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上山温泉を後にし、蔵王へ


おー、頂上の方は雪積もってるぞ
早速スタッドレスの威力を試す時がきた！いざ！
と思ったら、蔵王エコーラインは降雪のため閉鎖


本日は五感の宿つるやへ
立派な旅館どすな


広い脱衣所
で、早速浴場へ
なんとありがたや独占

立ち込める湯気の先に、青みがかった白濁湯
ぷんぷん硫化水素臭


むうう、お見事どすな


湯温はやや熱めの43度くらい
湯ざわりはピリピリのヌルヌル
きっと皮が溶けているのだろうな


湯口には硫酸塩泉由来の湯の花がびっしり
源泉は上湯共同浴場の裏から引いているらしいので、引湯してくる間に青白く濁るのだろう
蔵王温泉の中でもきっと上位に入る美しさではないか


小さい露天風呂がついていた
露天風呂の先には可愛いハートマークの葉っぱ
山芋掘りに行きたいな

お名残り惜しや本当に美しい湯
これぞ教科書通りの正統派温泉
蔵王温泉がますます好きになりました

五感の宿つるや
山形県山形市蔵王温泉710
0236-94-9112
700円
12:00〜15:00

酸性・含鉄・硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
(低張性・酸性・高温泉)
溶存物質総量3.189g/1kg
pH2.0
泉温54.0℃
※マンガイオン3.2mg/1kg
※鉄(Ⅱ)イオン12.3mg/1kg
※硫酸水素イオン783.0mg/1kg
※遊離硫酸36.2mg/1kg

県道14号、蔵王温泉のメインストリート沿い
駐車場は幾つかあるが、50台くらい余裕で停められそう

さあ、もう一湯
去年オープンした名人のゆへ行ってみよう


広い駐車場に車を停める
入るとまず喫茶部
女将さんに風呂に入りたい旨を告げ、三百円を渡す

旅館を改装して日帰り温泉施設にしたそう
中には温泉の他に囲碁クラブもある

奥の方に風呂

風呂には先客が二人
いずれも地元の先輩

(ネットより)
木製の真新しい湯船は4人サイズ
木製の湯口にはハンドルが付いていて、湯量を自由に調節できる
私が入った時は42度くらいの適温だったが、先輩は物足りないらしくじゃんじゃん投入していた
湯は上山の共同源泉。甘い香りの良い湯だ

「プレミアム商品券が売り切れてたんだよ」
唐突に話しかけられる
「はあ、そうですか」

風呂からあがり、ラムネを貰う

始めた途端に新型コロナ
大変だけどお客さんは多いみたい
頑張ってください

名人のゆ
山形県上山市湯町4-7
023-673-1832
300円
10:00〜18:00

ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
(低張性・中性・高温泉)
溶存物質総量2.389g/1kg
pH7.6
泉温62.8℃

上山温泉街の真ん中
道は細いので離合注意
駐車場は10台ほど

今日は硫酸塩泉の甘い甘い石膏臭を嗅ぎたいのだ
ということで本命の上山温泉へ
前回の訪問は共同浴場を巡ったので、今回は旅館を回ります
最初に選んだのは姫の湯伊勢屋





温泉玉子が名物らしい
女将さんに湯銭を払い、早速風呂へ


うふふ、期待に胸を膨らませ、いざ

おう、こじんまりとした湯船
そしてお望み通りの甘い石膏臭
しずしずと湯に浸かる
おお、湯口が素晴らしい

湯口の左右は硫酸塩泉らしい白い析出
さながらカイザル髭のよう

そして、湯口の上には

な、なんだこれは
極め付けは窓外




(どどーん)
確かここのサブネームは姫の湯だよな
なぜチンポッポーズがこんなにあるのだろう
大体日本全国子宝の湯と言われる湯は鉄分を含む温泉だと相場が決まっているのに…謎だ

湯は上山の共同源泉。飛び上がるほど熱いので湯量はかなり絞っている
それでも鮮度感は良い。本日の一番風呂なのかも知れない
キシキシ感の強い湯ざわり
湯に浸かって、のぼせてきたら湯べりに寝転んでを繰り返す。ああ至福の時

帰りに温泉玉子4個入り250円を買う
おまけですと2個持たせてくれた
なんと優しい女将さんでしょう
また来ます。お達者で！

姫の湯伊勢屋
山形県上山市湯町3-7
0236-72-0316
500円
8:00〜20:00

達筆ですな

ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
(低張性・中性・高温泉)
溶存物質総計2.389g/1kg
pH7.6
泉温62.8℃

県道51から脇道にそれる。いきなり道が細くなるので注意
駐車場は4台分

卵を焼いたから卵焼き
山形市飯田に湧く温泉だから飯田温泉


住宅地に突如現れる黄色い看板

女将さんに300円を渡して急いで風呂へ

急いでる理由は、立ち寄り湯の時間が午前中だけだからだ。電話で問い合わせた時女将さんにそう言われたのだった
既に11時40分、わっせ、わっせ！

風呂は4人サイズ
ささ濁りの湯が張られている
43度くらいのややあつ湯
入るとたちまち泡だらけに


この泡は一体なんなんだろう。成分分析表を見ても、遊離二酸化炭素はぼぼなし
そしてうなぎ湯と言っていいほどのヌルヌルした浴感。これも炭酸イオンがほとんど入っていないので謎だ。しかも硫酸イオンが1,400mgを超えていて、硫酸塩泉はひっかかりのある浴感になりがちなのにどういった理由でこうなっているのかわからない
しかも口に含むと金気味
これは本当に個性のある湯だ


この不思議な湯の虜になった。しかし12時まであとわずか
ん？新たな客が来たぞ。どうなってるんだ
「あのここ午前中までと聞いたんですが」
「ああ、1時までいいんだよここ」
軽く混乱するが、まあもう少し入っておこう

上がってから女将さんに尋ねる
「あの、泡だらけになったんですが、分析表を見ると遊離二酸化炭素がほとんどないんですよね？地震とかで泉質変わったとかありますか？」
いきなり何を聞くのだと面食らった様子の女将さん、「え、えとあのどうでしょうね」
どんどん先鋭化する私。これはもしかして成分分析表マニア(というジャンルがあるのか知らないが)に向かって突き進んでいるのではないか
若干不安になりながら玄関を出る

むう、午前中って13時までなのか…

飯田温泉
山形県山形市飯田5-12-3
0236-23-4758
300円
9:00〜13:00

ナトリウム-硫酸塩泉
(低張性・中性・高温泉)
溶存物質総量2.710g/1kg
pH7.9
泉温45.8℃
※硫酸イオン1429mg/1kg
※炭酸イオン1.2mg/1kg
※遊離二酸化炭素4.6mg/1kg

住宅地にある。道は良い
駐車場は20台分ほど。観光バスも停められるくらい

阿部旅館に泊まり、鳴子の川向かいも素性の良い温泉があることを知る
何事も先入観を捨てなさい、子供の頃そう言われなかったかa-m-pよ
というわけで次に訪れたのは久田旅館

大きな看板
そう、「きゅうでん」と読むのだ

特徴的な黄色い建物
法事の客でも来るのだろうか、館内はたいへん忙しそう
お金を支払い浴室へ
風呂は二つ、内湯と露天風呂
まずは手前の内湯

琥珀色の湯は、東鳴子の典型的な湯とは違い、アブラ臭が控えめ


源泉が大量投入されているおかげか43度くらいのさっぱりあつ湯
湯ざわりはキシキシ系

続いて露天風呂へ

この新型コロナ下では2人サイズといった小さな風呂
湯は鳴子には珍しい白濁色
硫化水素の臭いがぷんぷん
43度くらいの湯
こちらは源泉温度が高いのか、かなり湯量を絞っていた

硫化水素由来の湯の花

一粒で二度美味しい、久田旅館はそんなところでした

久田旅館
宮城県大崎市鳴子温泉久田67
0229-84-7639
500円
時間不明

内湯
ナトリウム-炭酸水素塩泉
(低張性・中性・高温泉)
溶存物質総量1.2857g/1kg
pH7.4
泉温56.5℃

露天風呂
含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
(低張性・中性・高温泉)
溶存物質総量2.9340g/1kg
pH7.3
泉温67.1℃

江合川左岸沿いの道路。道はよく整備されている
駐車場は20台はいけそう