FF車セッティング独自理論
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
前輪駆動はアクセルオンでアンダー、という特性があり、この壁を超えないと速くならない。
方法は、アクセルを踏まない(ベタ踏み)
…以外にもセットアップでなんとかなる場合がある。
キャンバーをフロントに盛って4度くらいつけ、前トーアウト50分くらい、後トー0にする。
それができないなら前をトーアウトからトー0の近辺にし、リヤのトーを30分とか50分くらいアウトにふる。
前がオープンデフでもなんとかなる。
2
こうすることで、アクセルオンでぐっと曲がるようになる。
ここで、旋回時にクリップから先においてはリヤのスタビリティ低下が顔をだすが、前輪駆動はアクセルオンでアンダーなので踏んでいけばなんとかなるのである。
もちろん進入でもリヤのスタビリティは低下しているのだが、これはなんともならない。
ともかぎらないのである。
後ろのブレーキパッドのランクを落として前より効かなくしておけばいいのである。
本末転倒のようにみえてこれが案外しっくりくる。
安定して減速、ターンイン中にいい具合に巻き込むバランスが作れるのである。
ブレーキパッドを前後効くものにして、突っ込みで強烈な減速、旋回初期で向きを変えるという考え方もあるが、それは好みに合わなかった。
リヤがブレーキングで動くので安定させるためにトーをどうしてもイン方向につけざるを得ないのだ。
これでは前輪駆動らしいアンダーがクリップから先で顔をだし、案外アクセルオンできないのです。
怖い思いをして突っ込んだ分を相殺するほどに。
遅い、遅すぎる!
3
だからトーバランスは後ろをあえて、アウトにふる。
あえて、である。
で、後のパッドは効かないやつにあえて、変える。
これだけでは足りない。
味付けの項目は、減衰力調整、バネレート選択、タイヤ空気圧である。
減衰力調整がなければ空気圧の前後バランスでもそこそこ合わせられるが、やはり減衰力は調整したい。
伸び縮み連動の安価キットで構わない。
キットの組みかたは、前後バネレート選択から。
前より後ろのほうが固いのはだめ。
リヤがトーアウトなので、ただただ不安定になるだけなのである。
それを抑えることも困難。
その為、前のバネレートを16キロから24キロの間でタイヤに合った好みのものをまず選ぶ。(ダブルウィッシュボーンの話なので、レバー比率からストラットは2/3から1/2くらいのレートでちょうどいいかと。)
後ろはそれより1/4から1/2くらいの硬さのものを選ぶ。
バネの前後バランスはだらだら後ろ滑らせたいか、すっと滑らせてとめたいかで細かい選択をする。
おおよそ後ろは固いほうがすっと動いてすっととまる。
完全に好みでえらべばいい。
すっと動かして止めたいので固め派ですから前に対して1/2ほどのレートにしている。
4
バネが決まったら減衰力。
調整段数は物によるが、まずバネレートに対して、車体が走行中に段差をこえたあと納得の行くレベルで収まる段数を探る。
闇雲に締めるのではなく、ギリギリ緩められる点を詰める。
直線での確認で構わない。
ギリギリの段数を見つけたら、前はそこから旋回を見越して1から2クリック上げる。
後ろは前の減衰力から+1クリック。
後ろの減衰力クリック数を前より上げるのは何故か。
ロール剛性に前後差をつけるのである。
厳密にいうと、リヤのダンパーとフロントのダンパーの特性は違うのでクリック数だけでは計れないが、車重の前後差が大きい為、おおよそ1クリックでも後ろを多く締めてやれば旋回時に車重との関係で前から沈むようになる。
ここでは減衰力でロール量が変わるわけではなく、ロールスピードが変わる、という点を利用。
後ろのバネレートは前より柔らかいので、最終的には立ち上がりで後ろが沈むのである。
最後は弱アンダーで全開にしたいのでこれは譲れない。
ここにたどり着く過渡期の特性をかえる。
後ろの減衰力を前より上げておくことで、ターンインからクリップより少し先まで、極端に言うと前が沈んでる状態になり、感覚としてはFRのごとく、曲がる。
しかしながらそこから先アクセルを踏んでいればスピンすることはない。
結局少しはアンダーなのであるが、アクセルをすっと抜けば頭は再度入っていく。
バネレートは最大ロール量を決める。
減衰力は最大ロール量までの時間を決める。
5
タイヤの空気圧。
これは料理における醤油みたいなもので、その日の気温や路面状況で、圧を落として粘らしたり、圧を上げてレスポンスを得たりなどなど。
もっとも安全にリスクなく調整できる箇所。
大体前後同じ圧で温間2.0付近でのっている。
6
おわり。
クリップから先までFRのように曲がるセッティングの話でした。
実際これで走ってます。
案外スピンせず、ブレーキング競争も特に劣ってる感じはありません。
更にこの壁を超えたいので超理論、お待ちしてます!!!!
7
いろいろやって、いろんなセッティングにそれぞれ魅力があることがわかった令和2年でした。
足はなんでもいいや(笑)
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