
軒下に移動していたイチョウの盆栽の鉢の縁に、
ヒメカマキリを発見した。
土曜日は認知症の母がディサービスから帰宅する5時までに、部屋に掃除機をかけなければならない。
それがギリギリの夕方4時過ぎになって、やっと、とりかかろうかという時、先に軒下の盆栽を露天の棚へ移動しようと外に出て、出会った。
先に掃除してからとも思ったのだが、もしそうしてたら、出会えなかったかも。
今回は前のヨシズをさっと開けて、この鉢から移動しようと、その前に立ったので、ヒメカマキリは逃げ遅れて、その場で「伏せて」いたのだ。急いでカメラを取りに行った。
昨年10月26日(のブログに書いたけど、見つけたのは前日の25日)に初めて出会ったヒメカマキリも、玄関前の茶色のタイルの上にいた。
その時、もう外は寒く、餌になるものもいないだろうと、室内で飼育する事になり、今年の2月6日に亡くなるまで、計8個(1個は部屋のカーテンに)卵を産んだ。
普通のカマキリのような大きなのを1個産むのでは無く、複数を日数をあけて産む。おそらく離れた場所に産み分けるのだろう。
ヒメカマキリの卵も特徴的だ。小型だし、卵自体に模様があって、それは成虫の背の模様と似てる。
足付けがしっかりしていて、職人芸的だ。
卵は5月12日以降、順に孵化して、小さな真っ黒なアリのような子が出て来た。
お腹が上を向いて折れ曲がってるように見えるのもヒメカマキリの子の特徴だ。
1つの卵から孵る子の数はしれてる。これも普通のカマキリが1つの卵から大量の子が孵るのと異なる。ヒメカマキリの子は7個の卵から計30匹位だろうか、全て庭に放した。
その後、ヒメカマキリかと思えるような小さな茶色っぽいカマキリの子を何度か見たけど、茶色で小型のコカマキリにも似ていて、よくわからなかった。
実は今日もそのコカマキリの成虫に会ってる。洗濯物を干してた時なので、後で写真を撮ろうとカメラを持ってくると、もう姿がなかった。
幼虫時代は似てるかもしれないと思ったコカマキリも、成虫になるとまるで異なる。
普通のカマキリと変わらない体型で、ただ小さくしたような感じ。全身がごげ茶色で、カマの内側に特徴的な白い模様がある。
以下は昨年撮影した唯一のコカマキリの画像。
明らかにコカマキリだと思える成虫や、その子には何度も出会ってるが、ヒメカマキリには全くお目にかからなかった。はたして、庭に放したヒメカマキリの子は成虫になれたのだろうか、ずっと気がかりだった。
そのヒメカマキリの成虫は、ずっと小型で、ズングリしてるし、
羽の側面のみが緑色で、羽の背には模様があるなど特徴的だ。
そして行動も他のカマキリと大きく異なる。ともかく動きが早い。
「忍者カマキリ」とでもいいたいくらい。
今日、やっと出会ったヒメカマキリも、相手(私)の動きをよく見ていて、いきなり対面すると、
姿勢を極力低く「伏せて」、じっと動かずに様子を伺ってる。これもヒメカマキリ特有の行動だ。
低い姿勢から、頭を起こして、こちらを見上げてるヒメカマキリ。
手に乗せようと近づけると、サッと自ら下に落ちて、ササッと移動して、物陰に隠れる。
この時は下に置いてるデンドロデュームの鉢を乗せてる回転台の下へ入ってしまった。
ところが、持ち上げてもいない。そのまま下ろして、潰してしまったらと困った。
そろっとおろして(ひかれるず逃げてくれとばかり)、そして鉢をどけてから、回転台を裏返してもいない。
どこへ行ったかと思ったら、テラスのコンクリと地面との境、1段上がったコンクリのその側面に張り付いていた。
それから、手に乗せるまで苦労した。掴むと小さいから傷付けてしまう。
他のカマキリでもそうだが、指でつかもうとすると、必死に抵抗するから、自然と手に乗るようにする。
羽の斜めの模様もヒメカマキリの特徴。
手に乗っても、すぐに移動するので、なかなか撮影出来ない。
ここでも、私の顔が接近したから、ヒメカマキリは伏せてる。私の手はガサガサ。よく手を洗うから。
ともかく、ヒメカマキリは小さい。私の爪もまたよく伸びてる。
こちらを向いてる写真も撮ったけど、ピンボケになっていた。
今回は無かったけど、ヒメカマキリは仰向けになって
「死んだふり」もする。
以下は昨年、撮影した画像。
このヒメカマキリが生垣の枝など、自然界にいると、目に止まらないのかも。
そういう意味では
「挨拶」に来てくれたのか。
もっと観察してたかったし、餌でも与えたかったけど、これから母の部屋や台所に掃除機をかけなければ、もう4時半で、母がディサービスから帰る5時まで時間がない。
露天の棚へ移動したイチョウの盆栽に止まらせておいたけど、後で見たら、もうどこにも姿はなかった。
まだ日中は暖かいし、極力、室内で飼う事はしたくない。すごく手間がかかるし、神経を使うし。
ともかく、放した子が(多分そうだと思う)が無事に成虫になって、庭にいてくれただけで嬉しい。
Posted at 2012/10/06 22:51:58 | |
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