
晴れ。今日も雨が降る予報だった。
が、雨は全く降らず、朝から青空で、日射も強い。
昨夜は午前1時頃から、洗って伏せてある夕食の食器を片付ける。
さらに外へ出て、雨に備えて、サボテンやデンドロデューム、アマリリスを軒下へ移動した。
また、雨に降られると、ミニトマトの色づいたのが裂果してしまうので、懐中電灯で照らして収穫した。
結果、まだ緑色が残るトマトを収穫したのに、まるで雨は降らないのだから、もっとおいておけばよかった。
朝、私がトイレへ入ると、
便器の前の床にオシッコが。それをスリッパで踏んだ跡も。
便座の裏や便器の縁にもオシッコがついてる。
認知症の母が前の方に浅く座ってオシッコをするから、便器より前へ出てしまうのだ。
母はいつも、自分のオムツパンツを便器の前方へ被せるようにして座ってるから、そのパンツの中にもオシッコが入ってるハズなのだ。
朝、パジャマを脱がせて、着替える時に、オムツパンツも替えるけど、中が黄色くなって、ズシンと重くなってる。
それは中で漏らすというより、前述のようにトイレで便器からこぼれたのを受けてるからではないか。
さらに、オムツパンツにウンチも少しだけど付いてる。
それで、パンツを脱いだ状態で、つまり下半身裸のまま、トイレへ誘導。パンツを履く前にウォシュレットでお尻を洗わせる。
これは一昨日も同じ事をした。母は「私の履くもん、どこ行ったんやろ」と言いながら、便座に座った。
お尻を洗って、紙で拭いたら、何も履いてないのに、パンツを上げようと、手だけが動く。
エアーパンツ状態。
そのままの格好で、先に手も洗剤で洗わせる。
朝食後、新たに作ったお茶は、ティーパック2袋にアルカリイオン還元水を入れた直後が以下。

今回は水を注ぎながら、少し揺らした事もあってか、以前よりも綺麗な色が出た。
2時間以上、放置するのが前提だけど、還元水は入れた直後に色だけ見たら、もう飲めそうだ。
食後、母が自分の部屋へ戻ると、いつものようにテレビを付けて、そのテレビに向かって、ずっと喋っていた。今日は自分が殴られてるらしい。
「殴って、殴って、殴られて、血が出て、それは痛かったです」
「私の頭が割れっぱなしやのに、だ~れも知らん顔をしてるんです」
割れっぱなしとはどんなんや。
「係の人に言うたら、もっと殴ったろか~言われて、また殴られました」
「兄貴もお袋も、ひどい事をする言うて、怒ってましたわ」
こんな話しを延々とテレビに向かってしていた。
昼前までは、風もあり、過しやすいので、エアコンも無し。
が、昼からはさすがにムッとして来たので、母の部屋だけエアコンを28度の設定で入れる。
その午後からは一転、母は時折り、
ヒステリックに大声を上げてた。
テレビの中で、人が食事をしてる。グルメ番組のようなものに対して、
「私の家の中で、勝手に食べるもん使わんとってください」
「アンタら食べてばっかりで、私はな~んももらわれへん。一口も食べてへんのよ」
「いい加減にしぃ~や~。アンタら泥棒と一緒や。ドロボー、ドロボー」
3時前には、マンゴー入りのヨーグルトを食べさせたけど、それを食べながらもテレビに向かって文句を言ってた。
そして、食べ終えると、トイレへ行くのに、「私のやから、触らんとってや~」とテレビに向かって言ってる。
部屋の出口で、私と会うと、「アレ、おいといても取られへんやろか」と扇風機を指して言ってる。
テレビの中の人が扇風機を取るかもしれないと言うのだから。
トイレでは、私が監視、指示しないと、また便座の前にほうに腰掛けたり、トイレットペーパーをわずかしか取らなかったり。あるいは拭く事もしなかったりする。
今回は「もっと取れ」と紙を引き出させて、それを自分で畳ませる。
私が「もう一回、折りたため」と言うが、なかなか理解出来ない。
やっと出来たと思ったら、「どこを拭くんや」と言うのがいつものパターンだけど、今日は
「アンタ拭き」と目の前の私に、便座に座ったままの母が、その紙を差し出す。
「自分で拭け」 やっと拭いたら、その紙を触ってんと「早く捨てろ」と怒鳴ってやっと便器の中へ。
そうして、母が自分のズボンを上げたら、振り向いて便器を覗き、
「誰かがして行ったんや」
「オマエやろ!」
今朝の新聞の折り込み広告で、いつも行ってるスーパーでは、寿司が半額と出ていた。買って来ようか、食べたいなぁと思いつつ、冷凍庫には生協で取ったものがまだ沢山あるので。
夕食の支度にかかったのは午後6時半頃。このところ、ずっと遅い。取り掛かるまで、なんとなく気が重いのだ。
最初の画像のように、夕食はギョウザ。冷凍品で、フライパンで焼くだけ。
枝豆は先に買ってたもので、使ってしまわないと。
枝豆と被るけど、野菜豆は大豆と野菜が入った袋から出すだけ。母は枝豆は食べようとしないから。
いつもの汁物はマイタケ、エノキ、ほうれん草、豆腐、卵1個。
トマトは家で取れたもので、母の分は一口で食べられるよう小粒のを湯通しして皮を剥いてある。
私はさらに、モヤシを1袋、汁物のつゆの原液をかけて、ラップしてレンジでチンする。
枝豆も私のは母の3倍位。さらに小さなカップの納豆も。
8時前、夕食の準備が出来たので、母を呼びに行くと、自分で布団を敷いて、横になっていた。
が、
敷く順序がデタラメ。一番下に敷布団を、その上にマットレスを乗せて、その上に横になってる。頭の上下もいつもとは逆の方向を向いてる。
朝は母が自分で布団を上から順に上げて、押入れに入れてるので、敷く時は逆に、押入れの中のものを上から順に下ろしてけば、元通りに敷けるハズ。
なのに、どうやったらこのような順序になるのか。
オマケに枕は無し。枕は入り口の低い椅子の上。ベルトでガッチリとかけてるクール枕カバーは、なぜか外したがる。

この枕の下に、タンスの引き出しから出した下着を下敷きにしてた。
さらに横には、い草の座布団を2つ折りにして。母がいつも座ってテレビを見てる座椅子用に買って来たのだが、いつも脇に立てかけてる。以前の古びた座布団でないとダメなのか。
この布団を、私が手伝って敷き直してから夕食。
母はギョウザの皮の焦げ目が入ったところを「凄く硬い」と口から出してくる。
そういうと思って、今回はあまり焦げ目は付けないようにしたのだが。
そうして、皿の横に口から出して残した皮の一部は、
後から
「コレなんや」と言って全て食べてしまった。
トマトも1個ずつ「コレなんや。食べてエエんか」と言っては食べる。しかし、口からヘタは出してくる。
野菜豆の野菜、シイタケやコンニャクは残す。が、これも「食べろ」と言うと、自分が残したものとは認識せず、食べてしまった。
汁物の具も「食べろ」とうるさく言って、なんとか全て食べさせた。
今日は汁物の味が濃くなってしまった。つまり、しょっぱい。塩分が多いので、「汁は飲むな」と言うのだが、ちょっと目を離すと飲んでしまう。
枝豆は私が中の実だけを出して、まとめて母の口に入れるが、豆の表面の薄皮が気になり、口から出して来ようとする。
今晩も夕食が済むと即、私が食器を洗って、それが終わったらもう9時過ぎだった。
今の母は、便宜上、「母」とは書いてはるが、私は普段、家では「オマエ」と呼んでるし、
もう、
母という感覚はまるで無い。
何の因果か、世話してる「類人猿」という感じなのだ。
世の中、介護を必要とする人も多いだろう。しかし、認知症は特別だ。本人にその自覚が無く、周りだけが苦労する。
するなという事ばかりして、しろという事はしない。つまり人の言う事は、まるで聞かない。
人同士としてのコミュニケーションが取れない相手が、同じ家に住んでるんだから。
介護のプロの人達は、仕事と割りきって、そんな認知症と付き合えるのだろうか。
それとも、心底、人が(人の世話が)好きなのだろうか。
私なんか、一人でも持て余し、いつもカッカと頭に来るのに、多くの利用者を相手に、よく冷静に対応が出来るものだと思う。