなって(笑)、純正3本スポーク形を握れることになりました。外径は共に385mmですが3本の方がリムがやや細く(約30mm→28mm、スポーク付着部の奥行きは共に約33mm)、握った感じも細身で繊細な印象です。

視覚的にも量感が減って見通しも良くなりましたが、重量も少なからぬ変化がありました。
パーツリストによれば4本の方はホイールがスリップリング込で2085g・エアバッグユニットが1401gで計3486g、3本の方はそれぞれ1628gと880gで計2508g(実測値もほぼ同じ)とほとんど1kg近い差があります。
これだけの重量差で(割合ならほぼ3割減)、しかも3本の方はエアバッグの質量が中心に集まるだけあって明らかに慣性の小さい操舵感になりました。大きく切るときよりも、車線変更などのようにゆっくり少し切る時の方が分かりやすいです。

すっきりした見た目以外にも、M3Bの繊細さをより際立たせるモディファイになりました。

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この記事へのコメント

2022年2月7日 14:42
配線のことまで全部きっちり書かれててとても役に立ちました。
ありがとうございます。
コメントへの返答
2022年2月7日 15:30
はじめまして。

私も自分で方法を見つけたわけでもなく、詳しい海外サイトの内容をそのまま拝借しただけなのであまり胸を張れるものではありませんが、ともあれ記事がお役に立てたようで何よりです。

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今の時代にNA・MT車をこよなく愛する天の邪鬼?です。まっとうな家庭人としての顔との両立に日々悩みつつも楽しんでおります。よろしくお願いします。
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