まだまだ食欲はある

風はあるが、日差しは暖かく感じる。

夜間、玄関内に入れてやってたカマキリ3匹を、朝の日差しの中に出す。
留めたアマリリスの歯や、孔雀サボテンにじょうろで水滴を作ってやると、それを懸命に飲んでる。


もっと陽が上り、朝食で私が飲んだヤクルトのミルミルの残りをカマキリに飲ませようと、ストローに入ったのを近づけると、舐めてすぐストローをカマで抑え込んで、かじろうとする。
それだけ食欲があるのか。獲物が欲しいのか。

何か餌になるものはないかと、庭のブロックを動かしたりして、捜してると、目の前に偶然、バッタが飛んで来た。慌ててそれを捕まえて、ピンセットで緑のカマキリに与えると、すぐに捕まえて食べだした。

横向けに与えたはずなのに、正面から抱きあうような感じでバッタを抑えこんでしまい、しかも頭からかじりだした。


バッタはそれでも逃げ出そうと、懸命に後ろ足をキックする。
カマキリが乗ってるのは、スーパーさんしの宅配ロッカー。金属製だ。その金属板をバチン、バチンとバッタがキックする音が響く。

やがてバッタの頭が無くなり、胸の方まで食われると、バッタの足の動きもなくなった。


2時間くらい経っただろうか、見に行くと、足の一部など、バッタの残骸が残ってるだけだ。バッタの羽は下に落ちていた。
あのサイズのバッタを食べてしまったのだから、カマキリのお腹は大きく膨らんでる。


今、残ってるカマキリ達は、多分、交尾してないのだろう。今は餌でお腹が膨らんでるが、卵を持ってないように思う。
卵を持ってるカマキリは、もうそれを産んで、早々と死んでしまうようだ。

茶色のカマキリには、太いいも虫を与えた。しかし、それは緑色の葉の未消化なのが詰まったソーセージみたいなもので、カマキリにとって、あまり美味しくなく、食べるところも少ないのかもしれない。


カマキリは猫のように、前足で顔を擦って汚れを落としたり、足を頻繁に舐めて掃除してる。
ウンチする時は、羽につかないよう、お尻を横に突き出して排便する。
以下の写真は今年の4月初めまで生きたカマキリの排便。


カマキリは限られた時間を懸命に生きてる。
なんか認知症の母より、ずっと身だしなみもいいし、頭もいいように思えてならない。