目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
ヘッドライトのLoビームに6000ケルビンのHIDを取り付けました。中古品で安く購入したH1用HIDフルキット(35W)です。下の写真はキットの配線図です。リレーハーネス付きのキットの場合、車両側との接続は、電源、アース、純正のヘッドライト回路の配線です。
(2018/11/10再編集)
2
最初にバッテリーのマイナス端子を外しておきましょう。バッテリーを外す場合は、車両のコンピュータへの影響を考慮する必要があります。
ボンネットを開けた状態にして車のドアをしめます。ルームランプやメータパネルのランプが全て消えてから4分待ちます。その間はドアの開閉など、車のセンサーが働くことは一切行わないようにします(ボンネットを開けるレバーを引くためにはドアを開ける必要があるので必ず4分を数える前に開けておきましょう)。4分経過したらバッテリーのマイナス端子を外します。
助手席側ヘッドライトの後ろ辺りに、ヒューズボックスがあります。その中に、バッテリーのプラス端子からの配線を受ける端子があるので、ここから電源を取ります。恐ろしいことに、この大きな端子とバッテリーの間にはヒューズがありません。必ずバッテリーのマイナス端子を外してから作業をしましょう。
この端子にハーネスキットのプラス側の線を接続します。8Φの圧着端子を使って共締めしました。右上写真の細い白い線がハーネスキットの配線です。
次にハーネスキットのマイナス側を接続します。エアクリーナボックスの近くのフレームに、ちょうど良いナットが溶接されていました。ここにマイナス側の配線を接続することにしました。マイナス側の配線をつなげられるところは色々あります。バッテリーのマイナス端子から外した線と、配線をつなぎたいところの間の抵抗値をテスターで測定し、抵抗値の低いところを探すとよいでしょう。また、コンピュータ近くへの接続は避けたほうと良いでしょう。車両のコンピュータがHID点灯時のノイズで影響を受ける可能性があります。
接続作業を楽にする為、エアクリーナボックスをどかします。ちょうど配線を接続しようとしているナットの付近に、エアクリーナを固定するひっかかりが1ヶ所あります。それを軽く押すとエアクリーナボックスは、上に引っ張りあげるだけで外れます。エンジン側へつながる吸気パイプがつながっているので、エンジン側に起こすだけにしておきました。
3
マイナス側の配線を接続したナットはM6でした。しっかり接地できるよう圧着端子が付く面の塗装をヤスリで剥がしておきました。ガムテープの粘着面を上にして、ナットの下に置いておくと、削りカスの掃除が楽です。塗装を削っているときに、よさそうなアースポイントを見つけてしまいました!(左上写真の赤色矢印のところ) が、また別の機会に使えるので使わずにおいておきました。
マイナス側の配線をM6のボルトで固定して、エアクリーナを元に戻したところです。できれば端子のまわりにサビ止めを塗っておくとよいでしょう。
ハーネスキットのリレーはヒューズボックスに穴を開けて、タッピングビスで固定しました。
次はヘッドライトまわりの作業です。これは助手席側のヘッドライトの裏です。バルブを交換する為のカバーがあります。このカバーは、はまっているだけなので引っ張れば外れます。
4
左上写真がカバーを外したところです。黄色と茶色の線がついているのがバルブ用のソケットです。ソケットを抜いて、バルブを外します。バルブをおさえこんでいる針金をフックから外せば、バルブが簡単に外れます。
右上写真の、右が車両から外した純正H1バルブで、左がHIDバルブです。このHIDバルブは6000ケルビンのものです。取り付け面から発光点までの距離はだいたい同じです。
HIDバルブからバラストまでの配線と、純正のヘッドライトソケットからの配線を引き出すために、カバーに穴をあけます。H1タイプのHIDバルブにはゴム製のグロメットが付いているので、そのサイズに合わせた穴を開けます。ホルソーがあれば簡単に大きな穴があくのですが、持っていなかったのでコンパスカッターで削っていきました。が、 めんどくさくなったので、途中からヒートカッターに工具を変更しました(失敗で穴が大きくなってしまいました)。
5
HIDバルブをヘッドライトユニットに取り付けます。H1用のバルブなのですが、HIDバルブはハロゲンよりも少し大きく、うまく合わせないと入ってくれませんでした。HIDバルブがはいったら、バネをフックにかけてバルブの後ろを押さえ込みます。これがまた、ハロゲンよりも後ろ側の形状が大きく素直にバネがはまってくれません。少々強引にバネを押さえつけてフックにかけました。
次に、HIDのハーネスキットと純正のヘッドライト回路を接続します。写真はハーネスキットの配線です。極性が中国語で書かれています。プラスは「近燈火」でマイナスは「近燈地」です。読み方は分かりませんが、「+」と「-」も併記されています。この配線をグロメットに通して助手席側のヘッドライトソケットの配線に接続します。
ハーネスキットのギボシ端子は切断し、写真のようにエレクトリカルタップで接続しました。黄色線がプラス、茶色線がマイナスです。純正のソケットは他のものと接触しないようビニルテープで養生しておきました。ハーネスキットが付く場合、純正ヘッドライトから取る配線は、リレーをONさせるだけのものなのでタップ接続でも問題ありません。
運転席側の純正ソケットは使用しないので、ビニルテープで養生して両面テープでヘッドライトユニットの中に貼り付けておきました。
6
次にバラストを取り付けます。ヘッドライトユニットの下あたりに空間があり、フレームが平らになっている部分があります。そこに両面テープで貼り付けておきました。この辺りは雨や泥が直接かかったような後が無かったので、バラストが浸水することは無いでしょう。とくにバラストの固定方向の指定(水平、垂直、傾斜何度以内など)は無かったのでこのような取り付けでも問題ないと思います。
助手席側も同じところに両面テープで貼り付けました。バラストの位置が決まったら、バラストとHIDバルブ、バラストとハーネスキットをコネクタで接続します。余分な配線は束ねてインシュロックでしばっておきましょう。
リレーから運転席側のバラスまでのハーネスは、バンパーの上を通しました。途中にラジエターのコードを固定するクリップがあり、配線1本分が空いていたのでそこに固定しました。バンパーの黒い部分に穴をあけて、インシュロックで固定しました。
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配線誤りがないかを確認したらバッテリーを接続します。バッテリーを接続する際は次の手順が必要です。
車のドアを全て閉めた状態にして、バッテリー端子に配線を接続します。+、-端子とも外した場合は+端子、-端子の順に接続します。配線接続後、4分間待ちます。その間はドアの開閉など、車のセンサーが働くことは一切行わないようにします。4分が経過したら、キーをさしてイグニッションをONにして1分経過を待ちます。その間エンジンはかけずに待ちます。
念のため、バッテリーを接続する前にリレーハーネスのヒューズを抜いておきました。バッテリーを接続し異常が無いことを確認したら、リレーハーネスのヒューズを入れます。
ヘッドライトを付けてHIDの点灯を確認します。HIDは点灯時に大きな突入電流が流れます。これを頻繁に続けると、配線やヒューズが熱を持ち危険です。頻繁に点灯、消灯と繰り返すことは避けましょう。スモールランプの電球と比較すると、HIDの光が白いことが良く分かります。
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純正ハロゲンとHIDの比較写真です。左が純正H1ハロゲン(55W)、右がHID6000ケルビン(35W)です。カメラの露出が異なるので明るさについては比較しにくいですが、HIDのほうが照らされるものが明るく見えます。
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