a-m-pのブログ一覧

「なんと、橋が落ちたのですか」
「左様。従って石抱温泉へは行けませんな」
「ぬう、まあ近くまで行って見てきます」
石抱温泉を管理するのは肘折温泉のえびすや旅館さん。ジャズ好きの社長に石抱温泉の現況を尋ねたが、冒頭のとおり落橋しているとのこと

ブルルン、NDちゃん発進だ
「あ！お客さん、あそこはダートだ、そんなスポーツカーだと底を擦りますぜ」
「ははは心配ご無用、うちのNDちゃんは大抵のダートはこなせるのです」

ガリガリ、ゴリゴリ…ごめんねNDちゃん…

さて、橋のたもとに到着
「見事に橋が落ちてますね」ついて来てくれたTくん
「なあに大丈夫だ、辺りを調べよう」
川は昨日からの雨で増水しており、川沿いには歩けない
幸い橋は床板が流されているものの、主桁は残っている。誰かが渡ったのだろう、枝や板が立てかけられている
これを渡ろう


橋をよじ登る

NDちゃんさようなら

さあ、渡ってしまうと次に怖いのはクマだ
「ホーイ、ホイ」
「なんですかそれ」
「Tくん、これは会津に伝わるクマ除けの掛け声だよ。さあ一緒に。ホーイ」
「ホイ」
良い出来だ。おかげでクマには出会わなかった

時折藪を漕ぎながら、ようやく石抱温泉へ


お！って汚いぞ！

「a-m-pさんこれに入るんですか？」
「え？T君は入らないの？」
「私は撮影係にまわります」
ふふふ、私は温泉に身を捧げし者
さっさと服を脱ぎ脱ぎ
ビーサンを履いたまま、湯を揺らさないように静かに入る

(流石にお見せできません)
「おお！鉄錆の匂いと、そして炭酸の匂いが凄いぞ！うわ！泡付きが！凄い！凄いぞ！」
「あの、全然楽しそうな表情じゃないんですけど」
残念ながら、底に堆積しているヘドロと繁茂している藻が体にくっついて気が気ではなかった
しかし今、私は名湯石抱温泉に浸かっている

わずか
3分の入湯だったが悔いはない
この後川原毛大湯滝までの2時間、あちこち痒くて不安だったが、幸い今のところどこも腫れ上がったりしていない

石抱温泉
山形県最上郡大蔵村
無料
えびすや旅館に一言声をかけてから行くこと

泉質不明

道はダート。低床車は間違いなく擦るので注意

この石を見つけたら右の山裾の方(石に向かって右手)へ歩くこと
まっすぐ獣道がついているが、そちらには何もない、あるのは大量の蜘蛛の巣だけだ

駐車場はないが、落ちている橋のたもとに停め放題