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国道３３８号線は勝手知ったる道
東北勤務の二年間で何度使ったことか

大間に向かうのにこの道を使うとは
てっきり陸奥湾の下北道というのを使うと思っていたのだが、六ヶ所まではこちらを使うのね

というわけで、出張のたびに素通りして気になっていた天然温泉三陸へ


結構車が駐車している、ということは混んでいるのかしら


外観はいかにも青森の温泉施設、といった風情だったが、中は立派な作り


浴槽は二つに区切られており、湯口に近い方があつ湯、遠い方がぬる湯


あつ湯の方に浸かる
キリリと熱い湯は４４度
湯ざわりは塩化物泉らしくツルスベ
うっすら塩味。匂いはない

カランも立派な混合栓が付いていて実用性もよろしい。おかげで地元の人がひっきりなしに来る
しかし青森はあちこちに町温泉があるが、どこも沢山賑わってるよな
一日に何度も風呂に行く習慣があるのかしら

風呂から上がる
塩化物泉で体は温かい
オープンにして三沢から六ヶ所へと北上する


国道３３８は原野を縫うように走る
天ヶ森の辺りなど、ほとんど人の気配も感じない



そんな中、不意に現れる六旬館
ここは地元の野菜と、六ヶ所村名物六趣という長芋焼酎の販売をしていることで有名

立ち寄っていつも買うのが


そうです長芋
とにかく安いのです
レジの女性にどれほど安いのか熱弁を振るうおじさん

さあどんどん北上しますよ

天然温泉三陸
青森県三沢市三川目3-912-1
0176-54-2857
300円
8:00〜22:00

浜通り源泉
ナトリウム-塩化物泉
(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
成分総計3.043g/1kg
pH8.01
泉温45.5℃
主要成分(1kg中)
ナトリウムイオン1,033mg
塩化物イオン1,482mg

R338沿い。道に不安なし
駐車場はおよそ40台分

今日は下北半島の湯巡り旅
しかしまずは南下して三沢市に向かいましょう


いきなり草臥れた建物の前で記念撮影
これこそかの有名な三沢保養センター


湯銭は三百円
券売機でプラスチックの入浴券を買う


し、渋すぎる佇まい
矢も盾もたまらず浴室へ







残念ながら先客がいたので全景は撮れなかったが、大きいメイン浴槽、小さい浴槽、元々打たせ湯だった浴槽があった



湯は単純温泉
結構なあつ湯。概ね４４度くらい
湯ざわりはキシキシ系。硫酸塩泉寄りの湯なのだろう

昭和の時代に戻ったかのような感覚
もうもうとした湯気で他の浴客のことが気にならない

三沢市の町外れにある草臥れた温泉で、鼻まで浸かってただ湯を楽しむ
こんな人生、他の人はそうそう歩めまい

風呂から上がると店の女の子が話しかけてきた
ＮＤちゃんの写真撮っていいですかと言うので、お安い御用と幌をはぐる
女の子「私、赤いRX-8に乗ってるんですよ」
アンプ「私も昔マーブルホワイトのRX-8に乗ってましたよ」


格好いいと褒められたＮＤちゃん
アン「さっきよりブンブン言ってるな。さては褒められて嬉しいんだろ？」
ＮＤ「ソンナコトナイヨ。ソウイウあんぷサンコソ　ハナノシタノビテルヨ」
アン「うるさいな、ほじほじ」
ＮＤ「ア！ハナクソホジッタテデ　シフトにぎらないで！」

三沢保養センター
青森県三沢市園沢41-32
0176-54-3637
300円
6:00〜21:00

三沢温泉
アルカリ性単純温泉
(低張性・アルカリ性・高温泉)
成分総計0.617g/1kg
pH8.88
泉温43.9℃

三沢市の市役所通りから一本入る
道は広いが路面悪いので車高の低い車は気をつけて
駐車場は30台分

もう寝ましょうよ
いや、もう一湯だけ
どうしても気になる温泉があるんだよ


やってきたのは上北町の外れにあるすもも沢温泉郷
２１時で閉店なのだが、私が訪れた２０時でもこの賑わい

しかし流石に三々五々浴客も帰るところだ
なんとこの大人気風呂を貸切








端正な湯船が二つ並ぶ


セメントの洗い場をざんざ掛け流されている温泉
半勃起しながら湯船へ


こ、これは！
ニュルニュルのうなぎ湯ではないか
モール泉のような知覚
もうね、両手でひたすら体をこすっていた





ざんざ溢れ出す温泉を目の前にして感無量
本日一番、いや今年一番の名湯に出会えた


あまりに興奮して、ヒバ石鹸と百均で買ったクリスタル石鹸箱を忘れてしまった


（翌朝取りに戻りました）

下北半島の湯巡りの際は、是非ここだけは必ず立ち寄って下さい

すもも沢温泉郷
青森県上北郡七戸町李沢道ノ下22-1
080-2843-5478
300円
6:00〜21:00

李沢温泉
アルカリ性単純温泉
(低張性・アルカリ性・温泉)
成分総計0.352g/1kg
pH8.69
泉温41.7℃

県道8号線から一本入る。道に不安なし
駐車場はおよそ20台分

あ、おまけ


同じ湯でスッポンも養殖しているとか
本当に圧倒的かも知れません（個人の感想です）

今夜の宿は上北さくら温泉
ごく普通の温泉銭湯の二階に泊まるのだ


素泊まりなので別にどこに泊まっても変わらない
ゲルマン人の血を引いているアンプさん
消毒さえしていれば便器でカレーだって食べれるよ(うそだ！)

さて、ここのお風呂は色んな種類があってウフウフしてしまう


まずはメインの大浴場
青森らしく細長い浴槽の周りにずらりとカランが並ぶ


そして端正な露天風呂
ここはお風呂としての運用より、上がる前にクールダウンする場所としてみなさん使ってた


白眉はこの高濃度人工炭酸風呂
チン毛に無数のあぶくが付いてさながら海ぶどうのよう
天然物より養殖のハマチちゃんの方がアブラがのってるんですぜ、ゲッヘッヘ
そんな悪いおじさんが吹聴している言をあなたは信じるのですか、キー！

こうしてラスト東北旅の二日目は暮れていくのでした



ていうか焦がしてるし！！

上北さくら温泉
青森県上北郡東北町上北南4-32-487
0176-56-3900
330円
6:00〜22:00

成分分析表を撮るのを失念

道　　

浅虫温泉から野辺地を経由して上北地区へ
この辺りも渋い温泉がひしめく

まず最初に向かったのが八甲温泉


これはまた大賑わいでんな


かなり草臥れた館内


無人の受付で金二百円を支払う

脱衣所は沢山の地元の先輩で賑わっている
籠を取り、そこに服をジャンジャン脱いで最後にバスタオルで蓋をする
籠はそのまま床の端のほうへ
これがこの辺りのスタイル

浴室も先輩だらけ
カランは全て埋まっている

洗い場には湯船から溢れ出した温泉がジャンジャンかけ流されており気持ちいい


岩の切れ目が湯口
夥しい投入量。これは凄い

湯船は深く、中腰で浸かる


モールのような有機物の匂い
湯ざわりはツルスベ
これは気持ち良い

この湯を２００円で楽しめるのだから、それは大人気だよな

八甲温泉
青森県上北郡東北町上野北谷地39-186
0176-56-2364
200円
6:00〜22:00

北谷温泉
アルカリ性単純温泉
(低張性・アルカリ性・高温泉)
成分総計0.378g/1kg
pH8.62
泉温44.5℃

県道8号沿い。道に不安なし
駐車場は全30台ほど