温泉探訪617(長野県・野沢温泉上寺湯)

河原湯を後にし、宿へと戻る道すがら


んまっ！熊の手洗い湯温泉街ですって？
これは行かねば

しばらく歩くと


一目でわかる共同浴場然とした佇まい
あなたが熊の手洗い湯ちゃんね？
ちゃいまっせ、アッシは上寺湯でっせ

中を覗くと４人サイズの四角い湯船が一つ


（ネットより）

筋肉質のいかついお兄さんが一人、湯船に長座している
ア「こんばんは、熱いですか？」
野沢温泉では温度を聞くのが挨拶がわり
兄「いや適温ですよ。どうぞ入ってみてください」
またもやタオルも持ってないのに入っていくことに

湯べりに座り込んでかけ湯
ザバン
ア「お、これはいい塩梅だ」
兄「これくらいの温度が丁度善いですよね」
見かけによらずお兄さんは人懐っこい模様


（ネットより）
ア「成る程、湯口で加水してるんですね」
兄「ですです」

湯温は４４度のさっぱりあつ湯
香ばしい硫黄の匂い
湯口の析出のとおり、硫酸塩らしいキシキシした湯ざわりの中にトロッとしたスベ感
む、これは
成分分析表を見ると炭酸イオンが１５ミリグラムも入っている。なんとも味わい深いではないか

聞けばお兄さんは栃木から来たのだという
ア「ん？わざわざ野沢温泉に来なくても、那須や塩原もいいお湯が湧いてませんか」
兄「私温泉も好きなんですが、スノーボードが好きでして」
そうかここはウインタースポーツのメッカなのか


ア「熊の手洗い湯というところは評判良いようですが行ったことありますか？」
兄「あそこはぬるくて人気なんで、いつ行っても混雑してますよ」
確かにあつ湯揃いの野沢温泉にあって、適温だとそうなるだろうな


上寺湯
長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8961
0269-85-3155
寸志
5:00〜24:00

丸釜
含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
(低張性・アルカリ性・高温泉)
成分総計1.0285g/1kg
pH8.8
泉温82.4℃
無色澄明、硫化水素味を有する
主要成分(1kg中)
ナトリウムイオン197.5mg
カルシウムイオン82.4mg
硫酸イオン494.6mg
炭酸イオン15.0mg

温泉街内。道は細くかつ坂道
駐車場なし