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名前がいいですね、矢立ハイツですよ
若い未亡人が管理人さんとかしてて、私は冴えない予備校生で、変わった住人がいっぱい住んでて毎晩どんちゃん騒ぎとか妄想してしまう
でもね、

(ネットより)
実物は道の駅に併設した大きな施設なのだ
響子さんはいないのだ

さて、受付のお姉さんにお金を払い、エレベーターで4階へ
下る温泉にハズレなしの対語で上がる温泉に名湯なしというのがある(ほんとか？)
一抹の不安

エレベーターを出ると長い廊下
窓の外を見て安心した
建物の裏山に登ってきたのだ
おそらく湯は山から出ていて、エレベーターで登ったけれども実は山の中腹に来ただけのようだ
脱衣所には3人の男たちがいた。心なしか、皆くたびれている
そうですここは山の中の塩化物泉、ストロング温泉なのです
いそいそと浴室へ

(ネットより)
おお、これは良いではないか
住所は秋田とはいえ、トドの故郷古遠部から3キロしか離れていない。私が訪問した時は誰もいなかったけれど、ここにもトドは生息しているのではないか？


(ネットより)
土気金気の強いしょっぱい湯
表面には油膜のようなものが張っていた
これはなんでしょう

(ネットより)
湯口から出る時は透明なのだ、空気に触れて急速に酸化する
これは鮮度も良いですな

肩まで浸かる。あっというまに汗だくだ

実はここ、露天風呂もある
フラフラになりながら、露天風呂に逃げる
するとどうだ、筋肉質の先輩が激しく腕を振り回したり体をよじったり、ひたすら不規則運動をしている
むう、あれはきっと危ない人だ、どうしようか…
しばらく遠目で観察する。と、アブだ、アブを払っているのだ
おじさんありがとう、私はアブが大嫌いなのでクルリと踵を返し内湯へ戻る
内湯の隅に、なんとこんなものがあるではないか

(ネットより)
灯台下暗し、サウナ用の水風呂だ
ここでなんとか回復

このお湯が道の駅併設って凄いですよ、是非行ってみてください

大館矢立ハイツ
秋田県大館市長走陣場311
0186-51-2311
360円
7:00〜21:00

ナトリウム-塩化物泉
(低張性・中性・高温泉)
成分総計7.655g/1kg
pH6.3
泉温48.2℃

R7沿い。ちなみに矢立峠はかのイギリス人旅行家イザベラ・バードが絶賛したという。以下Wikipediaから引用
『イザベラ・バードは矢立峠を褒め称え「日本で今まで見たどの峠よりも、私はこの峠を褒め称えたい」と記述している』
凄いじゃないか！
駐車場は約60台

大館硫酸塩泉巡りの最後は別所温泉
軽井沢温泉といい、長野と同じ地名の温泉が続く
温泉逍遥さんによると、地元の会社がボーリングしたところ温泉が湧いたので、地元の町に寄贈したのだとか
うちの近所でもボーリングしないかしら

昼下がり、人はいない
同時に到着した地元の先輩と一緒に入る

この箱に100円を入れる
え？100円？ええ、100円です


休憩所にテレビがあったが、B-CASのカードとリモコンが盗られたと書いている
「返して！！」の文字が切実さを物語っている
なんて非道い輩がいるのか
そのうちジモ専になってしまうぞ…


浴槽は4人サイズ
湯は42℃の適温
青く澄んだ湯はさらさらした肌触り

丸い湯口からはトポトポと湯がかけ流されている

写真はないが、混合栓も完備。シャワーの水圧も申し分なく、共同浴場に有りがちな使い勝手の悪さも皆無
これで100円ですか？ありがとうございます

先輩は色んなことを話してくれる
この辺で買い物する時は毛馬内の、なんていったっけ？ナントカというスーパーがいいぞ、あそこは八戸のスーパーだから魚が美味い
この辺りあちこちでネズミ捕りしてるからスピード出したらあかんぞ
定年まで川越に住んでたけど、やっぱりこっちの方がいい
定年したらあっという間に77になってしもた
きっといい人なのだろう。秋田は人が擦れてないよと仙台で拾ったタクシーの運ちゃんが言ってたっけ…

お先に失礼します、と先に上がり、これまた100円なのに完備している扇風機に当たって涼んでいると、ガラっと先輩が戸を開けて「思い出した、ユニバースや！」とスーパーの名前を教えてくれた
やっぱりいい人だ！いつまでもお元気で

別所温泉
秋田県大館市十二所水上43
100円
6:00〜21:00

カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
(低張性・不明・高温泉)
成分総計不明
pH不明
泉温45.5℃

県道66号線から集落の中の道に入る。全線舗装されており道に心配なし
駐車場は共同浴場前に4台分ほど

秋田の大館は知る人ぞ知る硫酸塩泉天国
まずは大葛温泉へ
おおくず温泉？違います、なんとまさかのおおぐそ温泉と読むそうです


名前がいいですね、町民浴場
勿論町民じゃなくても入らせてくれます
ありがたやありがたや


入浴料は最近値上がりしたのか、150円

イカの形をした湯船
洗い場は丸太をくり抜いて作った樋に源泉を掛け流し、それを掬って使うスタイル

地元の先輩がいて中々撮れなかったが、硫酸塩泉らしいこんもりした見事な析出が湯口に付いていた

こんな素敵な共同浴場、いつまでも続いて欲しいです

大葛温泉町民浴場
秋田県大館市比内町大葛
0186-57-2206
150円
6:00〜20:00

カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
(低張性・アルカリ性・高温泉)
成分総計2.142g/1kg
pH8.91
泉温42.6℃
　
県道22号(比内大葛鹿角線)の脇にある
名前は立派だが、大館方面から進むと何もない山の中を走る心細い道
駐車場は約20台分

秋田美人というだけあって、秋田は本当に美人ばかりだ
この前行った露天風呂水沢温泉の受付の女性もはっとするような美人だったし、たつこ像の前の売店のお姉さんも大阪ならクラスで一番の別嬪さんだったし

銭川温泉は、秋田の温泉銀座(ふけの湯、後生掛、玉川、乳頭温泉郷)から少し外れたところに湧く地味な温泉だが、ここの女将さんと娘さん(なんでしょうか)はとても美しい
そのことだけをお伝えできれば、このブログの趣旨は概ね達成だ


しかし美女探訪ではないので、温泉についても書き記す


アスビーテラインからR341に入りしばらく北上すると、道沿いに看板が出てくる
そこをギュッと左折

なんとオンドル小屋もあるのか
そこから少し荒れたコンクリ舗装の道を下っていく

大きな建物、これが銭川温泉だ
400円を払い中へ


大事なことなので先に言っときますよ、ここは目の温泉です
この手拭い、お風呂への動線沿にないので、上がってから気づいたよ…よよよ…


浴槽は5人入ればいっぱいになるくらいのサイズ

決して多くないが、源泉掛け流しの湯づかい

投入された分が出て行く

湯は適温41℃ほど
石膏の匂いはそれほどしない
湯ざわりは若干ツルスベ、炭酸イオンが少し含まれているか
あっさりした湯はふけの湯や玉川温泉の仕上げ湯にもってこいだろう

それにしても長閑だ
建物の裏は畑になっていて、娘さんと女将さんが何かを採りに歩いて行くのが見えた
こんな山奥の鄙びた旅館に暮らしていると、人は綺麗になっていくものなのか

銭川温泉
秋田県鹿角市八幡平トロコ沢
0186-31-2336
500円
7:00〜17:00

カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
(低張性・アルカリ性・高温泉)
成分総計2.142g/1kg
pH8.91
泉温42.6℃

本文中にある通り、R341を北に進むと看板があるのでそこを左折。そこからコンクリ舗装の荒れた道が続くので注意
駐車場はおよそ20台ほど

横殴りの雨の中、アスビーテラインで八幡平を超える
秋田県側は幾分穏やかになった


急なつづら折りを下り切ったところにふけの湯があるのだが、その反対側に大深温泉の入り口がある
未舗装の道を300メートルほど進むと

これまた未舗装の駐車場に出る
ここも独占の予感
見えているのは受付棟で、湯小屋は写真左奥にある
山小屋で働いていますといった風貌のご主人に500円を払い、湯小屋へ向かう

お、見えてきました

戸を開けると先客が一人。80過ぎの先輩
挨拶するとすぐに上がりはった
服を着て小屋の裏の方へ歩いていく
なるほど、オンドル小屋は裏にあるのか

2メートル四方くらいの小さな浴槽が一つ
これはまた可愛いですね

洗い場には長細い小さな曇った鏡と石鹸置きだけ
カランも何もない


湯口と加水用のパイプが並んでいる
これ以上素朴な風呂を探すのは難しいだろう

かけ湯して浸かる
造成泉のようにあっさりした湯
加水量が絶妙なのだろう、湯温は42℃
薄めの硫黄の匂いがする
キシキシひっかかる湯

女湯に二人組の浴客が入ってきた
地元の人だろう、訛りが強くてよく聞き取れない
時々大笑いしている
邪魔しないように静かに上がる



湯小屋の裏にはオンドル小屋が建っていた
中は覗かなかったが、ネットで調べるとこれも原始的な小屋らしい

予想以上の良い温泉でした

大深温泉
秋田県仙北市田沢湖玉川
0186-31-2551
500円
7:00〜17:00

単純硫黄泉
(低張性・弱酸性・高温泉)
成分総計0.1052g/1kg
pH5.7
泉温81.8℃

アスビーテラインから未舗装の取り付け道、300メートルながら路面は荒れ気味
駐車場は約20台分