前後左右の4つのカメラの映像を合成し、車の真上から見た映像を作り出す装置は、今は珍しくは無くて、新車の多くに取り付けられてる(オプションか?)
なかなか満足の行くものにならないのだ。
特に私の車の場合は、
フロントカメラの位置が30cmと低く、左右のカメラが傾いてる。
フロントバンパーが飛び出していて、グリル付近だとカメラの視界の半分近くがバンパーになって、直前の映像が得られないし、フロントカメラは車の中心にないと、合成される車の3D画像がズレてしまうのだ。
それで、「地上高40cm以上」という指定に対して、
ナンバープレートの下の30cmという大変低い位置にフロントカメラを付けざるを得ない。
またドアミラーの底面に水平な部分が無く、
傾斜面に取り付けたカメラの画像は傾いてしまう。
これらの悪条件からか、合成された映像は、
正面画像がハケで履いたように流れて、停車しててもフワフワと揺れる。
これを何とか改善出来ないものかと、カメラの角度を上げ下げしてキャリブレーションを何度も繰り返したが、結果は変わらなかった。
それが
別のAVMSでも同じなのか、改善されないのか、期待と不安が募る。
また、これまでの
MiCarBaのカメラで不満なのは、両サイドを同時に映し出す機能が無い 事だ。
商品の箱の側面にはそれらしき映像があるし、
「Display Setting」の「L&R Display」でそれが可能になるのではと思われるのだが。
取説16ページのその説明でも、
Left and Right Display at the same time:
"Open": when double flash is on, display 2D + left and right at the same time
とあり、ダブルフラッシュって、ハザードを2回点灯ではないかと思うのだけど、機能しない。
現在、
「海の向こうの先進国」では、このAVMSは大変多くの商品があり、
何を選んだらいいのか、まずそれで迷ってしまう。
↑トラックやバス、キャンピングカーにはそれようの製品がある。
ドアミラーから後ろが長い車は、そこにサイドカメラを取り付けると、後方が映らないから。
今のトレンドは、ロータリースイッチで表示モードを切り替える製品 のようだ。
多くの表示モードがあって、それを選ぶのに、ボタンのスイッチだと何回も押したり、行き過ぎたりして操作性が悪いので、ダイヤルを回す事ですばやく目的の表示に切り替えられるし、周囲をグルリと回して映す時にも便利なのだ。
このロータリースイッチは無線で、どこにでも設置出来るが、私はこれまでもステアリングスイッチを使ってきた。
基本、
バック時と、ウィンカーを出した時に自動でそれぞれ適切な表示に切り替わる のだが、ギアを変えずに、またウィンカーを出さずに、手元でそれらの画像に切り替えられるように、
ステアリングに丸いリモコンを取り付けていた。
それは、全く別の製品の4つのカメラ映像入力を選択する為の無線スイッチで、これを改造して、指定のカメラに駆動電流を出力するのを利用して、3Dカメラを切り替えていたのだ。
私が今回、選んだのは、最初の画像のように、
そんな
ステアリングリモコンが付いてる3D AVMS なのだ。
ロータリースイッチをステアリングに取り付けられればいいんだが、摘み易くするために高さが結構あって、ステアリング操作に邪魔になるし、ちょっと触れただけでリングが回り、映像が切り替わってしまうと思われた。
また、
最後まで迷っていたロータリースイッチ付きの製品が「売り切れ」 になってしまった事もある。現在の半導体不足で新たに作れないのだ。
今回の製品も、迷ってた製品も「姉妹機種」のようで、メニュー構成が同じだ。
これを選んだもう一つの理由は「View Adjust」にある。
それぞれの表示パターンで、その表示角度や視点を調整出来るのだ。
私はこれまでのMiCarBaの製品で、
「前から見た表示」のモードを使っていた。
サイバーナビがクルーズスカウターで、前方カメラの映像にAR(=Augmented Reality:拡張現実)でルートを表示したり、先行車との距離を表示したりと、常にその前方カメラを表示する状態にしてるので、
専用のモニターで3Dアラウンドビューを常時表示する場合、
その
ほとんどが前方カメラの映像を表示する 事になり、同じように前方表示するモニターが2台になってしまうのを嫌ったからだ。
↑MiCarBaでナンバープレートネジ穴に取り付けるカメラに改造してた頃。
高さは確保されてたが、かなり下向き。前方路面を映していた。
つまり、
前方を映す映像では無く、前から見た映像を表示させたい。
同様に、バック時には、他のマルチビューカメラがほぼ真上から見下ろし、スマートミラーのリアカメラ映像もあるので、
後方を映す映像では無く、後方から見た映像を表示させたい。
MiCarBaにはそんな表示モードがあったから使っていたが、
他にそんな表示モードのあるAVMSはなかなか見当たらないのだ。
私は勝手に、このAutoSeeの製品の「View Adjust」で、そんな表示に変えられるのではないかと期待した。
実際、この製品の紹介ページの
フロント画像は、車の後方の上から前方を表示 し、
バック時の画像は、車の前方の上から後方を表示 するようになっていた。
つまり、
私の希望はこの前後の入れ替えになる。
実際、購入して卓上で「View Adjust」を試すと、
「Direction Y」で視点を車の後ろから前に大きく移動出来て、
「Angle Z」で見る向きを回転させて、180度反転 する事が出来た。
以下は後日撮影した
「View Adjust」のデモ動画 である。
VIDEO
ただ、理想は整備工場のピットにあるような、前方上部にある鏡なんだけど、
「鏡像」にする事は出来ない。
だから、前方からの映像は左右が違っていて、錯覚を覚える。
これはMiCarBaの製品でも同じだった。
AutoSeeの製品も、
他の後方を表示するモードでは「鏡像」になってる。
私が使いたい「3DView2」という表示モードは「鏡像」で無いのだ。
なお、この
AutoSeeの製品は32車種の3Dモデルが選べるし、色も変更出来る。
車内のシートやステアリングなども映り、リアルなものだ。
この製品の販売ページは
こちら から。
私が思案してるうちに「売り切れ」になったロータリースイッチ付きの姉妹機種は
こちら から。
私が現在、感心のある製品は
こちら から。
いずれも本体の箱の重量があって、航空便としての送料がかかる。
その箱の中にはキャリブレーション・シートの代わりに使う目盛り付きのガムテープのようなのがはいっていて、それがけっこう重い。
しかし、実際には後述の専用のキャリブレーションクロスを使ったほうがよくて、それはまた別売で、それはカサがあるので、やはり送料が高くつく。