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千葉スバルさんの本社工場(新港店)の4輪アライメントテスター"B-DYNA"にてアライメント調整をお願いしました。
今回はサスペンションアームのブッシュ類とハブベアリングをごっそり新品交換した直後だったのですが、ヴィヴィオという車はリアサスペンションのトーをラテラルリンク付け根の偏心カムで調整する構造上、このカム付きボルトをちょっとでも緩めると自動的にリアトーが狂ってスラストが発生します。
まとめて作業を行ったあとの調整を、一般的な指定工場さんにあるサイドスリップテスターでいくら調整してもこのスラストは消せません。まぁ元々のアライメントが正確に調整されている、という前提のもとでは片側作業するごとにサイドスリップ調整を実施すればこのスラストを回避できないこともないのですが、そもそも数万キロを走行したあとの車体で正確なアライメントが出ていると思うほうが間違い。ブッシュの劣化などが原因で殆どの場合ズレが発生しています。
千葉スバルさんが導入しているのはB-DYNAと呼ばれるドライブオンタイプ(専用に掘られたピットにテスターが埋めこんであり、そのまま車両を乗り入れることができるタイプ)のテスターで、リフトを使って車体を持ち上げるタイプのテスターとは違いタイヤを転がしながら、実際の走行中に近い条件下で測定・調整ができるスグレモノです。
一般的に4輪アライメント調整作業はどこに聞いても2,3時間~1日程度の作業時間が必要と言われるのですが、熟練度の高いメカニックがこのドライブオンタイプのテスターで調整を行うと、車種や調整範囲にもよりますがおよそ1~2時間でほぼ正確な調整ができるようです。
実は自分が以前在学していた某専門学校にもこのB-DYNAが導入されており、アライメントやサスペンション関係に造詣の深い先生が在籍されていることもあり日本一の稼働率を誇っているらしい(笑)のですが、ヴィヴィオのリアの調整が面倒くさいのは自分でも身をもって経験済み・・・
現状のサスペンション仕様が、STIストラットに前RAスプリング後ろRスプリングで、車高的にはほぼノーマル(リアが若干車高落ち気味も公差範囲内)なのですが、今回は競技走行時(ダートラでドリフトしてる時)のコントロール性と高速走行時の直進安定性を重視するセッティングに。
具体的には、
1.リアのスラストを限りなくゼロに(調整後で0.2mm)
2.ステアリングセンターをしっかり出す(元々ステアリングセンターは出ていたのですが流れる症状があった、調整後もばっちりセンターで流れも改善)
3.フロントトーはサイドスリップゼロから若干イン気味狙い(調整後でトータルトーインに0.4mm、若干のポジキャンなのでサイドスリップではもう少し少なめに出るかと)
4.リアトーはトータルでインに2mm前後(公差範囲は0±3.0mm、調整後でインに2.0mm、後ろはちょいネガキャン)
5.キャンバー、キャスター等他の数値については元々調整できる構造にはなっていないので多少のズレは気にしない(フレームにも錆びは出ているし経年劣化による歪みなども想定していたのですが、意外や意外どの数値も左右差ほぼナシで概ね基準値内に)
という感じ。
若干のスラストが残っていますが、元々トータルトーでアウトに約3mm、スラストに至っては4mm近くズレていた(現実的に見てもこのあたりがサイドスリップテスタしか持たない一般の指定工場の限界です。一部競技系のお店などで独自のノウハウを持っているところもあるようですが少数派かと・・・)状況からは大きく改善。0.2mmのスラストなんて舗装状態のいいサーキットでよっぽどの速度出さない限り一般人にはわかりません。
また後ろのサイドスリップを調整後に、ステアリングセンターを出すことに意識を取られて前のサイドスリップはちゃんと見ていなかったのか、5mm以上トーインに振れていたフロント(若干のポジキャンとは言えサイドスリップでも車検基準の0±5mmぎりぎりと思われ、指定工場としては少々残念な作業ですがまぁこんなもんでしょう)も狙った値に収まり、調整前と同じ車とは思えないぐらい安定するようになりました。
作業工賃は税込で23100円(4輪アライメント調整作業の工賃としては一般的な金額かと)ほどかかりましたが、その価値はあります。
ちなみに難易度を上級としていますが、いくら高性能で精度の高いテスターを使用していても、ブッシュのヨレやリンクのガタ、また空車状態で調整する場合には乗員・積荷など実際の使用条件下での荷重変化(車高変化、当然空車時とはアライメントも変化します、カスタマイズしてローダウン/ハイリフトされた車両も然り)に合わせて適正状態に調整するには経験(もしくは膨大な作業時間)が必要になります。車種によっては調整箇所がすごくいっぱいあったりしますし。(そんな車種はAW11とかロドスタぐらいで少数派ですが・・・うらやましぃwww)
//作業中写真を撮らせてもらおうかと思っていたのですが結局撮らずじまい。よって写真掲載は無しでw
//B-DYNA以外にも、G-SWATはダイナミック調整(擬似走行状態での調整)ができるみたいですね。G-SWATはスーパーオートバックスで導入店舗が多いので意外と近くにあったりします。他にもダイナミック調整が出来る機種があるかもしれませんが、おそらく設置店舗数がかなり少ないのではないでしょうか?
//このアライメント調整作業の直前に行ったブッシュ交換作業は千葉スバルさんではなく別の指定工場さんに依頼しています。
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