GC8 パワーウィンドウ調整①

みすぼらしさに拍車をかける、パワーウィンドウ動作時の異音。
前後左右ほぼすべてのドアから異なる音を賑やかに奏でており、同乗者の不興を買います。

車体側ウェザーストリップの交換で治まるどころか悪化もみられるため、調整を試みます。

ハッキリ言って「ただただ面倒」な作業なので、ディーラーに依頼してもあまり良い顔はされないでしょうね…

サッシュレスドアの構造は各メーカー大差ないので、少し詳しめに残しておきます。
画像は左前ドア。
＃左端が一部見切れています。

調整に関連しそうな部位を解説。

●ピンクの実線
ドア内をウインドウがスライドするレールが配置してあります。
レギュレータモータの回転運動を、パンタグラフ型のレギュレータが上下の動きに変換し、レールに沿ってウインドウが上下する仕組み。

●赤四角(左上)･赤丸(左下)のナット
左側のレールの、車体前後方向への傾きを調整できます(レールを交換するときは全外し)。
赤丸部を支点に、上側が左右に扇状に動かせます。
加えて、上部2か所は、ガラスの車体内外方向の傾き(寝かせる/立てる)調整も兼ねています。

●緑四角(右上)･緑丸(右下)のナット
右側のレール関連。機構自体は左側と同一です。

●紫丸のナット
レギュレータ自体を固定しています。
あまり弄らなくてよいと思いますが、レールの傾き調整に合わせて適宜。
画像でもわかるように、左端の穴が上下に長穴になってますね。

●オレンジ丸ボルト
ガラスの最上限位置を決めるストッパーの固定ボルト。

●青丸
内張りを引っかけるブラケットと、ウィンドウ内側のスタビライザーが供締めされています。
このボルトを緩めて、スタビライザーとウィンドウのアタリを調整します。

調整の目的別解説。

▼ガラスの車体｢前後｣方向位置を調整したい。

レールの傾き(赤･緑)＋レギュレータ傾き で調整できます。

▼ガラスの車体｢内外｣方向の傾きを調整したい。

赤四角･緑四角の左右二か所ずつのナットを緩めたうえで、ボルトを左右に回すと調整できます。
ボルト右回しが立てる方向、左回しが寝かせる方向です。※写真参照
ボルトを回すときは、ナットが供回りしないようにしましょう。
個人的には、ココ単体での調整効果はイマイチよくわからず、青丸のスタビライザーのアタリ調整とセットでやったほうがいい気がします。

▼ガラスの昇降速度を調整したい/｢キー｣｢ビビビ｣等の音がする。

サッシュレスのウィンドウは、車体側ウェザーストリップ/窓枠外側モール/ウィンドウ内側スタビライザー の3か所がメインの当たり箇所であり、これによって気密を保っています。

ウェザーストリップ類のヘタりや新品交換でアタリが変わると、ウインドウに過剰な抵抗がかかる(→昇降速度が遅くなる/ビビり音)or ウィンドウに遊びが出る(→不快な共鳴音)の原因になります。
また、抵抗が過剰だとレギュレータの破損やモーターの故障の原因にもなります。

･･･なので、上記のガラス内外傾き調整とセットで、車内側スタビライザーの調整もしたほうが良いかと。

まぁあと、レールが曲がってるとかの事例もあるみたいですね(汗

調整箇所が多くて、不用意に触ると確実に沼に嵌まります。
私は2日くらいかけましたが、未だに調整が完了していませんｗ

異音等がある場合は、まずはスタビライザのアタリ調整で様子を見るところから、が無難な気がします。


･･･ところで、この作業中に、より大きな瑕疵を発見してしまいました。
左前ウィンドウの昇降時に特定ポイントで｢ガコッ｣｢ギッ｣のような何かと干渉する音が発生しており、現在対処中。

②で詳しく書きますが、謎かけの写真だけ載せておきますｗ
これが何の部品かパッとわかる人は相当の上級者かとｗｗ