ブレーキパッドとブレーキディスクローターの交換(フロント)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
フロントブレーキのパッドとローターを交換しました。走行約69,000kmで初交換です。
社外品のパッドに交換するため、ローターも交換しました。
純正パッドと社外品のパッドでは、ローターに当たる面の位置が微妙に異なります。削れて段差の出来たローターに、今までと異なるパッドを組み合わせると、パッドの面が段差にかかる可能性があり危険です。社外品を使う場合はローターも交換しましょう。
2
パッドとローターはディクセル製にしました。
パッドは低ダストタイプのものです。
ローターは新品なら何でも良かったのですが、純正品やジェネリック(ユーロレパー)よりもディクセルの方が安く入手できました。
型番などは写真の通りです。
308(T9)でも、エンジンタイプにより適用品番は異なります。
(この車両は1.2Lガソリン車です)
3
ジャキアップしてホイールを外します。
ボンネットを開けて、ブレーキオイルを吸い出しておきます。
オイルはペーパータオルで吸い取りました。
ブレーキオイルは車検のたびに交換しているので、パッドが減った状態でオイルが充填されています。
新しいパッドに合わせてピストンを戻すと、確実にオイルが溢れるので、あらかじめ吸い出しておきます。
4
キャリパーを固定しているボルト2本を外します。
サイズはE型12番です。
そのサイズのソケットを使おうとすると、上側はブレーキホースが邪魔でうまく入りませんでした。
下側のボルトを外してキャリパーを持ちあげ、ソケットをエスクテンションで延長して、ブレーキホースに擦りながら無理やり回しました。
(組む時はキャリパーが持ち上がってない状態で締める事になりますが、、、)
同サイズのメガネレンチを買っておくべきでした。
5
外したキャリパーは、ブレーキホースにストレスがかからないよう、サスペンションにチェーンで吊り下げておきました。
こうしておくと、後の作業も楽にできます。
チェーンはダイソーで110円で買ったカラビナ付きのものです。
6
キャリパーのブラケットを固定している18mmのボルト2本を外し、ブラケットをパッドごと外します。
写真は外した後の状態ですが、矢印の位置をボルトで固定されていました。
このボルトはきつく締まっているうえに、緩み止めが塗られています。
18mmの長いメガネレンチを使って外しました。
7
ブラケットから古いパッドを外し、新しいパッドを取付けます。
パッドの両側に付属のピン(ばね)を取付けます。
パッドは車体内側用と外側用で形状が異なります。
写真のように、出っ張りがある方が車体内側です。
パッドは内側(ローター側)から外に向けて刺します。
ブラケットを床に置いて、キャリパーを青矢印の方向に押してスプリングを縮めると簡単にはまります。2枚のパッドがはまったら、いちばん外側までひろげておきます。
8
ディスクローターを外します。
トルクスのT30のねじ2本で固定されています。
ローターは固着していますが、表側からゴムハンマーで2、3回周りをたたけば簡単に外れます。
落とさないように手を添えてたたきましょう。
ローターが外れたら、新しいローターを逆の手順で組み付けます。
ローターはかなり重い部品なので注意しましょう。
9
キャリパーがパッドと当たる部分にグリスを塗ります。
ピストン側はピストンの筒状の部分に、反対側は内側全面に塗ります。
グリスはブレーキパッドに付属していますが、ここでは別のブレーキ用グリスを使いました。
この作業はキャリパーを吊り下げた状態で行うと作業性が良いと思います。
グリスが塗れたらキャリパーの上側をボルトで仮り止めします。
次の項目にあるピストンを戻す作業に、ピストン戻し工具を使う場合は、ピストンを戻してからグリスを塗る手順になります。(ピストンのパッドと当たる面を押し込むタイプの工具の場合)
10
ピストンを戻します。
専用工具ではなく、大きめのC型クランプを使いました。
ピストンの筒形の中心を押すので、前の項目でグリスを塗った部分には触れません。
この作業は、写真の状態で行うと、作業性が良いと思います。
ピストンを戻していくとブレーキオイルが溢れてくるので、オイルを吸い取りながら少しづつ戻して行きます。
ピストンをキャリパー内側のツラあたりまで戻すと、パッドに被せられるようになるので、上下のボルトでキャリパーを固定します。
オイルの量は、タンクに表示されたMAXを超えないように吸い取っておきます。それ以上にオイルが入っていると、パッドが減って油面が下がる時に、油面の上に空気が入りにくくなるので良くありません。
左右とも作業が完了したら、ブレーキペダルをポンピングして、抜けが無ければテスト走行をして完了です。
11
外した純正パッドと純正ローターの状態です。
純正パッドは車体内側がよく削れていて、残り2.6mmでした。ローターは1.3mm削れていました。
パッドがあと1.3mm削れると、パッドの当たり面でない部分がローターの削れてない部分に干渉して異音がして、ブレーキの効きも本来の性能では無くなります。
車検でパッドが3.5mmと言われましたが、おそらく外側のパッドで測ったのだと思います。
内側はもっと減っているので、3.5mm程度と診断されたら、ブレーキパッドとローターは交換時期だと考えて良いでしょう。
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