
晴れ時々薄曇り。
午前2時過ぎ、いつものように、この時間の頃に母がトイレへ起きてきたので、私も慌てて降りて行く。
今晩から母の長袖の薄手のパジャマは、ズボンが少しキツイようで、しかも裾が長い。
トイレに入ったところで、ズボンを下ろすと床に付きそうなので、私が裾を折って上げてやる。
そうして母がズボンを下げて便座に座ると、私はいつものように「もっと後ろへ座れ」
それを3回繰り返し言う。母はその都度、腰を浮かせて、座り直すのだが、どれだけ後ろへ下がったかは不明なのだ。
パジャマの上着が下がってるし、ズボンやパンツも中途半端にしか下ろさないので、股間と便座の位置関係がまるで見えないから。
そうしてオシッコをし始めると、その音で異変に気づく。十分に後ろに座ってる時には、「ポチャポチャ」と便器の中の水溜まりにオシッコが落ちる音がするが、そうでない時は音がしない。
今回は後者だった。「後ろへ座ってるんか」
私が自分のスリッパを片足だけ履いて、身を乗り出して見ると、母のお尻の後方にまだ余裕があるように見える。
しかも、足元の床に水滴が。座る前にこぼしたのかと思ったが、その奥を見たら濡れてるではないか。
一面がオシッコの水溜まりになってる。
私が見ていながら、チキショー。
母は座り直す格好だけで、便座に浅く座ったままだったのだ。オシッコはその大半が外へ出てる。
私は頭に来て、母の頭をはたいた。
昨夜のテレビの「たけしの家庭の医学」で、頭を机などに打って、頭蓋骨内で少しずつ出血して、それが脳を圧迫して、というのを見たばかりで、私も気を付けなければと思っていたのに。
ともかく、頭に来る。抑え切れない衝動。
改めて、深く座り直させ、母が便座に座ってる状態で、私が足の間の床をトイレットペーパーで拭く。そうしないと、母がスリッパでオシッコを踏むから。
濡れてる量が多いから、トイレットペーパーも小山のようになる。
特に母の左側(向かって右側)がよく濡れてる。足のかかとあたりまで、水滴が付いてる。
今晩、替えたばかりパジャマも濡れてるのではないか。
オムツパンツの中も黄色くなってる。これで受けたのか、しかし、前の方だし、トイレに入る前に漏らしたのか。
トイレから出たら、手を洗わせてから、部屋でパジャマのズボンを脱がせて、オムツパンツも交換。パジャマのズボンも替える。
せっかく、昨日、布団を干して、シーツも洗ったとこなのに、汚されてはたまらん。
そして、今晩から冬用のかけ布団だが、今晩はあまり冷えてないみたい。
母はその厚い布団をスッポリと被って寝てるから、しかも下に半袖シャツを着たままだから、汗ばんでるようだ。
下のシャツは脱がせて、パジャマだけにしても、夜の間に、自分でシャツを下に着てる事が多いし。
ともかく、
今の母で一番困るのはトイレだ。
母がトイレに入る度に、私は神経を使う。
オシッコだったら、こうして大量にこぼして、それをスリッパで踏んで、さらにそのスリッパを持ち出して、とんでもないところへ隠す。
それはこの前のように、布団の中だったり、タンスの引き出しの中にトイレのスリッパを入れる事もあるからたまらない。
ウンチをしたら、わずかな紙で拭いて、指に付けて、その手を一切、洗いもせず、あちこちを触って。
いつものように、私は明け方まで起きていて、そのうち、うたた寝してしまい、今日は母のディサービスでもないので、遅くまで寝てしまった。何してる事やら。
私は陽が照り付ける中、盆栽などに水やり。9時を過ぎていた。
それを終えて、家に上がると、母はトイレへ入ってる。慌てて見に行く。
母は「ここでウンチしてええんか」と言って、ウンチをしたので、私がウォシュレットを操作して、お尻を洗わせる。
目の前でウンチしてくれたら、本当に助かる。
なかなか「しろ」と言ってもしないから。
午後3時前、昨日、生協が持って来たワッフル4個入りのうち2個を、皿に入れて、母に食べさせる。暖めたお茶と一緒に。
「これを食べろ」と手渡してるのに、「食べてええんか」の連発。
さらには手にクリームを付けまくるし。
もう食べ終えた頃かと見に行くと、2個のうち1個は食べて、残りの1個は、テレビ下のラックのガラスとの中に入れてあった。ここにスリッパを入れる事もある。
私が「早くたべんかい」
母は「食べてええんか」
食べ終わった皿やコップを私が台所の流しで洗ってる間に、母がトイレへ入ったようだ。
流しの水の音で気付かなかった。慌てて見に行くが、時既に遅し。
またしても、
便器の前にオシッコを大量にこぼしてる。今回も母の左側が特に濡れてる。
そもそも、座る位置からして、斜めに座ってる。
どういうわけか、いつも右足が前の方に来て、左足が便器に近い。
その状態で座ったり、座り直すから、右斜め後方へお尻が来て、左向きになってしまう。
今回も左足のズボンのふくらはぎ当たりに水滴の跡が。オシッコが飛んだのだろう。
オムツパンツの中はさして汚れてないみたいなので、交換はしない。
夕食は今日も遅くなった。暗くなるのも早くなってるが。
食事の支度にかかったのは6時半近かったか。
今晩はなんとしても魚。昨日はトンカツだったから。
冷凍の骨取りアジの一夜干し。解凍してあって、これをフライパンで焼く。魚を焼く時はいつも、くっつかないアルミホイルを敷いてる。今のは生協で買ったもの。以前はテレビでもよく宣伝してるクックパーを使ってた。
このアジを焼く前に、先にナス3本を輪切りにして、フライパンで蓋をて蒸し焼く。これには汁物のつゆの原液をかけておく。
いつものパターンだけど、私はこれが好き。特に焼きたては甘く感じられて、ついつまみ食いしてしまう。が、母はこれを含め、野菜全般に食べたがらない。ナスを食べても皮を残したり。
袋から出すだけの後1品の大豆の炊いたもの。今晩のはヒジキ入り。98円を二人で分ける。私のほうが少し多め。
いつもの汁物は、マイタケ1袋、エノキ1袋の半分、豆腐1丁300g。
これに今晩は生協で試しに取った
「冷凍ほうれん草」を入れる。
これは300g入りで268円。最近はスーパーでもほうれん草1袋が200円を超えてたりするので、割安かと思って。それとほうれん草は冷蔵庫に入れていても痛み安く、1週間分は買いだめ出来ないから、買い物に行けない時、切らした時にと。
どの程度を入れればいいのかわかりにくい。今回は半分位を使ってみる。
結果は、乾燥ワカメほどではないけど、想像より増えるように思う。
ただ、軸の部分もいっしょくたに混ざってるから、いつもならば、軸の方は私が食べるようにしてるので、母はこのほうれん草を「堅い」と言ってた。
また次回は298円になってるので、考えもの。1袋あれば、切らした時に安心というものか。
アジは4枚セットで、全部解凍して焼いた。
母が1枚のアジを食べたのを確認してから、私の分の1枚の半分をやった。私は3枚半を食べた。
このアジは、母が好む甘辛い味でもないが、ともかく骨が無いので、丸ごと食べられるからよい。
今の母は、骨を取りながら魚を食べる事は出来ない。
スーパーで焼いたサンマを売っていて、たまに買ってくるけど、私は食べたいものの、母は自分では食べられない。小骨と一緒に口に入れて、その違和感から結局、全て出してくる。
私は生協でとってるモヤシ1袋を、汁物のつゆの原液をかけて、ラップしてレンジでチンして食べる。
また小さなカップの納豆も毎晩食べてる。
母はいつものように、汁物は最後に残す。ご飯も先に食べてしまって。
そして「これは残しといてええやろ」
そこから、うるさく言って食べさせる。食べなければ、ほっておく、捨てるというわけにはいかない。
母の分にも、多くのほうれん草を入れてるし。
ともかく、目の前にあるものは、全て食べさせる。
食後、医者からの薬とサプリは、野菜50%+果汁50%のジュースで飲ませる。
私が食器を洗ってると、母は決まって「オシッコいきたい」
この後、母に歯磨きさせたり、トイレへ行かせたり、パジャマに着替えさせたり、いずれもつきっきりでないといけないので、先に食器を洗って済ませておきたい。
その為に、私が食べ終えたら即、食器洗いにかかる。
その食器洗いに時間をかけられないから、今日ようにフライパンを使う日は、炊飯土鍋も洗わなくて済むようにしたい。
それで、2日に1度、ご飯を炊く日に、フライパンを使うようにしてる。残ったご飯は、その炊飯土鍋をおひつ代わりにして、そのまま冷ましてから冷蔵庫に入れるから。
今日も食器洗いまで済ませたら、午後9時だった。