
晴れ。青空には秋を感じさせる雲が。
朝食後、認知症の母がトイレへ入ったので、見に行くと、母は「オシッコするだけや」と言う。
しかし、昨日の朝6時台にウンチしてから24時間を経過してるので、便座に座った母に
私が「ウンチしておけ」と言うと、
母は「ウンチするんやったら、何か受けるもんがいるわ」
こうして私が排便を促すと、母はよく「家でしてきた」とか「ここでしてええんか」と言う。
しろと言って、する事は稀であるけど、この時は、しばらくきばってから、ポチャン、ポチャンと音がしたので、出たようだ。
母は便座に長く座る事はない。ウンチもキレがいいというのか、最初のが出たら、即、終えて、紙を取ろうとするので、私がウォシュレットを操作して、お尻を洗わせる。
そして紙も私が厚く取って母に渡して「これで拭け」
パンツやズボンを上げて、そのまま出ようとするから、「水で流せ」と言う。
自分で流す事もあるけど、流さずにそのまま出てくる事も多い。
最近はなぜか無いが、水を流した便器の中に手を入れて、その流れる水で手を洗おうとしたり、水で流れない、ウンチの跡を、指で擦ろうとする事もあった。
ともかく、何をするかわからず、目が離せないのだ。
トイレから出たら、すぐ隣の洗面所で、泡で出るハンドソープで手を入念に洗わせる。
私が見てないと、今の母はトイレから出ても、オシッコだろうか、ウンチだろうが、
一切手は洗わない。
ともかく、目の前でウンチをしてくれると、やれやれで、その後の一日の気が楽になるのだ。
前回から24時間を経過すると、いつするかわからず、ずっと「警戒モード」に入っていないといけないから。
今日も日差しが強く、縁側からの日射がよく入る、母の和室は暑くなってくる。
縁側にはヨシズを立てる。冬はこの部屋が一番暖かいのだが。
それでも、今さらエアコンをつけるほどでは無く、東側の窓と、縁側の南側の窓さえ開けてれば。
しかし、東の窓から風が入り、レースのカーテンが膨らむと、もう母は気になって仕方ない。
すぐにこの東の窓を閉めてしまうのだ。
また、南側の縁側の窓は開けてあるが、縁側との境の障子を閉めてしまう。
上の横に細長いらんまは開けてあるし、母には届かないのだが。
窓を閉め切ると、32型のブラウン管テレビが付けっ放しという事もあって、蒸し暑くなってくる。
今の母はたいがいボケてるが、
窓だけは閉めて回る癖が治らない。
その操作を忘れないのだ。
昼前にスポーツドリンクを飲ませ、午後2時頃には、生協が持って来た、賞味期限が昨日までの「きな粉ワッフル」を食べさせる。
生協で2袋買って、火曜日に持って来たが、その日は母はディサービスなので、水曜日に1個を食べさせ、次の木曜日もディサービスなので、残りの1個は今日の金曜日になってしまうのだ。
この時、母は
ズボンの上からパジャマのズボンを2重に履いていた。
私は午後3時半頃から、買い物に出る。
母を家に一人にするのは心配だが、朝、ウンチしてるので、大丈夫だろうと。
直接、目的のスーパーへは行かず、少しだけ、愛車を走らせる。こちらも時々運動させてやる事が必要なのだ。
今日、初めて確認したが(気付いたが)、最初の画像のように、もう
ススキの穂が出てる。
いよいよ秋の本番だ。
帰り、スーパーでほうれん草とチリメンジャコを買って帰る。
私が食事の支度をしてると、トイレのドアが開いた警報音。
見に行くと、母がトイレの前に立ってる。母の耳にも響く大きな音で鳴るので、立ちすくむのか。
私が「トイレに入るんか」と聞くと、
母は「イイヤ」
私が「オシッコするんとちがうんか」
母は「オシッコはせえへん」
私が「そしたらなんでトイレの戸を開けるんや」
母は便器を指さして「ちょっと、あそこにモノを入れよう思もて」
最近は
言う事も支離滅裂だ。
この時はトイレの前から立ち去って、部屋へ戻ったので、私は食事の支度の続き。
が、しばらくすると、また警報音。
やっぱりオシッコでもしたいのか。私が食事の支度にかかる前にトイレに入ってオシッコしてるんだが。
何度も付き合ってられないので、母をトイレへ入れて、オシッコさせる。
この時、気付いたのだが、母は上の服を前後逆にして着てる。朝は正常だった。いつの間にか、一旦、脱いで、着直してるのだ。
朝など、着替えさせる時には、服を脱がせるのが大変なのに。「これ脱いだら着るもんがない」とか言って、パジャマを脱がせるのもなかなかなのに。
夕食は「若鶏のチーズ焼き」 鶏肉に衣がつけて揚げたようになっていて、その上に溶けるチーズが乗ってる。
これは冷凍物で、レンジでチンするだけ。焼くものかと思っていた。
今日はご飯を炊飯土鍋で炊く日で、残りはそのままオヒツとして、冷蔵庫に入れておくので、土鍋を洗わない。それで、フライパンを使う予定だったのだが。
フライパンを使わないので、先に蒸し焼く予定だったナスも使わない事に。
トマトは母の分は湯通しして、皮を剥いておく。
チリメンジャコはハチミツ黒酢をかけておく。
いつもの汁物はマイタケ、エノキ、豆腐、ほうれん草をほとんど一袋。溶いた卵1個を落としてとじる。
肉に対して、野菜が少ないように思うので、ほうれん草をいつも以上に多めに入れておいた。
食後、母には医者からの高血圧などの薬を飲ませ、次にサプリを2回に分けて飲ませる。
1回目口に入れて、お茶を飲んで、
私が「上を向いて、ゴクンと飲み込め」といつものように言うのだが、
そこで
むせて、吐き出す。
これで服もテーブルの上も汚してしまう。
サプリを飲ませるために、野菜50%+果物50%のジュースを小さなコップに用意していたのに、母はお茶の残りで飲もうとして、それを吐いたので、まだ汚れは少なく済んだかも。
最近の母は普通にものを飲んでも、よくむせる。誤嚥(ごえん)するようだ。
舌の筋肉の動きが悪くなると、舌の続きの奥で気管への流入を防止する弁がうまく機能しなくなるらしい。