
オンダッシュ化のための1DIN+1DINの最後のカーナビ
AVIC-VH0999を導入するには、ヤフオクやメルカリなどで
中古品を入手するしかない。
(稀に新品未使用品が出品されるがプレミア価格)
それを長く使うには、
一度、メーカーに点検に出すのがいいと思う。
出来れば、その時にモニター部のフロントパネル(液晶画面の上部)だけでも、操作ボタンごと交換してもらい、その取り外し品も返送してもらえれば、利用出来る。
同時に
冷却ファンの交換も強く勧めたい。
これまでに書いたような
改造をしてしまうと、もうメーカーの点検修理は受けられないだろう。
それでも修理が必要になれば、
こちらのようなところに問い合わせてみるのもいいかも。
私がAVIC-VH0999をヤフオクで落札したのは2019年8月。
試行錯誤の改造をして、他にもスマートミラーやアラウンドビューカメラも改造するなど同時進行だったので、前のナビを取り外して、AVIC-VH0999を愛車に取り付けたのは2020年になってからだった。
最初の
AVIC-VH0999の印象はと言えば、
施設の広い駐車場に入って出て来ると、
しばらくは違う道を走ってる。
「自宅へ帰る」の
音声指示がほとんど認識されない。
自宅へ電話をかけるとかラジオがどうとかまるで違う事をしようとする。
これでは
10数年間使ってきたAVIC-XH009よりずっと劣ると思えた。
たまりかねて
カロッツェリアのカスタムサポートに電話した。
すると、女性が出て、出来れば車に乗って、ナビを操作しながら案内したいと言う事だったが、
あいにく、愛車はガレージ(周囲を糸入りビニールで囲ったカーポート)に入れて、入り口に鍵をかけてたので、話しを聞くだけにした。
とても詳しい感じの人で(当たり前?)、的確なアドバイスを戴いた。
まず、音声操作に関しては
「ボイスコマンドサーチをOFFにしてみてください」と言うのだ。
これは話す途中から該当コマンドを検索して、その候補リストを表示してくるのだが、
これをOFFにすると、AVIC-XH009と同様に、発話ボタンを押すと、
「ピッと鳴ったらお話ください」と鳴ってから、まとめて音声指示をする感じ。
実際、これで
「自宅へ帰る」などは一発で決まるようになった。
■ボイスコマンドサーチをOFFにする方法
「メニュー」ボタンを押す→「設定・編集」→「システム設定」→「音声認識設定」→
「ボイスコマンドサーチ」→「ON」または「OFF」
後から気付いたけど、
「音声認識話者学習」というのも初期化しておくべきだった。
どういう状態で私の所へ来たのか不明だが、もしかすると、前の利用者の発声の特徴を学習していて、私の声に反応しにくかったのかもしれない。
■音声認識話者学習の初期化方法
「メニュー」ボタンを押す→「設定・編集」→「システム設定」
画面の一番上にある「NAVI・AV設定初期化」をタッチ。
リストを下へスクロールさせて、「音声認識話者学習」をタッチして「はい」
→実際、これをしてから、
「ボイスコマンドサーチ」が「ON」でも音声認識は良くなった。
また
自車位置がズレる事に関しては、
もちろん、GPSアンテナがダッシュボード上でピラーの影にならない事や、アースプレートに乗せてる事などが前提なのだが、
「GPSが受信出来る状況で、センサー学習をリセットしてから、しばらく走ってください」と言われた。
センサー学習は修理に出した時に「リセットしておきますか?」と尋ねられ、お願いしてたので、もういいと思っていた。
しかし、車に取り付けてから電源を入れるのが普通だろうけど、私は卓上で電源を入れて、いじる事を繰り返していた。
これも、言われた通りにセンサー学習をリセットして走行する事で、
見違えるように精度はよくなった。
■センサー学習のリセットの方法
「メニュー」ボタンを押す→「情報」→「システム情報」→「センサー学習状況」
「センサー学習」をタッチして、「オールリセット」を選ぶ。
他に
本体リセットも勧められた。
それはCDのイジェクトボタンを押しながら、モニター側の「NAVI」ボタンを同時に2秒以上押すというもの。
これで再起動がかかる。登録されてる内容や設定は変わらない。
■BeatJam問題
MSV(ミュージック・サーバー)に音楽を取り込むには、以下の2通りの方法がある。
1.AVIC-VH0999にCDをセットして再生と同時に録音させる。
2.PC上で
BeatJam5を使って、既にリッピングしてるか、新たにCDを読み込んでから、
SDカードへ楽曲を転送させて、そのSDカードをAVIC-VH0999にセットして読み込む。
CDのリッピングはWindows Media Playerなど他の方法で取り込み済みのものでもいいが、
BeatJam5で「曲調の解析」を行って、その曲情報を付加してからでないと、ナビに転送出来ない。
曲調の解析済みの楽曲には、その頭に「車と音符」をかたどったマークが付く。
だから、
PC上にある楽曲データをAVIC-VH0999に取り込むには、
BeatJam5を使うしかないのだ。

↑右側の
「転送モード」が「carrozzeriaモード」になってる。
PCやスマホ(androidしか知らない)では、通常、楽曲データは
アーチスト別のフォルダの下に
アルバム別のフォルダがあり、その下に
曲名をファイル名にした.mp3や.m4aや.wmaなどの拡張子のファイルが格納されてる。
ところが、BeatJam5からカロッツェリアナビ用のSDカードに保存されたファイルは、
AVMTRというフォルダの下に
PL0001
PL0002
といったフォルダがアルバム単位のようで、その中に
PLMTR0001.PPD という小さな情報ファイルと
TRMTR0001_001.PPD
TRMTR0001_002.PPD
という曲単位、つまりトラック単位のファイルが作られる。
こんな特殊?なファイルにして、AVIC-VH0999側へ楽曲データを転送するのだ。
取り込まれた後は、これらのファイルは消されてしまう。
もちろん、PC上にある楽器データをアーチストフォルダごとSDカードにコピーしてもいい。
それはAVIC-VH0999から
「SDカード上の音楽」として再生可能なのだ。
但し、それをMSVに取り込む事は出来ない。
だから、
PC上の楽曲データをAVIC-VH0999のMSVに取り込むには、
どうしてもBeatJam5が必要になるのだ。
■BeatJam5のダロンロードはこちらから。
「BeatJam 5 for carrozzeria」のサービスが2022年4月30日で終了する!
上記のダウンロードページもこれ以降、無くなると思われる。
それでも、
BeatJam5を使いたい人はこちらを参照してもらいたい。
BeatJam5をインストールするには「シリアルナンバー」が必要となる。
中古でAVIC-VH0999を入手した時に、BeatJam5の「シリアルナンバー」も付いてれば問題は無い。
通常、ナビの製品にこのシリアルナンバーのカードが添付されてるらしい。
けど、まず中古品にそれは無いだろう。
私自身、新品で購入して10数年使って来たAVIC-XH009に添付のBeatJamのCD-ROMは持っていたが、
その「シリアルナンバーカード」は覚えが無いんだ。
この機種では「ナビスタジオ」で直接ブレインユニット(HDD)に転送したり、USBメモリーに書き込んだり出来たから、BeatJamは使わなかった。
当初、BeatJam5はパイオニアの「部品センター」から購入出来ると、どこかで読んだので、そのつもりでいたが、
問い合わせると、
「ジャストシステムに聞いてください」となる。
そのジャストシステムでは
「カーナビに添付のBeatJamの販売はしてないと言うではないか。
では、どうしたらいいんだ。
結局、↑のBeatJam5のダウンロード先の下のほうに記載されてるジャストシステムのサポートに電話をして、「シリアルナンバーを紛失した」と言って、再交付してもらうしかない。
その際、
絶対に「中古のナビを買った」と言ってはならない。
あくまで、
「何年か前に新品を買った」ことにする。
以下はメールでのやりとりとなり、
----------------------------
今回、シリアルナンバーを紛失されたとのことですので、
シリアルナンバーを再発行するにあたり、以下をご確認のうえ、
必要事項をご連絡くださいますようお願い申し上げます。
■ご確認ください
以下の条件を満たしていない場合、シリアルナンバーの再発行は
お受けできません。
1.正規ルートで購入されたこと(中古品の購入ではないこと)
2.サポートサービスが終了していないこと
▼サポートサービス終了状況
https://support.justsystems.com/jp/app/servlet/supportendlist
3.下記の全項目を記載してくださっていること
4.カーナビ保証書の画像データをお送りいただくこと
※なお、フォームでは、添付ファイルの送信ができないため、
保証書の画像データについては、本メールへの返信でお送りください。
■お知らせいただきたい内容
ご連絡の際は、下記お問い合わせフォームをご利用ください。
▼お問い合わせフォーム
https://www.justsystems.com/jp/service/contact/
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これに対し、「古い機種で保証期間も過ぎてるので、もう保証書は無い」と連絡すると、
以下のように指示が変わった。以下をメールするようにと。
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・製品名:
・カーナビの型番:
・デバイスナンバー:
・購入価格:
・購入店:
-----------
■デバイスナンバーの表示方法
「メニュー」ボタンを押す→「情報」→「システム情報」
画面の一番上にデバイスナンバーが表示される。
このデバイスナンバーが記録されてて、前の登録者と異なるなんて事になるかどうかは不明。
いずれにせよ、今回は新たに
ユーザーIDも発行されて、ユーザー登録された。
だから、新たに得た
シリアルナンバーを共有するような事は出来ない。
こんな事をするなんて、後ろめたさはあるが仕方ない。
私はかつて、ジャストシステムの「一太郎」や「花子」や「三四郎」の正規ユーザーだったのだ。
カロッツェリアはなんとか考えて欲しいものだ。
売ってくれれば金を支払って買う。
BeatJamは使わず、SDカードに普通に楽曲データを入れて、それをAVIC-VH0999で再生してもいいかも。
SDカードは128GBまでのSDXCが使えるので、内蔵のHDDより容量が大きいし、速度も速いだろう。
また、スマートフォン内の楽曲データをBluetooth Audioで再生する事が出来る。
通常、スマホを車内に持ち込むと、自動的にBluetoothで接続され、ハンズフリー通話やPANプロファイルによるデータ通信が出来るが、同時にスマホ内の音楽再生も可能なのだ。
ただ、この方法での音楽再生はあまりいい音がしない印象がある。
なお、地図データの更新にもSDカードを使うし、「ナビスタジオ」が必要となる。
地図データの更新は、
MapFanの「地図割プラス」が得で、「MapFanプレミアム」に会員登録すると、年額3,600円(税別)で、最新地図データがいつでもダウンロード出来る。
もちろん、会費は1年で終える事も出来る。